あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路ふた旅第23日

2006-12-03 20:25:18 | Weblog
今朝は、かなり冷え込んだ。何時もは着ないジャンパーも着て、7時20分に宿毛の岡本旅館を出発した。
市街の西北から遍路道に入る。家並の外れに、国史跡宿毛貝塚の説明板が立つ。縄文中期から後期のもので、四国最大規模だという。
山道になり、2つの集落も通過し、最後の大深浦へ。松尾坂口番所跡の説明があり、江戸時代、土佐の出入口として、1日200から300人が通過したとのこと。
木立下を次第に高度を上げ、標高300mの松尾峠に着いた。土佐の国、高知県と伊予宇和島藩の境、長かった高知から愛媛県に入った。
愛媛県側は、緩やかな下りが続き、道がよく整備されていて、歩きやすい遍路道。それもそのはず、この日、地元、一本松の方10数人が、伸びたウラジロなどを狩り払って下さっていた。
年2回、このような整備をしておられるとのこと。感謝して下った。
最初の集落、小山に、小山御番所井戸の説明板がある。そばの民家に残っている井戸で、今も花の水やりなどに使っているとのことだった。
曇りのままで風もあり、寒くてたまらないので、先を急ぐ。
愛南町の上大道集会所の軒下を借りて、震えながら昼食をしたが、少し先に、いっぶく堂という、風を避けて休める遍路休憩所があり、もう少し手前にあればと、残念だった。
ホタルの飛ぶという僧都川沿いをへて、旧御荘町に入り、40番観自在寺に入る。本堂はコンクリート造り。堂内はあかる、納経所め堂内にある。境内には、親カエルの上に2つのカエルが乗った、三かえるの石像があった。
西に1、5kmはどの民宿磯屋に15時35分に入った。おかみさんには、前回、大変お世話になり、1番思い出の残った宿。盛り沢山の夕食をいただきながら、その思い出や、今回の出会いなどを話しあった。
添付写真は、観自在寺の三かえる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四国遍路速報2

2006-12-03 09:58:58 | Weblog
先ほど、土佐の国高知と、愛媛、宇和島藩との境、松尾峠に着きました。
長かった高知とわかれ、これから数日、愛媛を歩きます。
画像は、峠にある大師堂です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四国遍路ふた旅第22日

2006-12-02 20:12:09 | Weblog
今日は、距離が22kmほどの短距離なので、ゆっくりの朝食をてして、7時40分に宿毛湾の南東岸の大島屋旅館を出た。
パラパラと雨が落ちてきたので、ザックにカバーをしたが、ポンチョを被ることにはならなかった。
宿毛湾を左に見ながら北に向かう。曇り空なので、湾の向かうの山並みは、ちょっと霞んでいる。
道の駅すくもに、歌先生の遍路小屋11号がある。御殿のような造りで、2階からは宿毛湾の眺めがよい。
小屋で休んでいた、大阪の若い歩き遍路さんと、おすすめの遍路宿について情報交換して、しばらく話し込む。彼女は、年末近くまでの通し打ちだという。
進んできた国道321号が右に大きく右カーブして松田川大橋を渡る。
宿毛市街に入り、今夜の宿、岡本旅館にザックを預ける。この先、次の霊場延光寺まで約7kmを打ち戻りになるからである。
市街の東に出て、東に進む。国道56号と、交錯する遍路道を進むが、雲が増えて風が強まり寒い。やはり南国土佐も、師走に入ったことを感じる。
正午過ぎ、39番延光寺に着いた。高知最後の霊場である。山門の先に鐘を背負った赤亀の石彫がある。ここ数日、団体の遍路さんは見かけなかったが、今日は土曜日なので、週末に回るツアーがあるらしい。
同じ道を市内まで戻る途中、昨日朝お接待で貰ったが、伺った西田さん宅でお昼をいただき、食べなかったおむすびと、リンゴをいただく。寒かったので、まったく腐敗の心配はなかった。
旅館に戻る前に、近くにあった宿毛歴史館に入る。企画展示は、山内一豊土佐入国 功名のかなたに。、常設展示では、宿毛から出た幕末から昭和にかけての偉人20入が紹介されており、吉田茂もと首相や、幕末の自由民権家数人、また、明治時代の日本の産業振興に尽力した人が多かったことを知る。遍路中の、このような知らなかったその土地の色々なことを知り得るのも、大きな楽しみだ。
添付写真は、39番延光寺本堂周辺。お寺も間違いなく回っている証拠写真です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四国遍路ふた旅第21日

2006-12-01 20:18:40 | Weblog
師走に入ったが、遍路旅はもう少し続く。
7時ちょうど、土佐清水市の最西端、大津の民宿叶崎を出た。そばの大津大橋からは、上がったばかりの朝日がまぶしい。雲ひとつない快晴である。
灯台の立つ、そばの岬、叶崎に回る。展望台から見下ろす海岸の展望が素晴らしい。添付写真で、その一端を感じていただけるだろうか。
隣の大月町に入り、最初の集落、小才角の港に面した国道際では、今朝水揚げしたのか、みずみずしいイカを沢山干していた。
大きく湾を回り月灘へ。小さい漁港を見下ろすところに、遍路小屋があり、港では漁師さんが網をつくろっていた。
その先から、月山神社への遍路道に入る。入口に18丁半の町石があり、その先にもいくらか残っていた。
緩やかな上り下りの後、車道を少しで、神社に着いた。社殿背後に、神社の名のもととなった、月形霊石が祭られていた。
車道を1km余り進み、近年復元された大月遍路道へ。きれいに狩り払われていて、歩きやすい。下りは少し暗い常緑広葉樹林だが、落ち葉が一杯で、柔らかなクッションが足に優しい。
海岸に下り、ゴロゴロした石の上を少し歩いて、車道に上がる。
暖帯林の山すそを進み、赤泊の小集落に入った。
事前に連絡してお願いしていた西田さん宅に伺い、米俵に保管されていた江戸時代からの沢山の遍路の納札を見せていただき、お話しを聞く。残っている納札は、15500枚余りあり、沖縄を除く全国からの巡拝者がここを訪れたとのこと。西田さん宅は、善根宿をされていたので、このような貴重なものが、残っていたようだ。
奥様が、昼食まで用意して下さり、ごちそうになる。西田さんは、午後は草刈りの奉仕に行かれるとのこと。ご多忙の中、お相手下さり、昼食までいただき、深く感謝して失礼した。
谷間の道を上がり、姫ノ井で国道321号へ。両側が開け、午後の日差しは暖かい。道の駅大月にある遍路小屋9号で休憩。更に北に進み、宿毛市内に入る。
宿毛湾の南東、小筑紫の大島屋旅館に、15時43分に着いた。道路を隔てて小さい漁港が目の前に。その港の向かうの山に、夕日が落ちていった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする