これは新宿に有るアルプス堂で350円で購入したEOS-100本体だ。前回も紹介したと思う。これで試写した結果やはりシャッターの粘りが出ていた。これは当時のEOSに出る症状では有名な物だ。だからこれらのAFカメラの中古は安く売られている。この粘りと言うのは縦走りシャッターの左側に黒い粘ったタール状の異物が付着する現象だ。これが付くとシャッターの動作がスムースに出来ず、重症な場合はシャッーが全く開かず露出できない症状や、写真の上半分が露出不足になる症状が出る。原因はシャッターが開く時の緩衝クッション材のゴムが加水分解し溶けた物だ。 この緩衝クッションを交換すれば良いが、その為にはカメラの深部まで分解する必要があり、素人には無理だ。 そこで紙を細く折りたたみその先に溶剤(ラッカー薄め液)を付けてシャッター下部左側の緩衝材貼付け部に差込み拭く。黒い物がべったり付くので何度も拭く。黒い物が付着しなくなればOKだ。ついでにシャッター羽根も拭いて置く。シャッターを切っても黒い異物がシャッター羽根に付着しなければ良いだろう。 これで復旧すると思う。緩衝材が無くなる影響は未知数だ。 やる場合は自己責任でやる事。安いカメラだから駄目でも被害は少ないと思う。
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