ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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陶工田中和人の器と料理の響宴(スケッチ&コメント)

2009-11-15 09:06:10 | スケッチ



陶工田中和人の器と料理の響宴

江嵜企画代表・Ken



 陶芸家の田中和人さんから「田中和人と木器窯(こうづきがま)一門展」を神戸ポートピアホテル内のギャラリーで開くからとご案内いただいた。案内状には「陶工 田中和人の器と料理の響宴」のチラシも同封されていた。

 田中さんによると、日本料理店「神戸たむら」の料理長の山崎英人さんが、田中さんが作った器に盛り付けた料理を出したいので器を作って欲しいと今年初めに工房を訪れたことがことの始まりだったという。

 料理は昼夜共に20名限定の予約制である。物はためしと、初日の11月14日11時半で予約した。ホテルロビーに11時過ぎに着いた。このホテルを訪れるのは5~6年ぶりである。なにかのイベントがあるのだろう、ロビーは人で溢れていた。15年前の大震災のあと訪れた時のイメージが強すぎるのだろうか、よくここまで回復したと言うのが当のホテルに対する第一印象である。 

 予約時間まで多少ゆとりがあった。まず会場に顔出しした。今回のイベントの影響もあるのだろう、食器類が比較的多く並んでいた。

 予算はお昼は、先付きからデザートまで8品のコースでひとり8000円、夜は10品12,000円である。それぞれ田中さんの作品のぐいのみがお土産につく。さすが「神戸たむら」の料理長さんである。お値段もしっかりしているが、うまい。田中さんに自ら申し入れた手前もあろう。当然おかしなものは出せない。「料理に気持ちがこもっていましよ」と田中さんに報告した。お皿に料理が負ければダメだろう。お皿も一流、料理も一流ではじめて商売としても成り立つ。

 テーブルに座るなり冷酒を注文した。ちびちびやり始めた。いきなりお皿四枚が揃って出て来た。その内の一つに前菜が盛り付けられていた。あとで田中さんに聞いたら、その皿は、大皿一枚を四ツ葉のクローバをイメージして作った。それを四枚に分けた。一枚づつ流氷の模様を描いて、窯で焼いて仕上げたと説明してくれた。

 「鮮魚の盛り合わせに出て来た器は、涼しげな模様でしたよ」と田中さんに報告した。「料理長は器に合わせてよく考えて料理を盛り付けていると思う。その皿はうず潮をイメージした」と田中さんは答えてくれた。

 食事のあと作品会場の様子をスケッチした。(了)

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