続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『セロ弾きのゴーシュ』11。

2021-08-20 06:20:32 | 宮沢賢治

「ぼくらならどんな意気地のないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」と言うかっこう。
 猫は月の化身(夢)、かっこうは《死にゆく人》ではないか。

 どうも弾けば弾くほどくゎくこうの方がいゝやうな気がするのでした。
 ゴーシュ(地球の精神)が、人間に感動している、「人間、すごいぜ!」と。

「何だ、硝子へばかだなあ。」ゴーシュはあわてて窓をあけようとしましたが元来この窓はそんなにいつでもするする開く窓ではありませんでした。

 現世から冥府へ逝く仕切りの窓〈元来この窓はそんなにするする開く窓ではない〉そういう境界である。
 くゎくこうが窓の向こうへ出ようと格闘する場面は悲しい、すごいシーンである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿