英国で変異ウイルスによる感染拡大警戒でロックダウン再開と英ＢＢＣ，フランスＦ2、ドイツＺＤＦ，米ＡＢＣ、一方、9,000億ドル緊急コロナ対策案で米超党派で合意と米ABC(学校で教えてくれない経済学）

ＮY市場は日曜日で取引なし。21日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」はイギリス東南部で変異コロナウイルスによる集団感染のニュースが埋めた。一方、米国からは米議会が週末超党派での妥協が成立し9,000億ドル規模の緊急コロナ対策予算で合意したとのBreakingNews（今入って来たばかりの最新のニュース）のテロップがテレビ画面に出た。
シンガポールCNAは「タイで700人の新型コロナウイルスクラスター感染が20日明らかになった。」と伝えた。インドＮＤＴＶは「インドは大気汚染に加えて新型コロナウイルス感染拡大という2重苦に直面している。」と伝えた。

米ABCは「ファイザー・バイオンテックワクチンに次いでモデルナワクチンが正式に米当局によって認可され20日はじめての出荷が始まった。モデルナはファイザーワクチンがマイナス70℃での保管が義務付けられているがモデルナは常温での搬送管理が出来る。早急な接種が期待できる。」と伝えた。一方、英BBCは「英国のＥＵからの離脱猶予期限が残り10日で英国、ＥＵの合意は成り立っていない。関税問題と北アイルランド国境での混乱など合意無きＥＵからの英国の離脱は避けられないという見方も根強い。そこへ突然降って湧いたように出てきた変異ワクチン問題が英国を襲った。」と伝えた。

ジョンソン英首相は数日前まではクリスマス休暇にはRockdown(都市封鎖)は行わないと数日前まで繰り返していた。ところが変異ウイルスの新たな感染拡大を懸念して20日、外出禁止のロックダウン含む規制強化に一転踏み切った。変異ウイルスは感染力は強いが重症化率は低いと英BBC,ドイツZDF,フランス2,豪ABC,米ABCとも専門家の見解を紹介した。英BBCは「新型コロナウイルスは今まで23回変異してきた。変異そのものは何も目新しい話でない。ウイルスの本質だ。」とパニックにならないことが重要だと念押しした。

「フランス、ドイツは英国からの航空便の受け入れを急遽停止を発表」とドイツZDFは伝えた。「英国野党は「変異ウイルスは10月に既に確認されていた。ジョンソン首相はクリスマスは規制なしと繰り返した。その挙句に突然のロックダウンだ」と20日の英議会でジョンソン首相を批判する様子を英BBCはテレビ画面に映していた。欧米人にとってはクリスマス休暇は特別な意味を持つことを昔の話で恐縮であるが50年前、米国で一時生活した時に初めて実感した。米国の例であるが11月に入るとクリスマスムードに一変する。12月31日は年初に向けてカウントダウンを賑やかに行う姿も目にした。英ＢＢＣは「今年の大みそかのカウントダウン中止をジョンソン首相は呼び掛けた。」と伝えた。今朝の英BBCは今年の大みそかのカウントダウンの集まり禁止を呼び掛けた。フランスＦ２は「ロンドンからの航空便の急遽停止が決まりロンドン・パリ間を結ぶユーロスターに乗客が殺到した。」と伝えた。米ABCは「クオモＮＹ州知事は「JFK空港で20日、変異ウイルス患者確認のあと杜撰な対応は許されない」と語った」と伝えた。予断ながらシンガポールCNAは「20日、台湾海峡を空母遼寧が通過した。」と伝えた。今こそトンボの目が求められる。（了）