1789-バスティーユの恋人たちー:宝塚雪組千秋楽公演
江嵜企画代表・Ken
宝塚歌劇、月組公演101、「1789-バスティーユの恋人たちー」
千秋楽が6月1日午後1時からある。時間があればいかが、と
宝塚ファンのIさんから電話をもらい、楽しみにして出かけた。
劇場に着いたのは開演5分前だった。会場は2,500人近い宝塚
ファンでほぼ満席、むんむんする独特の雰囲気の中,幕が上がった。
1789年、フランス国内では革命への気運が高まっていた。主役は
農民出の革命家ロナンを月組トップの龍真咲が演じた。ロナンは
王妃マリー・アントワネットの子供たちの家庭教師、オランプと
恋に落ちる。
王家と民衆の激しい争いの中、二人は引き裂かれる。1789年7月
14日バスチィーユ襲撃の日に運命の再会を果す物語である。マリー
アントワネットは月組娘役トップの愛希れいかが好演した。
宝塚まるまる素人の筆者が一番楽しみにしているのは舞台装置と
衣装、特にダンスである。場面場面を盛り上げる音楽もすばらしい。
自宅から小1時間、阪急電車が、文字通り浮世離れした世界に
浸らせてくれる。
今回の演題は2012年にフランスで大ヒットした作品を元にして、
小池修一郎が潤色・演出した、宝塚バージョンとして日本初上陸と
解説にあった。
解説書によれば、ほとんどの舞台衣装にタイシルクを使った。織り傷の
ある生地を使ったのも宝塚初とあった。会場で双眼鏡で一人一人の姿を
追いかけている姿をしばしば目にする。舞台衣装とひとりひとりの演技を
つぶさに観察鑑賞することによって楽しみも倍化するのだろう。
この日は千秋楽と併せて、今回の舞台を最後に月組を卒業する琴音和葉、
瑞羽泰都、風凜水花、美泉儷4人の挨拶を聞く機会もあり収穫大だった。
同じことを何度も書くのは、文字通り老化現象の証であるが、関西という
土地柄は、歴史遺産の宝庫、京都、奈良あり、どっこい宝塚大劇場と
甲子園球場のおまけつきである。
最近は関西空港から近いということで和歌山を訪れる観光客も増えたそうだ。
このたび化粧直しした姫路城も観光スポットとして評価されていると聞く。
帰路、買い物でもなんでもいいから大阪、神戸にも寄ってもらったら云うこと
なしだ。ご機嫌な場所に住まわせてもらって、これに勝る幸せはないと
自画自賛している次第である。(了)