米新規失業保険申請件数、予想上回る85.3万件、一方、米ワクチン接種ＦＤＡ正式認可期待でダウは下げ、ナスダックは反発。ＥＵ1.8兆ユーロの緊急景気刺激予算案可決（学校で教えてくれない経済学）

米国で新型コロナ死者数が3,100人を超えた。5日まで１週間の米新規失業保険申請件数が85.3万件と前の週の71.6万件から増加した。一方、米FDAによるワクチン接種認可が近いと見ている。超党派により進めている追加の9,080ドル緊急コロナ対策法案への期待は大きい。10日、下げて始まったNY市場は様子見の中、ダウは29,999ドル、69ドル、0.2％安、S&P500、3,668，0.1％安、一方、ナスダックは12,405と前日売られた銘柄に買い戻しが入り0.5％反発した。恐怖指数ＶIXは22.32,0.2%増、米10年債利回りは0.905％と0.9%下落した。NY外為市場では1ドル＝104.23円、1ユーロ＝126.51円、1英ポンド＝138.53円。英ポンドはジョンソン英首相がフォンデアライアンEU委員長との9日の夜の会合の後「合意無き英国のEU離脱に備える必要がある」と語ったあと下げた。NY原油（WTI)はバレル46.88ドル、3.0%高、北海ブレント、同50.34ドル、3.1％高と反発した。米ガソリン価格の3.1％高が相場を支えた。NY金はオンス1，838.40ドルと小幅下げた。

11日朝放送のNHK/BS「キャッチ！世界のトップニュース」の中で米ABCは「ファイザー、バイオンテック共同開発ワクチンでリモート会議した諮問委員会は「リスクよりも利益が多い」と賛成17反対４でFDAにワクチン接種認可を求めるとの結論を出した。リスクには妊娠中の障害が指摘された。FDAは明日にも正式認可する見通し。」と伝えた。

11日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「ロベルトコッホ研究所は10日、過去24時間でのドイツの新規コロナ感染者数は23,179人、1週間の移動平均数から1,633人増加した。死者数はさらに増えた。高齢者が多数を占めたと発表した。11月に入ってからの数週間でなぜ感染が増えたのか。①接触を目標40％減を60％減へ強化が必要、②学校保育所は閉鎖していない。テレワークが少な過ぎる。③ルールを守らない。」と語った。ドイツZDFは「10日、EU委員会は1.8兆ユーロ経済対策案を承認可決した。同案に反対していたハンガリー、ポーランド2国が「2国を外して25で可決する」との脅しの後受け容れた。メルケル首相は「EUの行動力を示した重要な結果だ」と語った。」と伝えた。

フランスF2は「フランスでの感染拡大が収まらない。12月15日から規制縮小を予定していたが逆に規制を強化するとフランス政府は発表した。昼間の外出は自由で据え置くが夜間の9時からの外出禁止時間を8時から翌朝6時までとする。15日から解除を予定していた劇場、映画館、美術館の全面禁止を来年1月4日まで3週間延長する。クリスマスは規制なし。ただし、規制解除を予定していた大晦日は外出を全面禁止するとフランス政府は発表した。」と伝えた。英BBCは「ジョンソン英首相は「英国は合意のないEUから離脱する権利がある。」と語った。英国、EU双方とも決裂は望んでいない。フオンデアライアンEU委員長は「条件が公平でないと受け容れられない」と語った。」と伝えた。上海東方衛視テレビは「バイデン新政権は米通商代表部（USTR）トップにアジア系女性、キャサリン・タイ氏を指名した」と伝えた。タイ氏の両親は台湾出身。世界の動きから目が離せない。（了）