米追加経済対策への期待からＮＹ株大幅反発、一方、米国の新規コロナ感染数が感謝祭以降急増、死者数が一日当たり2,400人突破と米ABC(学校で教えてくれない経済学）

選挙人による投票結果でバイデン候補が270人以上を占めバイデン次期大統領の当選が確定した。マコネル共和党院内総務がバイデン氏に勝利を祝福する電話を掛けた。ペロシ下院議長、マコネル氏その他超党派議員との間で協議が行われ、追加の緊急対策法案成立に向けて具体的に動き始めた。15日、NY市場は追加の経済対策への期待を受けてダウは338ドル、1.1%高、30.200ドルで取引を終えた。S&P500、3,694、1.3%高、ナスダック、12,595、1.3%高と3指標揃って値上りした。

恐怖指数VIXが23.01へ6.4%低下した。米10年債利回りは0.913%と2.5%上昇した。NY外為市場では1ドル＝103.63円、1ユーロ＝126.02円、1英ポンド＝139.41円で取引された。NY原油（WTI）がガソリン高を背景にバレル47.53ドル、1，2%高、北海ブレント、同50.67ドル、0.8%高とそれぞれ反発した。NY金はオンス1，857.80ドルと小幅反発して取引を終えた。個別銘柄ではアップルが129.88ドル、5.0%高、一銘柄でダウを40ポイント押し上げたことが特に目立った。

15日、ワシントンポスト紙電子版は「①マコネル氏がバイデン氏にバイデン、ハリス両氏に勝利を祝う電話を掛けた、②ファイザーに次いでモデルナワクチン承認に向けてFDAが動く、③米国で新型コロナ感染者数が3万を2日続けて突破した、④米議会で超党派での協議で週内での追加コロナ支援法案成立の可能性が高まった」と伝えた。15日、NYタイムズ電子版は「①マコネル氏はバイデン氏勝利を認め、共和党議員にバイデン氏への挑戦停止を要請、②米上院が米労働長官にButtigieg氏就任を承認すれば米国初のゲイの閣僚が誕生、③バイデン新政権はロシアを含む米国に対抗的諸国との関係が課題となる」と伝えた。

16日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは「米国で新規の新型コロナ感染者数が15日、302,680人に達した。1日の新型コロナ死亡者数が12月に入って70%急増、2,400人を突破した。カリフォルニア州ではコロナ入院患者数が急増、一日当たり11万をこえた。15日、空きベッドがなくなった。病院の中庭に遺体搬送用のトラック6台が待機する異常事態に直面している。感謝祭以降に感染が急拡大した。」と伝えた。フランスF2は「フランスのスキー場で15日、クラスター感染が確認され7人が隔離された。同スキー場は一時的に15.16日の閉鎖が決まった。」と伝えた。韓国KBSは「韓国ピョンチャンスキー場で15日、集団感染が発生、直ちに閉鎖された。」と伝えた。

英BBCは「中国ウイグル自治共和国内で綿花栽培に100万人が強制的に働かされている。強制教育施設敷地内には綿織物工場が併設されている。世界のファッション界にも無関心でおれない。収容所内の敷地には織物工場があり過酷な労働条件下に置かれている。英BBCカメラマンは当局により外部からの撮影も拒否された。新疆自治区は中国での有数の綿花生産拠点であり、中国は世界の綿花生産の5分の1を占める。」と伝えた。（了）