10日のNY市場は11日発表CPIをよそに3主要株価指数共に値上がりした。ウイリアムズNY連銀総裁が「インフレ環境は大幅に改善した。しかし、利下げポイントには距離がある。」とっ語った。一方、格付け会社のフィッチが「2024年、米経済のリセッション(景気後退)予測はない。年内3回の利下げを見込む。」と発表した。NY原油(WTI)は米エネルギー情報局(EIA)が米国内原油在庫が予想外に増加を材料に1%以上値下がりした。
10日、ロイター電子版は「①ロイター/イブリン世論調査ではバイデン、トランプの支持率は共に48%と拮抗している。3分の1はどちらにも投票しない。13%が投票に行かない。8%が分からないと回答した。②インド石油精製2社はサウジアラビアの値下げで割高になったロシア産原油から切り替えサウジ産原油輸入を検討している。③中国の投資家は昨年来値下りした中国本土株にうんざりしている。有望ETF日本株に殺到している。④ボーイング、カルフーンCEOは5日のMAX9機のドアノブ緩み脱落事故で10日、自社のミスを公式にはじめて認めた。」と伝えた。
10日、NY市場でダウは37,695ドル、170ドル、0.45%高、S&P500は4,783と26ポイント、0.57%高、ナスダックは14,969と111ポイント、0.75%高で取引を終えた。「個別銘柄ではホームデポが356.80ドル、3.66%高、1銘柄でダウを69ポイント押し上げた。AI関連銘柄人気が続いている。エヌビィディアが543.50ドル、2.28%高と続伸した」とロイターが伝えた。
恐怖指数VIXが12.69と0.55%低下。米10年債利回りは4.005%と0.30%上昇。NY外為市場で1ドル=145.62円、0.83%高、1ユーロ=159.81円、1.24%高、1英ポンド=185.52円、1.06%高と対主要通貨で円安が進んだ。NY原油(WTI)はバレル71.32ドル、1.27%安、北海ブレントは同76.80ドル、0.01%高で取引。NY金はオンス2,029.80ドル、0.23%安。ビットコインは4万6,623ドル、1.11%高。
11日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①英PostOfficeで30年にわたる冤罪ミスを政権としてはじめてた認めた、②ラスベガスで開かれているCEOイベントで様々なAI製品が紹介されいる。」と伝えた。シンガポールCNAは「①米中両国の国防高官による対面での会合を開いた。中国は台湾問題では譲らない。対話自体が意味があることから継続を確認した。②モリディブ大統領が中国訪問。習主席は戦略的パートナーとして格上げした。」と伝えた。中国CCTVは「習習主席はモリディブに格上げを伝えた。直行便を開設に伴い観光客増加、人的交流活発化でモリディブ留学生招請を増やす。」と伝えた。香港TVBは「NASAは月探査計画の1年延期を決めた」と伝えた。フランス2は「パリオリンピック開催が近づいてきた。聖火リレーがはじまる。聖火を巡るトラブルが開催国で発生した。警備に万全を期す。」と伝えた。ドイツZDFは「ウクライナ支援をEU議会で協議した。ゼレンスキー大統領は防空システム強化を訴えた。ドイツへの期待を表明した。ウクライナ支援の動きがトーンダウンしてきている。アメリカの鈍い動きが大きく影響している。」と伝えた。
問題は日本である。阪神淡路大震災からほどなく29年を迎える。高齢化が一段と進んだ。当たり前のことであるが震災時の坊が29歳。当時、29歳の青年が60歳近くになった。神戸でも震災を口にする人が減った。忘れることは人が生きて行く上で貴重な生存本能であるが過去の体験が今回の能登大震災にも具体的かつ迅速に生かされない。神戸でも狭い道路が多く消防車も救急車も倒壊家屋が障害になり入れない。行政は何も手を打っていない。見て見ぬふりする人が増えたことも禍いしている。(了)