rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

心痛止むことなし

2013-08-22 11:40:05 | つぶやき&ぼやき
シリアの内戦で、化学兵器使用によって新たに千人を越える犠牲者がでたらしい。
エジプトでは、前大統領のモルシ派を制圧するのに軍が強硬手段を用いて多くの死者を出している。
わが日本の福島の原子力発電所では、高濃度の放射能汚染水がタンクから流出し、海に流れ込んでいる。
これらは、地球で起き続けている人災内で目立っているもの。
天災や緩慢な人災を加えたら、いたるところ災難だらけ。

内戦も環境汚染も、いったん収束したかに見えてその実は深いところで病理となり、数十年にわたって人々を苦しめていく。

特に内戦は、日常的にあるほんのちょっとした差異が生む小さなわだかまりが澱のように沈んでいるところに、ある意図を持った、ほとんどが己が利益を追求したい外部の者たちが、その澱を取り出して見せ火種とし、攪拌して争いに持ち込まれて作られる場合が多い。
戦争は、一大消費イベント。
他国で繰り広げられる戦争は、単純な大消費地として歓迎する者たちがいる。
また、火事場泥棒よろしく漁夫の利でもいい、自分たちに利のある勝ち組をたてることで資源の利権やその後の消費ルートの獲得もでき、一粒で二度美味しいのだ。
やれやれ、植民地や奴隷は形や手法を変え有史以来連綿と続いている。

まったく、人間てろくなもんじゃない。

原発事故に対する対応も、年金問題や健康保険問題、税金から予算まで、根底には合い通じるものがあるように見える。
事態が深刻になるのをわかっていながら、あまりの事の重大さに当事者たちは「見ざる言わざる聞かざる」で、なんとなく先送りできればと思っているようだ。
だいたい、不手際をしでかした当事者たちだけでことの収拾に当たらせるのは、目隠しをした者が目隠しをした者を導くに等しいだろう。
少しでも公正中立な立場をとる専門の機関に陣頭指揮を願うのが、筋というものではないか。
現場で命を削って作業にあたっている方々の労は、水泡に帰してしまう。

憤慨を越して、なんとも悲しいものよ。

生きていける未来があると思っている子供たちの顔を見るたびに、すまない気持ちで胸が痛む。
「未来は自分で作るんだ」などと言っていいのは、安全に生きられる今を作っていると自負できる大人たちだけだ。
愚者の私は、子供たちが転ばぬ先の杖を持つ手助けをするしかできないでいる。