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堀江珠喜さん大いに語るat大阪府立大学I-siteなんば(スケッチ&コメント)

2016-12-05 07:54:05 | スケッチ


堀江珠喜さん大いに語る

江嵜企画代表・Ken



「坊やは人気者?」-物語における女児と男児について比較文学的に考える~と題して、大阪府立大学教授の堀江珠喜さんの話を12月3日(土)午後2時から聴く機会があり楽しみにして出かけた。

会場の様子をいつものようにスケッチした。年末恒例となった課外授業であるが、年々聞きに来る人の数が増えている。女性が大半だが、最近は、男性の姿も結構見られるようになった。堀江珠喜ファンが男女を問わず増えているせいかもしれない。

児童文学では女児に比べ男児の主人公が多い。子供向けの物語に限らず、ヒット作品に「かわいい坊や」が関わっている例にオペラ「蝶々夫人」、歌舞伎「伽羅先代萩」がある。「小公女」より「小公子」。「不思議の国のアリス」よりオリバー・ツイスト。キリスト教文化圏では,聖母マリア像の影響も無視できないと堀江さんの話はいきなり本論に入った。

司会の、挨拶が終わるや即スイッチ・オンとなる。休憩なし。予定の3時30分ぴたり話を終えた。例年は数枚のレジメを用意される。この日は写真とイラストをコピーしたB4の用紙5枚を配布した。今年9月20日号のNW誌からとった爆撃現場から血だらけで救出された男児の写真から話は始まった。

なぜ女児でなく男児なのか?子供のころから男児を抱えた聖母マリア像を刷り込まれた影響があるかもしれないと聖母マリアがキリストを抱える像を並べた写真を紹介した。「母を訪ねて三千里」の男児がベットに横たわる母親に駆け寄るシーン。「フランダースの犬」では少年が犬に手を添えるシーンのイラストが次々紹介された。いずれも女児でなく男児である。

堀江さんは米雑誌NW(ニューズウイーク)を愛読していると紹介した。90年代当初、アメリカは日米貿易摩擦で日本バッシングを繰り返した。その時、日本の識者は「アメリカは泣きじゃくる駄々っ子のようなものだ」と揶揄した。その時の様子を、NW誌90年4月2日号の表紙に「What Japan Think of US, A Nation of  Crybabies?」の文字と米国国旗を右手に持ち、お尻を地面につけて泣きじゃくる男児のイラストを使った。

講演の最後に次期米大統領選挙戦に勝利したトランプ氏が劣勢と伝えられた10月11日号のイラストを紹介した。クリントン氏が月面到着。トランプ氏は「まだ諦めていないぞ!」と語る写真。もう一枚は、第1回、クリントン、トランプのテレビ討論会の様子については、トランプを小脇に抱えて、クリントンが、トランプのお尻を叩くと、トランプは「討論会はやらせだ!司会者が不公平だった!マイクが操作された!えーん、えーん(くすん、くすん)」と叫ぶイラストを紹介した。

最初に紹介したアレッポの写真は坊やだった。地中海を渡ろうとしてイタリアの海岸に打ち上げられた遺体も坊やだった。女児だったらどうだっただろうか。男児だったから世界中をまたたく間に駆け巡ったのではないかと堀江さんは解説した。女児も当然岸に打ちあげられたのではないか。しかし、メディアは坊やの写真を使った。坊やの方が、女児より報道写真として価値がある(人気がある)と認めたからかもしれないと堀江さんは解説した。

堀江さんは、トランプさんは、「坊や」だから米大統領選挙戦勝利したのかもしれない、と大胆解説した。「駄々っ子トランプのイメージが、確かに投票総数ではクリントンに後れを取ったが、選挙戦ではトランプ氏に勝利をもたらした(?)のかもしれない。」とトークを終えた。

トランプ次期米大統領を、坊やと甘くみることは出来まい。したたかな計算の上で「坊や面」しているだけかもしれないトランプさんに騙されることなく、少なくともこの先4年間は、過ごしたいと思いながら帰路についた次第である。(了)

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