あなた
生垣があった頃と切ってしまったとの違いです。
色々思いはあるけど、わたしには養えない。
今日も穏やかな初冬の一日でした。
水道管工事がまだ続くようです。
我が家の前を通る時でも「どうぞ」というように赤い棒で指示してくれる。
雪がないので助かるって言ってらしたけど 寒い中ご苦労様です。
昨夜、薄暗くなった頃珍しくカーテンの隙間から空を見る。
弓張り付きと言うのでしょうか、それとも上弦の月というのでしょうか?
見分け方は判りませんが細く淋しい月です。
こんな形のお月様。
月に纏わる悲しい話
「昔、アマゾンに、黒い瞳の美しいインディオの娘がいた。
名前は、ナヤ。月の魔法に誘われた日に生まれた」
「月は、そのころ、勇ましい戦士・ジャシーとされていて、
『その身にふれると、天に輝く星に生まれ変わる』と伝えられていた。
娘のナヤは、この月に恋をした・・・・・・」
ナヤは、来る日も来る日も、夜になると、月を追って、森の中を駆けめぐった。
あるときは三日月。
あるときは半月。
あるときは満月。
行けども、行けども、追いつけなかった。
高い丘にも登った。高い木にも上った。でも、月には届かない。
戦士・ジャシーは、彼女のいちずさを、ずっと無視し続けた。
それでも、ナヤは変わらなかった。ひとすじに貫いた。
相手の態度によって変わるような小さな心ではなかった。
ある夜、ナヤは大きな湖の水面に、彼の姿を見つけた。
てっきり、ジャシーが水浴びしていると思いこんだ彼女は、
湖に飛び込んだ。
そして、そのまま帰らぬ人となった。
月はナヤを哀れんで、睡蓮として蘇らせた。
二度とおぼれることのないよう、大きな大きな葉をつけて。
その香しい花は、やがて人々から「水中の星」と、たたえられるようになった――。
と言うお話… お終い。