『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

今日の帷は降りてしまいました。

2014-11-14 16:51:57 | Weblog

                          
                                名前忘れました。今は、葉が落ち冬囲いされています。

   あなた

 夜半に音もなく降り積もった雪。

 そして明けた朝の静謐で凛とした光景。

 終日静かに降る雪。

 冬囲いの枝の上にまん丸くつもってます。

 とうとう、堪えきれず、炬燵をだしました。

 炬燵に潜り眠った様です。

 随分探したけれど居ませんでした。

 「さむいな~って…」思いました。

 昏くなってきました。

 探したけれど~~…求めているひとはやっぱりいないのです。

 あなた

 遠いね…

 今日の帷は降りてしまいました。

 綺麗で真っ白な…

 どう足掻いても、もう雪の季節。

 寂しいけれど好き…

 
 やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば

                         源 宗千朝臣

 平安のころは、もっともっと寒かったことでしょうね… 

 あなた

 また…