ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ドバイ債務不履行問題鎮静化、欧州株価反発(学校で教えてくれない経済学)

2009-11-28 11:39:35 | 経済学
タイガ―・ウッヅ(TigerWoods)が車を運転中、フロリダ、オーランドにある自宅近くの水道栓と木にぶつかり重傷とのニュースが朝一番のCNNテレビがテロップで繰り返し流していた。WSJ紙は、彼は既に病院を出たと報じている。無事を祈るばかりである。
日本では「ドバイ・ショック」という表現で、円が1ドル84円台まで買われ、日経ダウが301円下げたと大騒ぎしている。今朝の欧州株価はドバイ・ワールドの債務不履行懸念は過剰反応と受け止め反発した。
感謝祭明けの11月27日のNY株式市場ではNYダウははじめ230ドル以上下げたが終値では前日比154ドル安、10,309ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、ドルが買い戻され、1ユーロ=1.4955ドル、1ドル=86.75円で取引された。
WSJ紙は、「マーケットは、今回のドバイ債務不履行懸念は、ハリケーン(Hurricane)ではなく嵐(storm)として捉えているようだ」と在ロンドンForex.com,調査部門ディレクター、JaneFoley氏のコメントを紹介していた。
イソップ物語にネズミが猫に鈴を付けようと話し合った。誰が猫に鈴を付けるかということになったとたん皆が黙ったという話がある。今朝も政治家がテレビに出演して円高対策について議論していた。為替介入がいかに税金の無駄遣いか分かっていない。
米国も英国もさらに言えば中国もお金をじゃぶじゃぶに流して景気を何とか浮揚させようとしている。水道の蛇口を出しっ放しにしている程度ならまだいい。水道管が破裂している状態にもかかわらず、当局は見て見ぬふりをしている。
自作自演のお金の「洪水」を止められない限り、少々のドル買い介入してもドルは簡単には値上がりしないだろう。ハリケーンなら困るが嵐程度なら時間の経過とともに事態は沈静化する。「ドル買い戻しは短命に終わる」とFabioAlves記者はWSJ紙に書いていた。
最低6ケ月の返済繰り延べを要請した問題のドバイ・ワールドは600億ドル(ドル86円換算:5兆2000億円)の負債を抱えている。ドバイ市全体の負債は800億ドルでその半分を欧州の銀行が融資しているとWSJ紙は解説していた。
NY外国為替市場で、もしドバイ・ワールドが破たんすれば最大の債権者の英国の銀行の被害が大きい。当然のように英ポンドが売られた。その英ポンドが前日の下げ分の多くを戻した。新興国通貨も昨日売られたが買われ過ぎの反動だとWSJ紙は分析していた。
急激な為替変動はどこの国も歓迎しない。緩やかなドル安なら米国はむしろ歓迎していることが先日発表された米FRB(連邦準備制度理事会)によるFOMC(連邦公開市場委員会)議事録でも明らかだろう。
ネズミを捕ってくれれば、白い猫も黒い猫も関係ないと言ったのは小平である。猫はネズミの天敵である。フクロウもネズミの天敵だという話を先日、本を読んで始めて知った。さらにフクロウは確実に獲物が捕れると判断しない限り行動しないそうだ。 
問題は日本である。円相場が1ドル=84円台をつけた時、放置すれば日本は大変なことになると騒いでいる。ドルがこの先も下がり続けると頭を切り替えない限りあらゆる問題は解決しない。猫(米国)がネズミを捕れなくなってきている認識が欠落している。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする