更地を1週間めどにパトロールしている。8月4日、日曜の朝6時台に着いた。ポイ捨てのタバコの掃除から始まる。道隔ててコンビニがある。飲んでポイ捨ての缶や瓶は庭の中にある。
ほぼ30年前の震災のときからポイ捨てはなくならない。落ちていないときもある。それは隣のコンビニのご婦人が拾ってくれているからだ。
金木犀の幹に二匹のセミが止まっていた。ふと少し上を見上げると細い枝にも一匹休んでいたのを描き込んだ。幹に止まるとばかり思っていたが器用にも枝にも止まることをはじめて目撃した。
羽化したばかりなのかもしれない。傍まで近づいてせっせと鉛筆を走らせていると、さすがに警戒したのか幹の裏側へ裏側へ隠れんぼうするように少しづつ移動を始めた。
蝉の抜け殻は木の上の方に並んでいた。蝉は木に登って羽化すると思い込んでいたが、先日、白粉花の葉のてっぺんで抜け殻を見つけた。脱皮には場所は選ばないようだ。1時間ほどかけて暗がりに脱皮すると出ていた。
オスは鳴く。メスは鳴かないと思っていた。先日、目撃した蝉は鳴かずにじっとしていたのでメスだから鳴かないと思っていた。帰宅してヤフーのブログで調べたら羽化してすぐには鳴かないと出ていた。
時に蝉の一生は短いと言われる。幼虫7年、成虫7日のためであるようだ。交尾して幹に卵を産み付けて生涯を終える。卵は一冬を幹の中で過ごし春に幼虫になる。地に降り地中で樹液を食べて7年過ごす。蝉を捕まえても樹液がないないためすぐ死ぬ。
蝉は夏の季語。蝉を読んだ俳句は多い。しかし、短歌も多い。万葉集にも数多く残っていると出ていた。
世界で蝉の種類は1,600種ある。日本には30種。アブラゼミ、クマゼミ、ニーニーゼミ、ツクツクボウシなどがある。日暮しは、一日中鳴いているのでその名がついた。アブラゼミは早朝、せいぜい午前中にしか鳴かないと出ていた。
蝉は口はあるが口では鳴かない。腹部の発音膜を激しく振動させながら発声させる。ひと鳴きして休憩。何度も繰り返す姿を先日、南天に止まっていた蝉で目撃した。
8月7日。暦では立秋。こちら神戸の日の出の時間は10日ほど前に午前4時台から5時台に替わった。つまり遅くなった。一方、日の入りは午後7時台から6時台に替わっている。つまり早くなった。確実に日照時間は短くなっている。
毎年、今年は暑いと言っているような気がする。
なかでも今年は特別に暑いように思うが、十分な睡眠と水分をとり、猛暑を乗り切りたい。(了)