今期のマクラーレンホンダのテストが芳しくないことが気になります。
開発拠点である栃木でのベンチででなかったトラブル(主に電気系)が続発し、原因の特定ができず、満足にテストできない状況らしいですね。
第2期参戦時の圧倒的成績は無理としても、せめて第3期の成績(わずか1勝ですけど)を早期にクリアしてほしいと願うファンは多いはずです。
WRCへ復帰したトヨタがすぐに勝利を得たばかりですから、何かと比較されてしまうでしょう。
トヨタWRCはフィンランドにチームの拠点を置き、ドイツのTMGでエンジンを開発するという体制です。
ホンダはエンジンを栃木で開発しています。
NHK-BSの特集番組で紹介されていましたが、高速通信回線で結んでモニタールームでリアルタイムにデータをみられるようにしていますが、主戦場となるヨーロッパからは遠く離れています。
どうしても距離が遠いということは、何かと遅れや緊張度にずれがあり、トヨタの選んだ道が正しいように思います。
技術的には副燃焼室を持つ予混合圧縮着火システムをホンダだけが未導入であると云われています。
メルセデスが真っ先に採用し、フェラーリが追従し、ルノーも昨年から採用しているということで、ホンダも開発はしているのでしょう。
今年はまず弱点とされてきたMGU-H,MGH-Kでのパワー回生によるパワーアップを目指したということなのでしょうか?
直線で20km/h以上遅いということは両デバイスでの差は埋まったとしても、燃焼方式自体で差をつけれれているということかもしれません。
その昔、CVCCエンジンという副燃焼室を持つエンジンで環境規制をクリアしたホンダが、形は違えど副燃焼室を持つエンジンで苦しむとは
ホンダは独自開発にこだわった歴史があります。
ビスカスカップリングを買ってきて取り付ければ簡単に生活4駆をつくることができたのに、デュアルポンプ式という複雑なシステムを開発したりしていました。
ですが、昨今は部品メーカーの開発した技術をまるごと買うということが増えているという技術誌の記事を読んだことがあります。
ならば、マーレの技術者を採用したメルセデスのように、マーレから技術者を引き抜いてでも余混合圧縮着火エンジンを開発してはいかか?
グローバル企業となったホンダ
いつまでもオール日本人、メイドインジャパンにこだわって第3期の成績さえ超えられずに撤退ということになればイメージ的に大きなダメージのように思います。
市販車でも新型NSX、CIVIC TYpe-R、S660といった速いスポーツ車はあるものの、売れ筋はミニバンばかりという現状では、今の子供たちが大人になるころ、ホンダ=モータースポーツというイメージは消え去ってしまっているかも?
ここは奮起して、今年中に一勝をと頑張ってほしいものです。