(学校で教えてくれない経済学)
「7月米CPI(総合)指数は前月比0.2%増、前年同月比2.9%増(予想;3.2%増・6月:3.0%増)。CPIコア指数は前月比0.2%増、前年同月比3.2%増(予想:3.3%増。6月3.3%増)と米労働省が14日発表した。コア指数は4か月連続で伸び率が低下した。インフレ率鈍化が確認された。9月17~18日開催の次回FOMCで利下げを支援する。来週開かれるジャクソンホールでの米連銀主催シンポジウムでどのような議論が交わされるか。8月30日には7月のPCE個人消費価格指数が発表される。9月6日発表の8月米雇用統計と併せデータを総合的に利下げが討議される。下げ幅が0.25%になるのか。0.50%になるのかも注目される。」と14日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
14日、NY株式市場でダウは40,008ドル、242ドル、0.61%高、S&P500は5,455と20ポイント、0.38%高、ナスダックは17,192と4ポイント、0.03%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは16.19と10.65%低下。米10年債利回りは3.843%と0.36%低下。NY外為市場で1ドル=147.39円、0.44%高、1ユーロ=162.30円、0.56%高、1英ポンド=189.08円、0.14%高。NY原油’WTI)はバレル77.11ドル、1.58%安。北海ブレント、同79.83ドル、1.07%安。米原油在庫が増加と米インフレ率鈍化で需給の緩みが出たとブルームバーグが伝えた。NY金はオンス2,485.80ドル、0.88 %安。利回り低下で利益確定売りが出た。ビットコインは5万9,020ドル、2.59%安で取引された。
15日、朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]で英BBCは「①ウクライナ軍のロシア領内奇襲攻撃から1週間近くたった。ウクライナ軍は人道回廊を設置したと言っている。プーチン露大統領への圧力となる。一方、ウクライナはロシアの報復で台無しになる恐れがある。ロシアはプーチン大統領の統治下にある。ロシア兵少なくとも100人がウクライナ軍に降伏した。第二次世界大戦の後ではじめての事態である。②8月15日、米、イスラエル、カタールの間で和平協議が始まった。ハマスは不参加を表明した。」と伝えた。シンガポールCNAは「①タイ憲法裁判所は14日、セター首相に解職命令を出した。セター首相は辞任した。副首相が新首相就任まで務める。②中国の7月の資金需要が急激に低下した。中国人民銀行が利下げするかもしれない。しかし、人民元安は避けたい。深刻な不動産不況が背景にある。7月の輸出も減速した。中国の鉄鋼出荷が7% 減少、冬の時代に入った。習近平政権下にあり手の打ちようがないのが実情だ。」と伝えた。
韓国KBSは「日本からの独立記念日の14日、独立の英雄家族100人が招かれた。パリ五輪レスリング銅メダル女子選手もその一人で在日韓国人だったが韓国国籍を取得して五輪に出場した。ユン韓国大統領は栄誉を称えた。」と伝えた。インドNDTVは「インドは新型爆弾GAURUMを開発したと発表した。戦闘機から投下された爆弾は100キロ先の標的をピンポイトで爆破できる。」と伝えた。ドイツZDFは「ノルドストリーム破壊に関わったウクライナ人の男の裁判が始まった。②ウクライナ領内で少なくとも100人のロシア兵がつかまった。クリスナ地域の74の集落が避難した。」と伝えた。フランス2は「ラサール戦闘機2機が空中衝突、内1機のパイロットは脱出に成功した。ウクライナ兵が訓練をうけており残り一機の詳細は不明である。」と伝えた。
8月15日は日本が戦争終結を決めた記念日である。78年経過して戦争を体験し自らの声で語れる多くの人々が鬼籍に移られた。日本は勝てる見込みのない戦争をはじめた。プーチン露大統領は1週間で戦争は終わると信じてウクライナに攻め込んだと言われる。今イランがイスラエルとの戦争を始めると懸念されている。自然人類学者の長谷川真理子さんは「戦争を繰り返す「ヒト」。動物全体でみると、同じ種が集団で戦う行動はほとんどありません。個体対立があれば、自分が生きることを最優先に、解消する戦略をとる。」と8月15日、読売朝刊連載「時代の証言者」で書いておられた。せっかくいただいた命である。健康に留意して異例の猛暑を乗り切りたい。(了)