大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

鴨居挽き鋸 銘 中屋助左衛門

2012-09-02 23:03:10 | Weblog
神社の裏手でテントを張り店を出す業者のテントの中で少し雨宿りしていた。 酷い雨だ。 こんなに降るとは想定してなかった。 見ると黒い棒の様な物が 箱の中に転がっていた。 鴨居挽き鋸だった。 桐と思われる棒を粗く削って 鋸の柄の部分を差し込んだ物だ。 扱いが悪かったのか 差込口側の先端部が裂けて無い。 道具箱の中をかき回したが出てこなかった。 店の主人が 安くするよと言ってくれたので、買って来た。 300円だった。  持ち帰って 適当な材を切って貼り付けて 上手く丸くした。 これでわからないだろう。 鋸刃は 厚く丈夫なつくりだ。 中屋助左衛門と読んで見たが、或いは誤読の可能性も有る。 これが助左衛門だとすると、会津の物となるが、この業者は福島から来たと言ったからそうかも知れない。 使う予定は全く無いが、飾っても何となく様になるように思う。  この反り加減が 中々良いと思う。
太刀を手に入れた気分だ。
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鋸挟み

2012-09-02 11:18:50 | Weblog
9月になったとたんに雨が降った。 それも夕立の様に ザーザーと大降りだ。 傘は持って来たが、役に立たない降りなので、町田天満宮の拝殿脇に雨宿りした。 雨が降りだすと、夏も終わりだ。夕暮れも早くなり、秋を感じさせる。
 さてその雨の中を 業者のテントからテントへと品物を見て廻った。 鉋の良い物が有ったが、今回は止めた。 少し値段が高かったのと鉋が多くなりすぎた為だ。  見ると鋸挟みが3丁有った。 その中から一番良さそうな物を一丁買って来た。 2000円だった。 材は欅ではないかと思うが。  これは鋸の目立てを行う時に、鋸刃を挟んで 安定させて作業を行う冶具と言う事だろう。  ずいぶん古い物に見える。  本来は写真の下側の部分で鋸を挟み、 上側に見える棒を叩き込んで、鋸をしっかり挟み込む。  それから 写真とは反対に 鋸刃が上に来る様に、台に立て掛けて ヤスリで目をすると言う使い方だろう。

これを買って鋸の目立てをする積りは無い。 以前も骨董市に出ていたが、高くて買えず見送ったので、今回は参考に買って見た。 結構使われた物の様に見える。 全体の黒ずんで見えるが、これは鉄粉が 材と反応して黒く変色したのでは無いかと思う。
使う所をじっくり見た事は無いが、出来れば何処かで見て見たい物だ。
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