湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ

2017年04月29日 | ラヴェル
◎ジャリ(Vn)プルデルマシェ(P)(EMI)CD

それほど押しの強くないさらっとした表現から始まるが実は非常に高度な技巧の裏づけが双方にうかがえ、とにかく細かい音符が全部粒だってきちんときこえてきて、さらにそのうえでけっこう大きな抑揚をつけていく、そこがまた自然。フランス派きっての手だれ、共に真骨頂である。2楽章からまったく音にジャジーさはないのにさらっとポルタメントをつけまくりブルーノートを一つのドビュッシー的な世界の表現手段として使いこなしている、ラヴェルが聞いたら納得の演奏だったろう。個人的に変な主題の1楽章で違和感をおぼえることの多い曲だが、この演奏は自然に入り、2楽章以降はあっというまに唖然と、聞きとおした。◎。

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