◎F.スラットキン指揮コンサート・アーツ管弦楽団、M.ストックトン(hrp)(capitol)
テスタメントのシリーズでCD化されているかもしれない。とにかく迫力の演奏である。分厚い弦楽合奏の筋肉質な働きによるところが大きいが、多少幻想的な意図のあるハープの挿入も冒頭以外ではかなりギタリスティックな効果と化けているところがあり、まあ、原作の雰囲気がこんなにアグレッシブで前向きに明るいものではないにせよ、合奏曲としての純粋な音楽的興味は惹かれる。テキスト設定は個性的だが内容的には決して個性的でもない、同時代のハープを利用したフランス楽曲の一つと言ってしまえばそれまでだが、しかし、ここにはほんとに赤くなり死んでしまうアグレッシブな病がこれでもかと猛威を振っている。しかも邪悪じゃない、ビリーのように明るくアグレッシブだ。アメリカだ。でも、はっきりいってアンサンブル曲としてこういうリアルな描き方、面白いです。◎。
テスタメントのシリーズでCD化されているかもしれない。とにかく迫力の演奏である。分厚い弦楽合奏の筋肉質な働きによるところが大きいが、多少幻想的な意図のあるハープの挿入も冒頭以外ではかなりギタリスティックな効果と化けているところがあり、まあ、原作の雰囲気がこんなにアグレッシブで前向きに明るいものではないにせよ、合奏曲としての純粋な音楽的興味は惹かれる。テキスト設定は個性的だが内容的には決して個性的でもない、同時代のハープを利用したフランス楽曲の一つと言ってしまえばそれまでだが、しかし、ここにはほんとに赤くなり死んでしまうアグレッシブな病がこれでもかと猛威を振っている。しかも邪悪じゃない、ビリーのように明るくアグレッシブだ。アメリカだ。でも、はっきりいってアンサンブル曲としてこういうリアルな描き方、面白いです。◎。