あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

反動

2009-05-05 23:06:08 | HOTEL
先日、職場で大失態を演じました。
何が起こったかは情けなくて書けませんが
直属の上司からは「プロ失格」の烙印を押されました。

自分の性格からこんなトラブルが起こるのは当然だった。
私はいつまでたってもダメだ、と打ちひしがれた。

失敗の原因を考える
柔軟な対応、臨機応変というのが出来ない、同僚への中途半端な気遣い等
入社して17年
今まで何をやってきたんだろう。
肝心な所が出来ていないのである。
本当にバカかと思う。

久しぶりにへこみました。
帰宅しても何をしていてもダメ。
布団に入っても思い出してなかなか眠れない。

そして昨日の出勤。

玄関に立つ。
始まって数分で
やっぱりこの仕事は楽しいな、と思う。

チップの事は書きたくないのだが昨日は何故か
普段は滅多に入らないチップが4件入った。

件のトラブルとは全く関係ない方々からのチップなのだが
まるで
「これで頑張りなさい」
と言ってくれている気がした。

仕事が終わって寝る前にそのお金を見ていたら
ありがたくて目頭が熱くなった。

とても使う気になれなかった。

欧米のホテルと違ってチップ制でない日本のホテルで頂くチップは
「意味」が全く違う。

金額ではなくその「気持ち」に励まされる。

冬の寒い日に立っていた時
ヤクザの組長さんから
「これで暖かいものでも飲んで・・・」
と渡されたお金は今でももったいなくて使えない。
どんなに、どんなに嬉しかった事か。

他にも「気持ち」の入った使えないお金がある。
仕方なく使う時は拝んでから使わせて頂く。

私はお客様に生かされている、と思う。

チップではなくお客様の何気ない「言葉」でも過去に
何度も救われた。

そして今朝の明け勤務。
職場にスポーツクラブの会員さんから宅配便で「しょうが湯」が届いた。
先日「のどが痛い」と話していたら送ってくれたのだ。

一昨日のトラブルから立ち直らせてくれた昨日のチップに続き
届いた宅配便。
「○○さんまで・・・(涙)」

そして帰りの際
馴染みの運転手さんが
「今日は連休で仕事にならないから(無料で)送りますよ」
もちろんお断りしたのだが
「いいんですよ。いつもお世話になっているから今日位は送らせて下さい。
横浜の△△でしたよね」
せっかくなのでお言葉に甘える事にした。

ホテルから家までタクシーで帰るなんて・・・
(『エントツ』ではなくメーターを実車にして走ってくれたのだが
金額がスゴイ事になっていたが支払い無し)

もう本当にありがたくて・・・

トラブルの一件から昨日のチップの事を話した。
「そんな事があってさらに(運転手さんに)送ってもらえるなんて・・・」

運転手さん
『それはね彩雲さんのお人柄なんですよ』

いや私そんなたいした人間ではないんですが・・・
人間が小さいし。

電車で帰るよりあっという間に到着し
ホテルの玄関で見送っていたタクシーを
自宅の玄関でいつまでも見送っていた。

勝手な思い込みですが先日のトラブルに
みんなが私を励ましてくれているように思えてならない。
「これで頑張りなさいよ」と。

もちろんトラブルと私を励ましてくれた方々は何の関係もありません。
それでもいろいろな方々のお陰で私は明日も玄関に立てるのだ。





コメント (4)
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