ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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たかが野球、されど野球〔スケッチ&コメント)

2005-07-19 18:40:21 | スケッチ
2012年のオリンピックに野球とソフトボールが
競技種目から外されたことからちょっとした
話題になっているようだ。

 一般紙のコラムの中で、日本でも野球人気が最近、下火に
なってきている現象と結びつけて、さもありなんと今回の
オリンピック委員会の決定に賛同していた記事を読んだ。

 先日、阪神タイガースと広島カープの試合があり
甲子園球場へ出かけたときにスケッチした。

 甲子園に来ると日本で野球離れしてきたという雰囲気は
どこから見ても感じられない。甲子園駅降りた直後から
異様なまでの熱気で球場の中も外もむんむんしている。

 この日は広島の投手が四球を連発して試合そのものは
大味なゲームだったが、タイガースの選手が相手投手の低めの
ボール球を確実に見極め四球とした作戦勝ちだったようだ。

 野球には守り勝ちという言葉がある。

 最近のタイガースの試合運びを見ていると、打つ方では
きわどい球は見送る、守る方では球際のグローブ捌きと
突っ込みがいいのか相手チームのヒット性の打球を
ことごとく処理して投手を助けているケースが目だっている。

 圧巻は中継ぎ投手と抑えが好調なことである。

 今年目立つのは中継ぎ一番手の藤川投手である。彼は
昨年は故障もあり散々な成績だった。それが今年は別人の
様に大健闘している。タイガースが優勝すれば藤川がMVPだと
気の早い向きは話題にしているようだ。

 守りでは広島から移籍した一塁手シーツのファインプレーには
さすがプロの印象が強い。もともと彼はショートを守っていた
広島時代から守備には定評があった。

 タイガースファンにして見れば、タイガースにいい選手が
よくぞ来てくれたものだとおもう。金本を出し、今年シーツを
出した広島は、球団の経済的な事情というが、
やんぬるかな現在セントラルリーグで最下位に低迷している。

 二塁藤本、ショート鳥谷のニ遊間コンビも安心して
見ておれるほど見事であるから、相手チームにとっては
今の二人はいやな存在であろう。

 ホームランの醍醐味もいいが、守り切って勝ちゲームに
仕立て上げるゲーム展開もなかなか魅力的だ。

 タイガースの健闘は親会社の阪神電鉄の業績にも
当然のことながら貢献しているようだ。

 元タイガースにいたアメリカ人のオマリーを使って
「甲子園球場には駐車場が、あ・り・ま・へ・ん」とユーモア
たっぷりのコマ-シャルを流して本業の阪神電鉄は
電車賃を稼いでいる。

 阪神電車のターミナル駅梅田にある阪神百貨店は
このままタイガースが突っ走れば優勝だからグッズの
収入、売店の売上急増間違いなしであろう。

 7回ラッキーセブンに飛ばす風船にクレームをつける
人が結構おられるようだ。ある大新聞のコラムニストは風船を
止めれば盲導犬2匹が買えると記事に書いていたことは
以前にも紹介したことがある。

 自分はマスコミ関係者の特権か、ただ券で甲子園を出入りしていて
何様と思うが、風船のお陰で生活を支えている人も多いと聞くから
一概に否定できない。

 例の喫茶「いけだ」で先日、風船は石油の無駄使いだと
毒ついている客がいた。その話しはどこかがおかしいんではないかと
思うが、人さまざまだから注文をつければケンカになるから止めた。

 先日の広島戦は阪神梅田駅のプレーガイドで三塁側
オレンジシート券が@3,500円で買えた。ネット裏の
グリーンシートは@4,400円はなかなか手に入らないが
3,500円出せばまだ甲子園切符が手に入る。

 野球嫌いの人に言わせると@3,500円は高いという。
機嫌よくみているのならいいではないかと思うが、その方に
いわすと芝居の@8,000円、@12,000円は高いといわない。

 人さまざまである。

 セントラルをリードしてきた某有名チームのテレビ視聴率が
凋落しているそうだ。当たり前のように試合終了まで放送を
延長していたのを不人気のため試合途中で放映を取りやめる
ことにしたという話である。

 幸いなことにタイガースの試合は、相手かわらず好人気で
観衆の入りもよく、阪神球団もテレビ放映権収入にホクホクのようだ。

 懐が良くなったのなら甲子園球場の座り心地をいまひとつ
良くして欲しいと思うが、決断して実行に時間がかかるのが
阪神電鉄本社の長年培われた伝統でもあるから改装まで
今は辛抱してくれということなのだろう。

 ところで、最近の甲子園球場のお客さんが、独り善がりかもしれないが、
なにかしら余裕を持って試合を楽しんでいるように見えてし方がない。

 勝負ごとは勝つのが一番だが、とかく評判のよくなかった
タイガースフアンが試合を本当に楽しめるようになったのなら、
これほど幸せなことはないかもしれない。

 たかが野球、されど野球という名言を残したのは
さわやかイレブンを率いて甲子園で全国制覇した
池田高校の蔦監督である。

 今年の甲子園球場を見ていると野球もまんざら
捨てたものではないと思うが、世の中人さまざまだから、
お叱りがどこからともなく聞こえてきそうだ。(了)

 

Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)

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