続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

地域全体の老い。

2013-07-26 06:32:17 | 日常
 この辺りで遊んでいた子供たち・・・皆とはいかないまでも大半は他のエリアに移り住んでいる。だから世代交代というより親の世代が取り残されたという感が強い。

 気づかないうちに忍び寄ってきた老い。まさか・・・わたしも?(そう、わたしも)高齢者の仲間入りを果して早二年目。近隣見回しても同じように年を重ね、綻びの見える身体を庇いながら暮らしている。

 あんなに元気に子供の名を呼び叫んでいたAさんも背が丸くなり白髪、(わたしと同じで)食べることには旺盛の報いでお腹が・・・。
「散歩しなくちゃと思って出てきたんだよ。行く所といったら病院くらいのもんだし・・・」と寂しく歯の欠けた口をあけて笑った。同じ年・・・自分を見ているような・・。

 軒並み・・・糖尿病、ガンの手術、脳溢血、骨折、ノイローゼ(うつ病)、関節痛・・・少なくとも二十年前には考えられなかった現象。(前触れはあったかもしれない)


 町内会を抜ける人もチラホラ・・・(回覧板を回すのも、もう面倒だから)(会費を払っても別になんのこともないし・・・)

「病院代が高くて払いきれないから、分割にしてもらったわ。生活保護はこの家を売らなくてはならないからぎりぎりの選択」というBさん。

 商店街も消滅の危機。ポツンと残った肉屋さん「特売の牛乳(98円)を家族で(車で遠方から)来て7本も買っていく人がいるから、牛乳の特売日をずらしたり戻したりしているの」と。

 
 ため息が出ることばかりの情報・・・。
 突き抜けるような朗報はないものだろうか。

『ポラーノの広場』39。

2013-07-26 06:24:12 | 宮沢賢治
「どうして。」
「だってぼくたちが夜野原へ出てゐるとどこかでそんな音がするんだもの。」
「音のする方へ行ったらいゝんでないか。」
「みんなで何べんも行ったけれどもわからなくなるんだよ。」
「だっえ、聞こえるくらゐならそんなに遠い筈はないねぁ。」


☆野(未開)の夜の幻(まぼろし)を推しはかる。
 隠れた因(物事が生じる原因)を包む考えは、化(形、性質を変えて別のものになる)の考えの分(文章)であり、縁(つながり)を括(一つにまとめる)。

『城』1344。

2013-07-26 06:02:40 | カフカ覚書
「じゃ、あすの朝、検分にいきます」と、教師は言って、フリーダが助手たちをさがしにいくためにあけたドアから出ていこうとしたが、女中たちと鉢合わせになった。

 検分/revidieren・・・改正する。
 あけた/geoffnet・・・解放。
 女中/Magden→Macht/権力。

☆「改正は早いかもしれない」と、教師(空虚)は言った。企てを望む国への合図を歓迎し、フリーダは開ける(解放)ように(通じる)、権力にぶつかっていった。