あなた
今日は風が強く時どき唸るような音を上げていますが、家の中にいるかぎり
窓越しの陽射しも強くあたたくかんじます。
が、一たび、外へ出たらきっと寒いこととおもいますが…。
秋の深まりも頂点を極めようとするこの季節です。
なにがあっても、驚くことではないでしょう…
あなた
庭の木々たちの、寒々とした姿を見ると可哀想にって、思うよ…
《ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、
かつ消え 、かつ結びて、久しくとどまりたる ...》 鴨長明
「秋の日は釣瓶落とし」と言います。
(秋の日はすぐに落ちて、暮れるのが早い例えで井戸で水を汲む時、手を放すと釣瓶が
勢いよく落ちていく様からのようです)
先ほどまで眩しかったお陽さんがもう高い屋根のかげに入りました。
昼と夜との交代のようです。
やがて刷毛で刷いた様な昏さが待ってます。
じゃ~あなた、またね。