湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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2019/12/11日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ24(小岩駅→上一色天祖神社→新中川→正蔵院→古代の湯→元地福院地蔵尊→西井堀せせらぎパーク→新小岩駅)

2019年12月11日 | 東京温泉
やや高額となる都内の大規模温泉施設についてはあまり網羅する気はないのですが。こちらは有名で評判も高く、泉質も独特と言うことで、ウォーキングルートとしては中途半端になってしまいましたが記録しておきます(松で有名な善養寺や黒湯の乙女湯などと絡めるのがいいんでしょうけど逆に遠くなりすぎる)。



出発点は小岩駅です。温泉に先立って買い物があるなら北口前のイトーヨーカドー最上階に百円ショップがありますよ。大小タオル、館内着、シャンプーなどは完備してます。飲み物持ち込めないので(無料の玄米茶あり)注意。



駅前商店街から少し進んで左折し、東京からですと戻る方向に歩きます。新中川が近づいてきて景色が疎になっていきますね。このあたり用水路跡が多く、小さな上一色用水跡(西小岩親水緑道)があります。



この近辺で川の方を向いて天祖神社があります。震災戦災をそうとうに食らっている地域であり、この本殿裏の大正時代の稲荷石祠もぼろぼろですが、正面下の宝珠を真ん中に対峙する狐の浮彫は良いです。庚申塔もありますが大きめで、刻銘は近在の農民建立石仏等同様おおらかな書体です。ここは敷地は広いのですがあまり多くのものはありません。日露戦争等碑だけが巨大で異様です。近年修繕時の記念碑の下に丸石が二つ三つあり、右のものは少し刻銘があることから力石だと思われます。勇壮な裸祭りも行われたということで往年の盛況ぶりがしのばれますね。










































参道から橋のほうに出て新中川を渡ると向かいにお寺の屋根と霞むスカイツリーが見えます。





このお寺の門前に石仏三体が並びますが、真ん中が関東大震災供養、右が江戸時代の地蔵ですが下半分爛れており、震災の猛火にさらされたことを暗喩しています。境内にはあまり見ものはありませんが小社に二体の弘法大師座像(石仏)がとても庶民的な顔で座っており、四国八十八か所になぞらえたこのあたりの寺社に置かれていたのが、廃絶等でここに二体招来されたのかと思います。



















環七へ出てびっくり。環七長い。右折して葛飾区に入り、左折後ほぼ道なりで「東京天然温泉 古代の湯」に出ます。巨大ですが、周辺含めて複数の施設が合同でやっているもののようで、送迎バスもあります。今回はあえて歩きました。









料金やイベント等は日により変動が大きいし今後も何か変化があるでしょうのでここには書きません。サービスデーや男女入れ替えなどあるので必ず事前確認しましょう。温泉施設の形態はまったく健康ランドです。温泉ランドですね。フロント方式で何も考えなくてもラクラク入湯です。まる一日いることもできるようですがあまりそういう人はいなさそうです。浴室も露天風呂も広々していて、銭湯温泉とは一線をかくしています。大規模な温泉ホテルの大浴場というイメージ。男女で多少設備も違うようですが、複数のサウナやあかすりなどは利用しなかったのでおいておいて、湯の種類はおおまかに三種類。何か混ぜ物をする特別湯はやってない場合もあるようです。白湯は檜の浴槽がなんといってもおちつきました。どれも広いのですが、とは言っても休日は混むでしょうから、それについてはなんとも言えないのでこのへんで。だだっぴろい浴槽部分に比べ洗い場はやや少ないかもしれません。

メインは温泉ですが、飛沫が口に入り「しょっぱ!」あとあと出てから顔が痛くなったり体中がつっぱって海に行ったような感覚になったり、けっこうな強塩泉です(のちのち海に行ったら出る内出血ぽい湿疹が出たのでホンモノです)。いつも温泉の場合、最後に浸かり直して流さないのですが、肌の弱い方などしっかり洗い流したほうがいいかも。とても体にきくのですが強すぎて、長時間浸かるのに向かないと思います。実際白湯の寝湯など長居する人はいるのですが温泉は10分と漬かってなかった。出て椅子に座っている人は多かったです。泉質は含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉、とサイトに明記されてます。硫黄の香り云々とネットにあったのですが全く感じませんでした。色が黄色いから(濁りなしの琥珀色)、だけではないでしょうか。何か芳香があったのは確かですが、違うものです。しいて言えば単純に塩の大手町温泉に近いですね。黒湯の説明でときどき「古代の海水」などと書かれますが、むしろ黒湯よりもこういうのこそ古代の海水なのではないでしょうか。無茶塩っ辛いですし(飲んだわけではありません)。分析表に41.5度とあり、ここは東京でスタンダードな沸かしではなく正真正銘の温泉なのですねえ。多分かけ流し。温泉は内外に広い浴槽が設置されていますが、浴槽により温度も違えてあったりします。そこもわかって楽しむといいですね。やっぱり露天風呂だよなあ、とは思いましたが。すがすがしい(全面露天ではなく軒先の三分の一くらい)。時間があれば、もっとじっくり、出ては入りを繰り返したかったです。単純に温まるよりもじっと療養する、という感じもありました。「たけしの家庭の医学」では冷え性改善都内一となったとのことです(この番組は黒湯の天狗湯も取り上げましたね)。



方向的にはそのまま来た道の逆方向へ歩いていきます。途中「天王橋」というプレートが路面に。ここも水路だったの?









正福寺という寺が左にちょっと入ったところにあります。こちらの道沿いに現れた石仏の祠。村で建てた地蔵尊だそうですが、江戸時代ここに正福寺の末寺、明王寺地福院というお寺があって、その名残です。



親水公園に入ります。小松川緑道ということになるのかな。大規模なものですが冬ゆえか水が抜かれていました。





巽橋あとの「たつみ橋交差点」を斜めにつっきり、欄干の残欠を尻目にあるく。もう新小岩駅はすぐそこです。小岩より新小岩のほうが快速がとまるので便利だったりする。でも東京駅は深いとこに出るので注意です。



おわり。

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