湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ

2018年03月15日 | ラヴェル
○ル・ルー指揮フランス国立放送管弦楽団(concert hall)

非常に美麗でリリカルな音、割と芯のある重厚な音響をひびかせながらも、流麗でドライヴ感溢れる演奏ぶり、情緒表現も主として音色によっておこなわれ十分で、まさにフランス派の指揮そのもの、ラヴェルそのものであり、ヴァイオリンの音色的不統一感も含め、こういうのを(ラヴェル自身はもっと機械的なものを目したかもしれないが)「ラヴェルらしいラヴェル」というのだろう。雰囲気作りは逸品であり、迫力を伴う多少の重さも構造をちゃんと意識して組み上げている証左、けして貶す理由にはならない。ドイツ的起伏というか、音響的バランスのとれたしっかりした響きの揺らぎが余韻をのこして曲は静かに終わる。なかなかの名演と言える。録音も極めて秀逸なステレオ。

※2007-02-20 14:56:12の記事です

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