rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

昭和の夏、そして縁側

2013-08-14 11:45:18 | 随想たち

昭和的ガラス戸とバラ 14/8/2013


ねこ座敷 14/8/2013

昨日掃除した古い家の縁側。
昭和の木枠のガラス戸に、合板でない一枚板の木の縁側。
かつてここが母屋のときは、義母はせっせと糠を入れた手製の袋でここを磨いたという。
天然のワックス。
今この建物は、物置として、ねこの避暑間として使われている。

新しく家を建てるとき、なぜこの家を壊さなかったのかといえば、田舎で土地に困ることもないのにまだ使える物を壊すのはもったいなく、何よりこの縁側とガラス戸に愛着があったからだという。
たしかに、壊すのはたやすいが、時を経たものの味わいは簡単には作ることができない。
そして、この家のある風景が、こどもたちの記憶に刻み込まれ受け継がれている。
それもいいのだ、無駄というのも時には必要なもの。
平成生まれの人たちに、21世紀生まれの人たちに、前の時代の名残を見せるのも悪くはない。
物事は連続の中にあるというひとつの理を、身に触れさせながら感じさせる緩やかな教育があってもいい物ではないだろうか。

夏の蝉時雨と光と影のコントラストのなかでのちょっとした物思い。

諦めない、8月13日のペルセウス座流星群

2013-08-14 00:51:57 | 空・雲・星・太陽たち
昨日は、夕方より雲が広がって、ペルセウス座流星群のピークを見ることが出来なかった。
次いで今日も、すっきっと星空が見えるわけではない。
やはり、夕方になって意地悪な雲が、空に押し寄せてきたのだ。
23時、空を見上げる。
僅かな雲間から、弱い光を放って星がやっと見えるくらいでクリアではない。
10分ほど観察していたが、時間が経てば状況も変わるだろうとひとまず休む。
そして今しがた、日付が変わろうとするころに、東の空を眺める。
すると、2つ続けて流れ星が、南に向かって走った。
しかも2個目のものは、ピンク色を帯びた閃光を放って鮮やかに消えた。
諦めないでよかった。
それからのちも、時々空を見上げるが、雲に阻まれたりとなかなか流れ星はあらわれない。
眠気に負けないうちは、気長に空を見てみよう。

それにしても、どうして流星群はびりびりと寒い冬か、蚊がいて蒸し暑い夏の盛りなのだろう。
素晴しい宇宙の希少な宝石を見るには、それ相応の覚悟と忍耐が必要だとでもいうように。
私が今回2つしか見られないのは、横着して家の中から空を眺めているのがいけないらしいとうすうす感じている。
暑いのはなんとか絶えられても、田舎の蚊の猛攻にはなす術がない。
虫除けを塗るのなら肌を露出している部分くまなく塗らないと、奴らを撒くのは難しい。
それに何より、あのプ~ンというモスキート音が、人の集中力を乱す強力な兵器だ。
だから、夏のペルセウス座流星群は、自分にってハードルが高い。

さてと、また悪あがきをしてみようかな、安全な家の中から。

※時々寝落ちながらも、2時まで観察。南東の空に1つと、南の空に1つ、くっきりとした流れ星を見た。