続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

わたしの葬式。

2018-02-02 07:50:13 | カフカ覚書

 息子が親族の前に立ち
「取り柄のない母ではございましたが、晩年は熱心にラジオ体操に通っていたということでございます」なんて挨拶するのかな?

「実は箱の中からこのような記念品が幾つも出てきたのです」という有りがたい記念品? 箱の中にしまい込まないで使うつもり。


若林奮『日の出、日没/グラマンTBFを見た』

2018-02-02 07:04:25 | 美術ノート

 『日の出、日没/グラマンTBFを見た』

 グラマンTBFを見た衝撃、電撃機(Avenger/復讐者)による殺傷・全滅の景色の恐怖。
 作品はグラマンTBFが重い空気(鉄板)を突き破り弾を放つ、その光景を固定化したものである。 
 瞬時の光景に惨劇はないが、陰鬱な終末観が漂う。この驚愕の戦闘兵器を見たときの衝撃のまま沈黙のうちに固定化されている。

 当時の最高機能を有した電撃機への畏敬を世界史の中に埋めた墓標。
 日の出、日没・・・世界の時間(歴史)に《かく人は争いき》

 人を恐怖に引きずり込んだ電撃機(グラマンTBF)への消えない記憶は、平和な世に至っても絶えず精神世界を震撼として揺さぶり続けている。
 グラマンTBFとその弾丸は、死(絶滅)を誘引する一つの象徴である。(爆撃の炎が無関係の者には美しいと感じられるように、このグラマンTBFも然りかも知れない)


(写真は神奈川県立近代美術館〔若林奮『飛葉と振動』展・図録より〕


『谷』

2018-02-02 06:46:28 | 宮沢賢治

  谷

 ひかりの澱
 三角ばたけのうしろ
 かれ草層の上で
 わたくしの見ましたのは
 精いっぱいに赤い天うち
 硝子様鋼青のことばをつかつて
 しきりに歪み合いながら
 何か相談をやつてゐた
 三人の妖女たちです


☆「告ぐ」
 伝(伝えるべく)太陽を書く
 総て双(二つ)の章(文章)が現れる
 信仰の釈(意味を解き明かし)展(ひろげる)
 照(あまねく光が当たる=平等)は死の要である
 光は照(あまねく光が当たる=平等)である
 歪(正しくないこと)は拷(苦痛を与える)
 化(教え導くこと)は総てを団(丸く収める)
 賛(称える)神は陽(光)の如し


『城』2876。

2018-02-02 06:32:18 | カフカ覚書

 いきなりイェレミーアスが駈けだした。これまでの興奮のあまりイェレミーアスにほとんど注意をはらっていなかったバルナバスは、「あいつ、どこへ行こうというんでしょう」
「おれより先にエルランガーに会おうってことさ」


☆当然、イェレミーアスが走り出した。バルナバスはそれに興奮したが、辛うじて見ていただけだった。「イェレミーアス、どうしようというんんだ?」
「わたしよりエルランガーの側に先んじようとしているんだ」