72才、残りの時間はどのくらいあるのだろう。これからは発育はなく機能低下の実態が目に見えるように顕在化していくに違いない。
止められない、物質としての変化・衰退。
記憶力の低下…今さら言うべくもない現象かもしれない。すぐやる(実行)ではなく、すぐ忘れるという信じがたいほどの忘却力。
財布を忘れて買い物に出る、もう最悪である。無駄な動きはしたくない、動くのが嫌いなわたしのミス・・・起きてしまったことは仕方がないと、とんでもなく落ち込むわたしをなだめてみる。
思えば、忘却と怠慢はセットになっており、わたしの人生は低空飛行。
明日から…ずるずる引き伸ばしながらここまで来た努力の薄い日常。
残り時間は少ないぞ!
・・・でも、無理をしない、転ばないという2箇条を守り粛々と生きて行く。
角砂糖型に加工した大理石の用途?単に徒労とも思えるが、同じもの(酷似)の集合がひしめき合っている光景にも見える。
無味無臭、意味のない似た者同士が押し合いへし合いしている光景。
鳥かごの中を一つの社会と捉えれば、殺伐としたまるで幽閉された社会に見えてくる。出口(開放)はあるが、出ていくエネルギーがなく留まらざるを得ない。飛ぶ精神力の欠如、重力に委ねた存在である。しかも小さな社会にすぎないことへの自覚を促すような作品の造りは衝かれるものがある。
「否定せよ、反旗を上げろ!」のつぶやきはやがて木霊のように大きく胸にわだかまりを生じさせる。
死(終末)はすぐそこに隣り合っている・・・イカの甲は大理石の中を割って入りこみ、しかもこの社会(鳥かご)から抜け出しているではないか。
温度計は、内在する空気の上昇を秘かにキャッチしてはいまいか。
見る者は想像力を拡散し、あらゆる可能性を考える。
しかし、究極、無機的な無意味なものの寄せ集めからは価値を見い出せない。未来(発展)のない絶望、これらは気温の昇降に無関係な代物である。
ただ物理の世界で通用しないことも、思考(精神)の世界では、この作品を基点として導かれる時間への挑戦が動き始める。否定は肯定の道を開く鍵である。
写真は(www.taschen.com)より
「だめだ。まるでなってゐない。このへんは曲の心臓なんだ。それがこんながさがさしたことで。諸君。縁層までもうあと十日しかないんだよ。
☆極(行き着くところ)の真(まこと)に蔵(隠したもの)は、諸(もろもろ)の訓(字句を解釈すること)である。
掩(かくしたもの)は総て自由に化(形、性質をかけて別のものになる)で、化(教え導く)。
kおういうときはまだ尋問をおこないません。ふつう問題がそこまで熟していないからです。しかし、当人は、呼出し状をもっています。だから、こういう人は、もう予告なしの不意打ちをかけるわけにはいきません。せいぜい都合のわるいときに押しかけるだけです。そういうときは、呼出し状の日時をよく見ろと注意されるだけがおちですね。
☆彼はこの傷痕を問いません、たいてい問うことはないのです。いつもの解決すべき事件はまだ機が熟していないからです。しかし当人は召喚されていますから、全くの予告なしに驚くことはありません。せいぜい来させるだけで、召喚の日時を了解するように注意されるだけです。