「レジャー白書」(公益財団法人日本生産性本部)によると国内ランナー人口(定期的に走ることを習慣としている人口)は2012年の2450万人から、2013年は2080万人に減少したとのこと
統計数値の減少はダイエットや健康のために走り始めた人が一定の成果を達成して走るのを止めたか、挫折したかはわかりませんがちょっと停滞ということなのでしょう。
でも、ここ数年のランニングバブルとも評された人口増を受け、地方中核都市での大会も規模を拡大したり、新規開催、リニューアルと拡大と質向上を続けて、政令市での都市型フルマラソン大会も増えました。
大会が増えエントリー枠が増えたことでエントリー時のクリック合戦も一部の人気大会を除き落ち着いた感があります。
私の住む山形県内でも多くの大会が参加者を増やそうと模様替えし、大会間の競争が激しくなり、意外に参加者が伸び悩んでいる様子が見られます。
10月18日開催の米沢市のマラソンは名所を巡るコースに変更し、歴史ある上杉家の城下町であることを強調した米澤上杉城下町マラソンへ大会名を変更しましたが、受付開始から10日目でハーフ3000名定員に対して233名と1割に到達せず
同じ日に開催の酒田シティマラソンは早期エントリー者へお米(つや姫)をプレゼントするという特典をつけるも、開始から2か月たってもまだエントリー可能な状況です。
昨年度大会百選に選ばれている11月1日の天童ラ・フランスマラソンも募集開始から2週間以上経っても46%とのこと。
同じく大会百選に選ばれた山形まるごとマラソンも4日目に定員到達と昨年よりスローな状況でした。
季節的にいい具合の10月、11月はそろそろ飽和状態なのでしょうか?
金沢マラソンも2.9倍と思いのほか倍率は高くなかった気がします。
もう一つはエントリー費もフル1万円という東京マラソンが基準となり、多くの大会もやや高くなる傾向があり毎月のように大会に出るのは難しくなったと思います。
自分もエントリー料が高く、前泊が当たり前のトレランにシフトしたことで、経済的にも大会出場数は絞ることになっています。
なお、トレランは補給食などのコストもかかります。
ちなみに一泊二日での七時雨トレイルへの参加費用を計算してみたら、ガソリン代や高速代などで合計38千円と驚き
話を戻すとランニング愛好家といえる層でも、旅ランと称してちょっと遠い大会に年に1,2回出場し、近場の大会をいくつか出るというのが普通でしょうから各大会がいたずらに規模を拡大するのはそろそろ限界のような気がします。
暑すぎず寒すぎない季節
名物や観光が楽しめる
コースは景色がよく適度な難易度である
沿道の声援が途切れない
オリジナリティあるエイドがある
といったことが大会百選に選ばれるかどうかの鍵ですから運営する側の悩みは増えそうですね。
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