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NYダウ、為替、原油ともに様子見相場(学校で教えてくれない経済学

2009-11-11 09:40:22 | 経済学
 今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するBBCテレビで、市橋容疑者が日本で逮捕されたと伝え、リンゼイさんの父親の記者会見の様子を詳しく報道していた。父親の言葉のなかで「良い日(Good Day)」という言葉が耳に残った。
 一方、読売新聞朝刊によると、市橋容疑者は、六甲アイランドのフエリー乗り場で那覇行きを希望した。担当者が「今日は大阪南港から出る」と伝えた。その際、この男が、小さなバックしか持たず,鼻に傷があったことから怪しみ、大阪支店に連絡、その男が大阪南港の待合室に居るのを確認後警察に連絡したという。
 六甲アイランドのフエリー乗り場へは、最寄駅のJR住吉駅前からしょっちゅうバスが出ている。地元のフエリー乗り場の担当者の対応に改めて感心した。近くの喫茶店では、NYダウや為替、原油の話は出ないだろうが、市橋容疑者の話題で持ちきりになりそうだ。
 「おはよう世界」に話を戻す。経済・金融情報専門のブルームバーグ・ニュースが最初に登場する。11月10日のNY株式市場は、模様眺めに終始し、NYダウは前日比20ドル高、10,246ドルで取引を終了したと伝えた。
 この日はベアスターンズ破たんに伴う事件で訴えられていた二人の被告人に無罪判決が出た。提訴されていたファンドマネジャー同士のEメール交信記録を検証した。結局のところ、銀行が融資を止めたことが原因で損害が出た。ファンドマネジャーの責任は問われないとの結審に陪審員も同意したと伝えていた。
 テレビの経済番組で、「為替の見通しを聞いてみましょう。誰誰さん、いかがですか?」とアナウンサーが専門家に質問する。するといくら、いくらですと大きな幅を付けての返事を「分かりました」と答えている。テレビを見ている人間にはさっぱり分からない。
 NY外国為替市場では、1ドル=89.84~85円、1ユーロ=134.60~72円で取引された。この日「おはよう世界」の「経済情報」に出演したコメンテーターは、ドルも買えないが円も買えない膠着状態が当面つづきそうだと解説していた。
 NY原油(WTI)先物相場は、バレル38セント下げ78.05ドルで取引された。ハリケーンが普通の低気圧に格下げされたことが影響していると今朝のWSJ紙は解説していた。
 NY金先物相場は、トロイオンス1.10ドル上げ1,101.90ドルで取引された。一部には1,400ドルまで値上がりするとの見方があるとWSJ紙は紹介していた。金相場はドルの反面教師だから、ドル暴落という事態になれば別だが、そこまでの値上がりはないだろう。
 今朝のWSJ紙では、インフレ懸念がイングランド銀行や米FRBで出てきていると紹介していた。政策金利がゼロ近辺にへばりついているため償還期限の長い債券の利回りとの格差が開いていることを一つの材料に使って解説していた。
 日本ではインフレを心配する意見は、専門家の間では出ているのかもしれないが、少なくとも素人の世界ではお目にかかれない。980円のジーンズや100円のおにぎりが大きな顔をして店頭に並んでいることがこの間の事情を証明している。
 インフレといえば分かり難い。通貨の値打ちが下がることである。日本では通貨価値が上がる円高を嫌がる。通貨の値打ちが下がる悩みを経験すれば骨身に浸みるだろう。(了)

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