続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

年配者の金銭感覚。

2014-08-26 06:45:16 | 日常
 午前九時も過ぎると、バスの中は年配者が多く席を占めるようになる。その会話を何気なく聞いていると、楽しいような淋しいような漠然として取り止めがなく、時には相手には無関係に自分だけが走り出した会話の汽車で遠くに行ってしまうこともある。
 しかし、そんなことはお互い心得ていて「まあまあ、アハハハ」と和やかにつながっていくのは年の功かもしれない。

 要するに、どうでもいいのである。どうでもいいことを話して呼吸している、そんな感じがする。

「広告見て、特売品を買いあさったってさぁ、結局棚の上。食べもしないし使いもしない。」
「ほんとうだよね、おじいさんと二人でじゃ何買ってきたって余るばっかしさ。」
「わたしなんか独りだろ、それこそ買ってきて腐るのを待つだけなんだけどさ、どういうわけか、安いと買っちゃうんだよね。習慣とは恐ろしいよ」
「まったくねぇ」と二人で肯きあっている。

「わたくし、ケチをしないで少し高級なものを買うことにいたしましたの」なんて言っているご婦人もいたので、どんな高級品かと思ったら、六千円の日焼け止めクリームとのこと。
「でも、健康のために通っているプールで、『あなた、顔を洗ってきなさいよ』って注意されるほど白いのよ。もちろん二度も洗ってプールに入ったのに・・・。高級品の日焼け止めって、要するに汗をかいても落ちない強いものだったらしいわ」


 そういえば近所の年配者は「毎日面白い話をしてくれる仮店舗での商いの人(怪しい商売/わたしの見解)から、毎日悪いなあと思って化粧水を買ったわ」と言ったので、
「いくらで?」と、わたし。
「・・・う~ん、ちょっと言えないんだけど、三万円」
「えっ、三万円もしたの?」
「うん、だからさ、三本ばかり買ったんだよ」
「・・・」
 この場合、だからって言うのかどうか知らないけど、ご主人が亡くなったときの税金が三億円だった人の告白。三万円はちょっと恥ずかしい金額だったのかな。

 無い人はそれなりに、有る人もそれなりに、年配者はお金の使い方が雑になってくる。(このお金、どうすればいいの)とまではいかないにしても、くれぐれもオレオレ詐欺などに引っかからないように要注意だと思う。
(ちなみにわたしは、死ぬまでにこれで収支が合うかギリギリの選択に苦慮しているレベル。せめてこれ以上の転落人生だけは免れたい)

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