湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ブルックナー:交響曲第7番〜Ⅰ.

2019年02月06日 | ドイツ・オーストリア
ヒンデミット指揮CSO(vai)1963/4/7放送live・DVD他

クレンペラーが代役に使っておいて後で酷評したのはこの曲だったか。ブルックナーは人を選ぶ、細部にロマンティックにこだわらない巨視的な指揮者のほうがスケール感に欠ける即物的な指揮者よりメリットあるだろうし、クレンペラーでは相手が悪い。だがヒンデミットは最初こそ即物性がかんじられるが、指揮や身振りに感情が隠せなくなる。ヒンデミットのこの曲はライヴCDもあるが、映像で見るまでもなくかなりロマンティックだ。表情付けはワグナー的と思う。フレージングになめらかさはなく無骨さが目立つが、細かく情感を出そうという意図は伝わる。ハーモニーの調和や変化の捉え方は的確で、プロフェッショナルだ。この点はクレンペラーより上なのではないか。派手なところでの身振りを引きの絵で捉えているが、バーンスタインと言えよう。しかし、そのまま奏者を映さずパイプオルガンにズームインしていく不可解なテレビカメラはなんとかならないものか。CSOは素晴らしく応えている。客席反応はまあまあではないか。
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