同じく 坪糸である。 これはメーカが違うようだ。台紙には 二倍保険 坪糸 特殊加工(三本撚り) TRADE MARK たくみ (三角帽子の顔)が印刷されている。 この二倍保険とはどう言う意味なのか不明だが、品質を保証する意味が有るのだろうと思う。 この坪糸の方が若干 太い様だ。 長い距離糸を繰り出し 強く引っ張って糸を摘みはじいて墨付けする。 その為に強度が必要なのだろう。 途中で糸が切れると 困るから保険があるのかも知れない。 それに少しでも傷が付くと糸は切れ易い。 だから頻繁に交換したのだろう。 これはその予備だろうと思う。 この坪糸は未使用だが 長く放置され埃が付いて薄汚れている。 或いは強度も落ちているかも知れない。 多分使う事は無いと思うが、記録に残す事にした。
これは坪糸と言い、墨坪の糸車に巻いて置いて、必要に応じて繰り出し直線を墨付けする時に使う糸である。 大工さんの道具箱の隅に有った。 最近でも売っているだろうか。 明治元年創業 日本一 丸九 祐助 坪糸と書いて有る。 糸はしっかり撚りの掛かった若干太めの糸で 合成繊維かも知れない。 昔は絹糸を撚って作ったとも聞くがこの手触りは絹では無いと思うが不明。 坪糸は消耗品だったのか まとめて買って置いたものらしい。 この一巻きが 約7メートルある。 これだけ有れば大抵の仕事には不自由ないと思うが もっと糸車に巻き込んで使う場合も有るらしい。 目にする機会は無いので記念写真を撮り 此処に記憶に留める事にした。