つれづれなるままに  834  天売・焼尻

2009-06-28 14:13:35 | 旅行

一昨年7月「漣」グループのメンバーで訪れ今回は2回目です。お天気は最高、海鳥の島へ研修見学会と出かけました。

人口311人、人間の数より海鳥が多く、天売は人が住み始めて200年、まだ手つかずの自然が残っています。人は標高が低い東側に住み、鳥たちは100m以上の断崖絶壁が連なる西側に棲んでいます。草生えの崖の斜面に穴を掘る「ウトウ」、天売島はウトウのコロニー世界最大、30万つがいが繁殖しているといわれています。崖の草地の斜面に無数に掘った穴が住みか、夕暮れ餌を銜えて迷う事なく自分の巣穴に戻るそうです。口に銜えてくる魚はイカナゴ最高50匹銜えてくるウトウもいるそうです。

     

       

草の下が巣穴になっています。この巣穴で雛は夕方餌を運んでくる両親をじっと待っています。皆一人っ子だそうです。早速島巡りに、西側の赤岩観音岬へ、餌で「かもめ」を呼びましたが生憎くの風、中々食いつけません。

       

夕暮れ7時、旅館のバスで巣穴に餌を銜えれ戻ってくる「ウトウ」を観る為に再度「赤岩」生憎霧がかかり、視界0、それでも「ウトウ」は霧のなかから無数の集団で巣穴に戻ってきます。しかしウトウの巣穴にはウミネコが待ち構え、獲ってきた餌を略奪、掠め取る、凄まじい光景でした。

       

朝6時、海底深勝船「おろろん」で断崖絶壁を西海岸沿いに航行、そこには8種類100万羽のも及ぶ海鳥の繁殖地、海に浮かぶケイマフリ、断崖で営巣するウミウの様子、そして、絶滅寸前の「オロロン鳥」ウミガラスの繁殖地と見ることができます。

頭が石ころのように見えるのがアザラシ、海に浮かんでいるのがケイマフリ

  

岩にいるのが「オロロン鳥」のデコイ、本物の鳥ではありません、おとりのオロロン鳥です。今年は4羽、飛んできたそうですが、繁殖は難しいそうです。