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日本人が事故に巻き込まれないと記事にならないー学校で教えてくれない経済学

2007-10-03 14:05:28 | 経済学
海外で事故が起きると、日本でも、第一報は、速やかに、テレビ、ラジオ、新聞で報道される。ところが、飛行機事故であれ、なんであれ、日本人が事故に巻き込まれていないとわかると、その瞬間から、日本のマスメディアから事故の報道が姿を消す。

先日、ベトナムで、日本の政府開発援助(ODA)に関連して、日本の建設業者が、直接参加している、ホーチミン市から170キロ離れた地区の、橋梁の建設現場で、未確認ながら、100人近い死者を出した大事故が発生した。

ベトナム大使館は、「日本の作業員が、事故に巻き込まれたとの情報はない」と発表した。ところが、現在も尚、死者行方不明者の捜索が続いていると、友人が転送してくれた、「ベトナム通信」メールで知った。日本では新聞に載って始めて事実となる。載らないと事実にならない。

大雨で地盤が緩んでいた。およそ5階建てのビルに匹敵する高さで崩落が起きた。橋の上に150名、橋の下で100名、都合250名の作業員が少なくとも事故に巻き込まれたという。メールによれば、大成建設、鹿島、新日鉄エンジニアリングが施工業者であるそうだ。ベトナムは現在、GDP8%の成長を目標に、インフラ整備を進めている。2008年完成を目標に橋の建設が進められていた。それが今回の事故で延期を余儀なくされると解説していた。

当然のことながら、人命救助が最大の問題である。橋梁建設は、日本のODA資金から出ている。つまり、日本人の税金がベトナム経済建設に使われていることになる。日本人の作業員が参加していなかったで済む問題ではない。しかし、マスコミ含め他人事であるようだ。

日本人は、自分の家の前のごみは拾う。夏の打ち水でも、定規で測ったように、家の前だけ水を撒いて終わりである。そんな光景を子供時代からしばしば目にしてきた。自分に関わりがあると異常に関心を持つ。関わりがないとわかると極端に無視する。

日本人とアメリカ人と共通点を挙げろといわれたら、視野が狭く、一言で言えば田舎者だという点である。米国駐在時代、アメリカ人のロビストから聞いた古い話だが、アメリカ人は、からだはでかいが、世界の動向に無頓着な「田舎者」の集まりだと教えてくれた。

米国人が、グローバルスタンダードだと言えば、さももっともらしく聞こえるが、アメリカ人ほど、自己中心主義を押し通してくる国民は居ないことを、日本人も十分心得ておかないと危険である。アメリカで開発された薬だから安心だというが怪しいものだ。サブプライムローン問題は収束に向かうというが、シートベルをはずしてはなるまい。先の読み難い時代になって来た。自分の健康は自分で守る。自分の資産も自分で守ることが大切だ。(了)




明石城巽櫓

江嵜企画代表・Ken


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