大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0328 鉋 銘 無し

2009-06-04 20:56:51 | Weblog
これも多分山崎さんの物だろう。 相当使い込まれている。 元は何かの面取り鉋だった物と思われる。台下端の側面には定規となる木を貼り付けたと思われる釘後が残る。 それを改造してセメ鉋にした物と思われる。何か製品の複雑な面の仕上げ削りに使った物だろうか。仕事が出来る様に今手持ちの鉋から、改造して仕事をこなしたと思う。古い鉋だろう。刃は短く台に仕込み難いので 台の頭部を少し削って刃を打ち込み易くしている。何でも有りだ。 使えりゃそれで良いのだ。

少し調べて結果 これはセメ鉋ではなくて 包蟻ホゾ組の時に留めの部分を削る鉋だと思う。 多分その用途に向けて或いは改造した物かも知れない。
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0327 鉋 銘 貞弘

2009-06-04 20:40:38 | Weblog
これも山崎さんの鉋だろう。 焼印無く所有者は不明。これは所謂 セメ鉋だろうが、本来は別の鉋だった物を改造したらしい。 こんな大胆な改造を行うのは山崎さんだと思うが。こう言う鉋が無いと仕上がらない仕事が有ったのだろう。だから無理して改造した物だろう。 しかしその後この鉋を使う仕事が来なかったのか、余り使い込んだ形跡は無い。 大事な鉋を改造して仕事をこなす。 でもその後は仕事が来ない。 だからまた使わない鉋が増える。 そして何時しか道具箱は鉋で一杯だ。 

これもセメ鉋では無いと思う。 包蟻ホゾ組の留め部分を削る鉋だと思う。そう言う仕事もしてたんだろうね。 今度聞いて見様と思うが。
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0326 内丸小鉋(二枚刃) 銘 大吉

2009-06-04 20:31:59 | Weblog
これも山崎さんの鉋だ。かなり激しく使い込んだ物と思われる。仕事も上手く行かずイライラしていただろう。強く台頭を叩いたので、頭部の台先端が裂けて飛んでしまっていた。捨ててしまうかと考えたが思い直して、修理してみた。台頭の半分を切り取り、そこに新しい樫材を切って継ぎ足した。接着では心配なので、接着後ネジで固定した。 おかげで何とか使える状態になった。この状態で刃も研ぎ直して見た。まだ充分使用に耐える鉋だ。
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