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6月米住宅データ好感、NYダウ103ドル高、熱波・干ばつを材料に大豆・小麦。コーン高値追い続く

2012-07-19 08:14:57 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


近くの喫茶店に出入りしている。この日はたまたま豆腐の値上げの話が出た。そのとたんマスターがめずらしく、カウンターから身を乗り出すようにして、実は、店のお客さんのひとりが、馴染の豆腐店を尋ねたら店が閉まっていた。不審に思って奥さんに会って尋ねたらその店のご主人が先々を悲観して命を絶たれたことが分かった。神戸のさる有名ホテルご用達の店だった。最近味が落ちた。それが原因で出入り禁止となったと話してくれた。

先日、NHK夜9時のニュースで世界的な穀物相場高騰を話題にした。喫茶店のマスターも当の番組をたまたま見ていた。件のお店は大豆が突然値上がりしたので一格下の大豆を使ったのだろうと話していた。プロの舌、いや客の舌と言った方がいい。お酒ならお米、味噌、醤油、特に豆腐なら大豆は命である。この先大豆、小麦、トウモロコシと原料の手当てそのものが難しくなれば値段以前の問題となる。一見、庶民に縁遠く見える世界的な穀物相場急騰は、じわりじわりと台所を圧迫して来るだろう。

18日付けのCNBC電子版を読んでいたら、たまたまトウモロコシ相場が不作を原因に来年春ごろにかけて、豚、牛、鶏の肉の供給量が餌代の値上げの影響から減るだろうとの専門家の見方を紹介していた。米トウモロコシ全体の生産148億ブッシェルの内飼料が48億、エタノール49億、輸出17億残りが食糧その他で、大豆、小麦と比べ食糧のウエートは低い。しかし、今回の熱波、干ばつの影響で148億が130億へ9%減産になる見通しで、思惑買いから値上がりしていると書いていた。

19日朝6時台の「ワールドWaveMorning」の米ブルームバーグを見ていたら、出演したAlixSteel記者が、シカゴ市場でトウモロコシ1.69%,大豆1.85%,小麦2.06% 前日比上昇、高値を追った。この日は天然ガスが需要拡大期待から5.90% 高、NY原油(WTI)は小幅ながら上げ89.87ドルで取引されたと解説していた。バ―ナンキ米FRB議長の米議会証言では具体的に金融緩和を示唆しなかったが、11月の米大統領選挙を控えて9月のFOMCでは何らかの緩和策が出ると踏み、それがこのところの穀物相場高騰に特に表面化しているようだ。一方、NY金相場はトロイオンス18.70ドル下げ1,570.40ドルで取引された。

18日のNY証券取引所で、6月の米住宅着工高が予想外に伸びたことを歓迎、NYダウは前日比103ドル高、12,908ドルで取引を終えた。NY外国為替市場では、1ドル=78.78~81円、1ユーロ=96.74~78円で取引された。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米野村証券、後藤祐二朗氏は「市場にアメリカの金融緩和のタイミングを見極める動きが見られる。」などとコメントしていた。10年物米国債のこの日の利回りは1.494% だった。ドイツ2年物国債利回りは実質マイナス金利になった。金融緩和に向けた流れと見られる。

原油・為替・金利は景気定点観測の3点セット。天気予報のつもりで時に活用すれば面白いかもしれない。(了)

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