画・江嵜 健一郎
JR芦屋駅で普通に乗車したところたまたま楽しそうにスマホをたたいている
2人の少年に絵ごころを刺激され久しぶりでスケッチした。
はがきサイズの手持ちのスケッチブックを取り出して速写した。
JR芦屋、甲南山手、摂津本山と来て自宅最寄り駅住吉まで約9キロ、
時間にして数分間の勝負となる。自宅で彩色した。
夕方4時ごろだった。少年2人もJR住吉で降りた。
改札を出たあと見失った。JR住吉駅界隈は学習塾が至るところにある。
学校が終ったあと学習塾へ行く途中かもしれないなと
睨んだ。
画面左の子は緑色のだぶだぶの綿入れコート。
右の子は黒の厚地のコートを着ていた。2人ともしっかりと
した身なりだった。左の子の髪の毛はぼさぼさ。右の子は
綺麗に整っていたが寝ぐせだろうか、後ろに髪の毛が跳ねて
いたのが目についた。2人とも革靴だった。
チョコザップ祝100万人突破キャンペーンの広告を入れ、
釣り皮を描き込んだところで住吉駅に着いた。
画面左の子から2人分ほど離れて大柄のおじさんがいた。
ちらちら筆者に目を向けていた気配を感じたので
画面から外した。おじさんの隣には女の子がいた。
4人並べる手もあったが時間的制約もあり少年2人に
絞った。
2人の少年と降りるまで目が合わなかったのは
ラッキーだった。(了)