大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

楔治具の製作

2020-11-27 21:31:20 | Weblog
椅子と言っても良く作るのは スツールになる。 どちらかと言えばシンプルな形で飽きの来ない物が良いし、そんな形を求めている。  座面に穴を開けて、そこに丸ホゾを差し込んで楔で留める。  その楔は何時も薄板を切り出して、それを55ミリ程度の長さに切る。
その後で鑿で 先端部分に行くに従い薄くなる様に削り出す。  手で押さえながら鑿で削り出すのは大変だし、怪我に繋がる危険も有る。  もう少し上手く作る方法は無いだろうか。

そこで30センチ程度のラワンの棒を探して来た。  その先端部分に溝を掘った。 溝は幅21ミリで長さ55ミリ程度有る。  先端部分は深さ4ミリ 後端部分は深さ1ミリ程度とした。  後端から先端に掛けて段々 深くなる形だ。 (写真参照) 

ここに材を嵌め込んで、ホゾ取に掛けると 上手く楔が出来る。 材が緩い場合は 両面テープを貼り付けて 材が落ちない様にしている。 単純な構造の物だが これでも何とか楔は出来る。 鑿で手で削り出すより はるかに、効率が良いし怪我の危険も少ない。 こうして作った楔を使い 今回も 椅子(スツール)は一応組立出来た。 塗装が終ったら また紹介したい。  出来て見ると 丸い椅子の方がすっきりするかなとも思うが? 
  
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割り治具の製作

2020-11-27 17:41:15 | Weblog
飽きもせず また椅子を作っている。  今回は材料はブナを使って居る。 脚は何時も丸脚では面白くないので角脚とした。  座面には 丸ホゾで差し込み 楔で固定する。 丸ホゾの緩みを防止する為に、楔は十字に入れている。  結構面倒だ。  その為にホゾ先に十字にすり割りを入れる。  これは何時も 昇降盤の脇に有る ホゾ取機を使う。 安定して正確にすり割りを入れるには、治具が必要だ。  その治具がこの写真の物になる。 たいした物では無い。  短冊に切ったベニヤ板に 2カ所90度に切り欠いた板を接着しただけの物だ。

この治具の上に脚を載せて 先端部の丸ホゾに する割りを入れる。 90度回転させて2回送れば 十字にすり割りが出来る。  手でフリーハンドではやはり 送材が難しい。
奥に見えるのが 差し込んで楔を打ち込んだ 椅子の座面の一部で、 丸ホゾ部分が写っている。今回は楔の材料も 変えて見た。  椅子は組み上がっているので、塗装したらいずれ紹介しようと思う。 
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