米中貿易協議進展期待からNYダウ166ドル高、一方、ボーイングCEO,自動操縦システム改善を表明（学校で教えてくれない経済学）

「米中貿易「戦争（War）」からBattle「戦闘」fieldへシフト（shift）することになるかもしれない」と4日付けブルームバーグ電子版は指摘した。かって米国人弁護士からWarとBattleは基本的に違うとしばしば教えられた。WarがBattleに変わったと言葉を聞いただけで特にアメリカ人は、状況が基本的に変わったのだなと認識するようだ。それはShiftという用語も似ている。シフトという言葉は、日本でも野球に限らず勤務時間などでも最近は、日常茶飯に使われるのでわかり易いが、特に外国人にとっては「変わった」ということがピンとくる言葉のようだ。

「ホワイトハウスで、4日午後2時30分からトランプ米大統領は劉鶴中国副首相と会談した。トランプ大統領は「4週間以内に米中貿易協議は基本的合意に達するだろう」と記者会見で語った」と5日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは伝えた。同日放送の香港TVBは「4日、トランプ大統領は劉鶴副首相と会談、日時未定だが習主席との会談で最終合意に至ると見られている。一方、カドロウ（Kudrow）経済会議委員長は「非関税障壁などで米中間にはなお大きな隔たりがある」とくぎを刺した」と伝えた。

4日のNY市場では米中貿易協議進展期待を背景にNYダウは166ドル、0.6％高、ナスダック0.15高、S&P500、0.2％高とそれぞれ値上がりした。前日下げたボーイング株は当社の大きな収益源であるボーング737型MAX機の自動操縦システム改善に取り組むとアレンバーグCEO発言後買われ2.9％値上がりした。NY外為市場では米国債が売られ10年物国債利回りが2.513％へ反発、米株高を受けてドルが買われ、1ドル＝111.64円、1ユーロ＝125.30円で取引された。NY原油（WTI）はバレル62.18ドル、NY金はオンス1296.40ドルと共に小動きにとどまった。

5日朝放送のドイツZDFは「NATOは70年前の1949年4月4日、ワシントンDCでNATOメンバーの一部が攻撃されたらメンバーは自国が攻撃されたものとして応戦することを基本的理念としてスタートした。いまドイツはNATO分担金問題で居心地の悪い思いを強いられている。NATOの分担金はそれぞれの国のGDPの2％を負担することを決めている。ポンぺオ米国務長官は「ドイツの分担金はあまりにも低すぎる」と負担増額を強く求めた。ドイツはGDPの1.18％を負担しているに過ぎないと指摘された。現在29国がNATOに加盟している。GDPの2％以上負担している国は米国含め7国に過ぎない。マースドイツ外相は「ドイツの分担金は歴史的経緯がある。」と70周年式典で反論した。」と伝えた。

5日朝放送のドイツZDFは「メルケル独首相はアイルランドを4日訪問、バラッカー首相と会談「我々は英国の合意無き離脱を排除するためにあらゆる手を打つ。北アイルランドとの国境で多くの血が流されたことを忘れることが出来ない。」と表明した」と伝えた。平和は結構なことであるが、日本は国際問題が選挙の争点にならない珍しい国の一つだ。（了）