続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

子供のころ。

2018-02-01 07:38:46 | 漫画

 一かけ二かけで三かけで、四かけで五かけで~
 花と線香を手にもって
「もしもし姉さんどこ行くの」
「わたしは九州鹿児島で切腹なされた父上のお墓参りに参ります」
 お墓の前で手を合わせ 南無阿弥陀仏と唱えれば
 ふわりふわり~とじゃんけんポン
(「西郷隆盛娘です」というフレーズもあったような・・・。)
 小学一・二年のころの思い出です。


若林奮《3.25mのクロバエの羽》

2018-02-01 07:03:31 | 美術ノート

 《3.25メートルのクロバエの羽》

 クロバエを解体し、その羽らしきものを超拡大したものらしい。それをことあろうか鉄板に転写した図のようである。
 本物のクロバエとクロバエの羽と名付けられた作品を結び付ける要素は、名付けられたという以外に見出せない。見いだせないが、名付けられたことである種の決定を促す。
「これが3.25メートルのクロバエの羽である」と。
 異常なほどの拡大である、すでにクロバエの要素を失い形骸化されたそれらしい線描の固定を呆然と見るしかなく、納得には時間を要した上に、強制に近いものを感じてしまう。

 飛翔するクロバエの羽は羽自体に飛翔の力はないが、その形態に飛翔の秘密は隠されている。しかし、クロバエの羽を模した平面に描かれた巨大化した線描(3.25m)は、もはや妄想の域である。しかも《飛翔》など絶対に有り得ない地上に押し固められた形状を提示している。

 この提示は何を意味しているのだろう。飛ぶという驚異への崇拝を、静謐な形にしたモニュメントとも思える。この作品の上に数多のクロバエが集合し泣くだろうか。

《飛翔への敬意》、空気(電場・電磁波・赤外線・紫外線など)を振動させる大いなる小さな生物への哀悼かもしれない。


 (写真は神奈川県立近代美術館(若林奮『飛葉と振動』展・図録より)


『有明』

2018-02-01 06:42:40 | 宮沢賢治

  有明

 起伏の雪は
 あかるい桃の漿をそそがれ
 青ぞらにとけのこる月は
 やさしく天に咽喉を鳴らし
 もいちど散乱のひかりを呑む
   (波羅僧羯諦 菩提 薩婆訶)


☆死者の世界の妙

 套(被われた)章(文章)は衝(重要)に付き、展(物事を繰り広げる)講(話)であり、冥(死後の世界)の太陽を覧(見る)ものである。
(往ける者よ、往ける者よ、彼岸に往ける者よ、彼岸に完全に往ける者よ、悟りよ、幸あれ)
 


『城』2875。

2018-02-01 06:21:36 | カフカ覚書

測量師にあそこへわたしを訪ねてきてもらいたいんだ。わたしの部屋は、十五号室だ。しかし、測量師は、すぐ来てくれなくてはならない。わたしは、あちらで二、三の相談ごとがあるだけで、朝の五時には城へ帰る。ぜひとも測量師と話をしたいことがあるのだ、と伝えてくれたまえ〉と言うんです」


☆測量師(土地を失ったことに気づいた人)に、来世まで訪ねてほしい。わたしの趣旨は15ある。しかし、すぐ来てくれなくてはならない。わたしは来世で先祖の相談事があるだけで5時には再び戻る。そういうわけだと伝えてほしい