続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

M『稲妻』

2022-01-28 06:20:03 | 美術ノート

   『稲妻』

 空中の放電によって生じる光である。
 光りは描けないことの意だろうか。激しい光は対象を一時的に見えなくする。光によって物(対象)が見える訳だけれど、強すぎる光線(反射)は視覚を混沌とさせ、形状への認識を一時的に失わせるものかもしれない。

 たしかにここに活けられた花があったという認識、しかし、強すぎる光がそれを隠したのである。

 対象を感じた時の印象、印象には「見えない印象」もあるということの証明、告発である。

 写真は『マグリット』展・図録より


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