ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

東京、川崎で女子高生の感染確認 新型インフルエンザ対策

2009-05-21 01:37:54 | Webニュースより
東京、川崎で女子高生の感染確認 近畿以外に拡大、計267人に(共同通信) - goo ニュース


東京、川崎で女子高生の感染確認 近畿以外に拡大、計267人に2009年5月21日(木)00:02
 東京都は20日、八王子市在住の女子高生(16)が、新型インフルエンザに感染していることが判明したと発表した。また同日、同じ高校に通う川崎市在住の女子高生(16)の感染も同市が確認した。2人は米ニューヨークから帰国。空港などでの検疫を除き、首都圏での感染者が確認されたのは初めて。日本各地で感染が急速に拡大する事態が現実化した。


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経済がパニックになりそうです。

先日梅田に出かけたのですが、人が少ないのには驚いた。
これが東京だと、もっと酷い状況になりそうな気がする。
通勤はもとより、営業マンは営業に行けないし、対面販売の商品は売れなくなるし、飲食業はもっと打撃を受けるのではないか。

早く湿度が高くなれば、何とか危機を脱することにも期待を掛けれるのだが、その前に経済でやられてしまうところが後を絶たないような気がする。
100年に一度に不況の真っ最中にこの騒動、もう何もかも自分で守るより仕方がない。

とりあえず、昔から感染防止に役立つと言われる「梅干」でも食べておくぐらいなものか、と思うのですが・・・。
いや、梅醤番茶のほうがいいと思う。
理由は、新型インフルエンザは消化器症状を起すので、梅醤番茶で胃腸を整えておけば、多少は救われると考えるからだ。

他に秘策がないわけではないが、オリジナルになってしまうので、不特定多数に公表することはできない。

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NYダウ46ドル高、ドル95円、原油 バレル58ドル(学校で教えてくれない英在学)

2009-05-15 10:49:06 | 経済学
5 月14日のNY株式市場は、悪い経済統計の発表のあとの割には堅調で、NYダウは、前日比46ドル高、8,331ドルで取引を終了した。昨日売られた反動であろう。
NY外国為替市場では、前日同様、ドル売りの流れが継続した。底流に米財政赤字が過去最大の1兆8,400億ドル(約180兆円)に膨らむとの政府の発表が影響している。
NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル60セント高、58.62ドルで取引された。NY金先物相場は、前日比オンス2.50ドル高、928ドルで取引された。ドルの先安懸念が原油や金相場を下支えしている。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」では、クライスラーが789のディーラー店を閉鎖するとの米ABCテレビニュースを紹介していた。GMは1000以上のディーラーを閉鎖すると既に発表している。米自動車メーカーが米連邦破産法11条適用で、裁判所の管轄に移り、企業の合理化策がやり易くなった結果であると解説していた。
米財務省は、「より効率的になる。長期的には米雇用増加に貢献する」と今回のクライスラーの決定を歓迎するとの異例の談話を発表した。「おはよう世界」では、「米国の自動車メーカーは、客の来ないディーラーを多く抱えている。ディーラーの数は、クライスラーは3,200、GMは6,000」と解説していた。
今朝発表の米経済統計では、直近の新規失業保険申請件数が、63万7,000件と予想外に増加した。しかし、傾向としては減少している。フォードが増資を発表した。フォードCEOが、「2011年には業績は回復、大丈夫だ」と語ったとして、NY株式市場は前向きに評価したとブルームバーグニュースは解説していた。
昨晩のテレビ東京の番組で、グリーンスパン氏が米国の住宅市況が底入れしたと話したと紹介していた。グリーン スパン氏は住宅バブルを引き起こした張本人である。にも拘わらずグリーンスパン氏が発言すると取り上げられる。
しかし、現実の米住宅事情は、毎月のように家の値段は下がりつづけている。差し押さえ物件の処分が下火にならないかぎり、市況底入れは早くて来年一杯かかるとコメンテーターが解説していた。
体の健康も同じである。一度大患いをするとなかなか元に戻らない。米国経済も同じである。目の前の痛みがきついと、ついついグリーンスパンのご託宣にすがる思いになるのであろう。ここは目の前の病気を治すことに専心すべきだろう。
昨日紹介した竹田和平さんの明日、5月16日に発売予定の新刊書「けっきょく、お金は幻です」(サンマーク出販)のプロローグに詳しいが、「金融危機が起こったほんとうの理由」の中で、「お金というものを評価しすぎたのです」と書いておられる。
「お金は経済の裏方です。経済の主役は製造やサービスの提供など、実際の生産や販売活動にあります。それがモノやサービスに価値をもたらし、その価値があちこちで頻繁に取引されることによって回ってくる」「ウォール街発の金融経済は、裏方にすぎないお金を主役に据えてしまった。」と書いておられる。
子供のころからお金のために人は簡単に鬼になる姿を見聞きしてきた。和平さんはお金は道具であるとも書いておられる。道具に振り回されて命まで失わないでほしい。(了)

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4月米小売高減少、NYダウ184ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-14 14:27:14 | 経済学
米時間、水曜日、5月14日のNY株式市場は、米商務省が発表した4月米小売高が、予想の0.1%増が、マイナス0.4%へ、また3月の速報データが、マイナス1.2%をマイナス1.3%へ下方修正したことを嫌気して、ほぼ全面安の展開となった。

NYダウは前日比184ドル安、8,284ドルで取引を終了した。ハイテク株指数のナスダックも3日連続の下げの前日比マイナス51の1,664で取引を終了した。金融株がマイナス6.5% 素材株がマイナス4.5%だったとNHK・BSが紹介したブルームバーグ・ニュースが伝えていた。

米国景気は期待どおりには回復していない。小売高減少のデータを見て、改めて、米国経済の実勢悪を思い知らされた感じである。住宅に関するデータも回復は思わしくない。カリフォルニアで4月の住宅価格が34%値下がりしたと先のブルームバーグの記者が解説していた。

NY外国為替市場では、引き続きドルが売られた。ドル売りはここ数日続いているが、この日は特に対円でドルが売られ、1ドル=95.78円前後で取引されたと今朝のWSJ紙が伝えている。トヨタの今期の決算見通しの記者会見では1ドル=95円で計算していた。さらに円高が進めば、「為替が円高にぶれた」と、為替のせいにして、業績見通しを、あっさりと、下方修正するのであろう。

為替の動きに左右されない企業体質に変えない限り安定した収益を出せない。口で言うのは簡単だが、輸出に軸足を置いて,為替頼みでプレーを続けていかざるを得ないため、現実問題として、トヨタの業績改善は、生半可な対策では解決しないと思われる。

為替が円高に進んだ背景に、ホワイトハウスが、09年度の米財政赤字が1.841兆ドル(ドル95円換算:170兆円)と当初予測より890億ドル多かった。日本の民主党議員で金融担当の代議士が、米国債を継続して買うことは疑問だと発言したこともドル売りを誘ったとWSJ紙は紹介していた。

NY債券市場で、株安と米小売高が予想外に落ちたことから、安全資産として債券に見直し買い が入った。ここ数日、米景気底入れ期待を受けて株が上げ、その反動で債券が売られ利回りは、10年物国債で年3.383% まで上げていたが、今朝は3.092%まで低下したとWSJ紙は伝えた。

NY原油(WTI)先物市場は、バレルあたり前日比83セント、1.4%安い、58.02ドルで取引された。米EIA(エネルギー情報局)は、ここ9ケ月増加を続けていた原油在庫が日量470万バレル減少したと発表した。在庫減は買い材料だが、予想外の小売データと株価大幅安が、原油の需要減を連想させ、売られたとWSJ紙は解説している。

原油関連では、4月の中国の石油精製量が、昨年10月来初の増加に転じたとの発表はあったが、中国の石油在庫は相変わらず増え続けているとの情報が相殺した。OPECが生産枠を超えて生産していたという情報が流れた。5月28日開催のOPEC総会では減産出来ないとの見方があるとWSJ紙は紹介している。

人が集まるところにお金は落ちる。人を鳥に置き換えて眺めてみると今朝の株式、債券、原油の動きはよりわかりやすい。人はあれこれ詮索する。人は理屈をつけて、かえって袋小路に追い込まれる。鳥に確かめたことはないが、鳥の方が、命がけで、理屈抜きで、臨機応変に対応していると思う。

とかく相場の世界では、人は、つい金の亡者になってしまう。お金より大事なものが、世の中には、たくさんある。その最たるものが、命である。そのことを、鳥や生き物から人は学ぶ必要があるのではないかと常々思う。

竹田和平さんが『けっきょくお金は幻です』という新刊本をサンマーク出販から出される。発売日は5月16日である。事前にメールで転送してもらったプロローグを拝見した。一冊1400円だが、時間が許す方は、是非お読みいただきたいと思う次第である。

竹田和平さんは、「日本一の個人投資家」として、知る人ぞ知る方である。「なぜ私のもとにお金が集まってきたのか」、「金融危機が起こった本当の理由」、「うまくいかないときこそ、あたりまえに徹する」、「お金より大切なものを忘れてはならない」など人生万般に通じるお話が詰まっている。

目に青葉 山ほととぎす 初鰹。窓外に、まばゆいばかりに輝く、新緑の六甲の山並みが見える。世の中、不景気だ、不景気だと騒いでいる。お金が人を狂わす事例が身の回りに氾濫している。(了)

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ロシアルーブル4ケ月前の水準に戻る、ドル96円、原油一時バレル60ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-13 10:53:53 | 経済学
 プーチンロシア首相が日本を訪問している。ロシアRTRテレビがどのように報道しているかに興味があった。NHK・BS「おはよう世界」が今回のプーチン訪日の様子を詳しく紹介していた。甘いかもしれないが、受けた印象では好意的にまとめている。

 麻生総理とプーチン首相は2時間近く会談した。両国は原子力協定を締結した。7月に予定されている日ソ首脳会談では領土問題が主要テーマになるとテレビアナが冒頭に説明した。

 プーチン首相は、「ロシアは原子力発電所を32基建設した。2020~22年までに28基の建設を計画している。」と語ったあとで、「平和条約のために経済協力があるのではない。経済を拡大するために平和条約を結ぶ」と語ったと紹介した。

 森元総理がテレビ画面に登場し、「2003年にプーチンさんと会った時、ロシアを開かれた国にする。政治経済問題だけでなくロシアとは文化との関係も深い」と語った。そのあと、ドストエフスキーの「罪と罰」のマンガ本が日本で売られているとテレビ画面で紹介された。

 プーチン首相が柔道の有段者であるとの紹介があり、柔道の山下さんとプーチンがにこやかに握手する画面が続いた。柔道の哲学を考察した新刊本が日本で出たと紹介していた。

 今朝の「おはよう世界」では、ドイツのZTZ局が伝える元ナチスのユダヤ人捕虜収容所看守がユダヤ人2万9000人殺害容疑で逮捕されたニュースを詳しく紹介していた。中国関連では四川省地震被災地に花輪を捧げる温家宝首相の姿と被災地を観光スポットに使う様子を紹介していた。

 「おはよう世界」でも、このところ、豚インフルエンザの報道が目立っていた。ところが最近は姿を消した。今朝もなかった。日本の新聞では、連日報道されている。近くの喫茶店でも豚インフルエンザの問題は話題にならなくなった。年寄りに免疫があるという話で、この店には年寄りが大勢集まるせいか、安心感が生まれたのかもしれない。

 インフルエンザに限らない。日本では騒ぐだけ騒いであとけろっと忘れる。そのひとつに原油がある。NY原油(WTI)先物相場が、5月12日、一時、バレル60ドルを突破した。投機資金が入りはじめたからだ。金属相場や小麦、トウモロコシが値上がりしてきている。原油が上がりはじめて日本でも再び騒ぎ始めるだろう。

 今朝のロシアテレビ局は、日本は原油、天燃ガスの資源がない。ロシアはエネルギー資源が豊富であるとアナウンサーが紹介していた。日本ではこの当たり前のことを、自分の問題として受け止めるひとが少ない。日本は資源の99%を海外から輸入している。資源が上がることは好ましくない。その意味でいえば、資源大国ロシアと太いパイプを結ぶことは、日本の国益としてもプラスである。

 輸入ということでは為替はつきものである。ところが、日本では輸出問題しか関心がない。円が高くなると原油同様騒ぐであろう。NY外国為替市場では引き続きドルが売られ、対ユーロで7週間ぶりの安値の1ユーロ=1.3708ドルで取引された。対円で1ドル=96.47円前後、対ユーロでも円が買われ、1ユーロ=131.64円前後で取引されたと今朝のWSJ紙は伝えた。

 ロシア関連では、ルーブルが4ケ月振りの高値を更新したと同じくWSJ紙が伝えた。ロシアは原油一本釣りの国である。原油がバレル32ドルまで下げた時は青菜に塩だった。それが60ドルの声を聞くようになり、俄然、ルーブルが元気になってきた。

 ただ、ロシア経済の現状は、不振を極めている。2009年のロシアのGDPはマイナス6%とロシア政府が2ケ月前に発表した。当時原油はバレル44ドルだった。現在60ドル目前まで戻った。ロシアは外国から2000億ドルの借り入れをしている。借金を返済し易い。ルーブル相場の回復は間違いなくロシアにプラスである。

 原油が上がり、ルーブルの価値が回復してくると7月の日ロ首脳会談では、ロシアは背筋を伸ばして日本との会談に臨むだろう。日本には、背筋を伸ばしてロシア人と対等にわたりあえる政治家がいないと言われる。プーチン訪日ということで、鈴木宗雄さんが日本のテレビに登場する。ロシアとのパイプになる人材が日本に存在しないことを象徴している。

 プーチン首相の日本訪問に際して、学校でも家庭でも、ロシアについて、子供たちの間で話題にしてほしい。日本ではロシアと言えば金太郎アメのように領土問題である。ロシアは日本の隣国である。豊富な資源を抱えている。アメリカや中国をけん制する意味でもロシア外交の占める重要性は益々、高まることだろう。(了)

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気迷い気分台頭、NYダウ155ドル安も原油58ドルキープ(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-12 11:47:10 | 経済学
経済のことは難しいからわからないというひとが結構多い。経済は日常にあり、と常々思っている。身近な鳥の生態を観察することでもいろいろ教えられる。身近と言えば自分の体の健康状態でも経済そのものを体感させてくれる。

植物を観察してもいろいろ教えられる。水や肥料を取り立ててやらなくとも、植物は根を地中深く伸ばして、水と栄養を補給している。経済とは本来、日常のさりげない生きざまである。それを何かと理屈をつけて、難しく、難しく、講釈する。経済も病気でも同じで、あれこれ、いじくるものだから、余計に、問題を複雑化させ、助かる病気も、手遅れになるのだと、素人ながらそう思う。

日常ということでは、先日、NHK・BSで、ジャイアンツの小笠原選手のドキュメント番組を見る機会があった。彼は夕方6時からのナイトゲームでも、お昼過ぎには試合が行われる球場に現れる。外野フエンスに沿ってランニングをはじめたあと、十数年、決まったメニューをこなしている。

左手だけでトスバッティングする。それが終わると、右手だけでトスを繰り返す。トスしたボールが彼の決めた位置からボール半分ずれても彼は打たない。軸がぶれるからだ。ドラフト3位で日本ハムにはいったころから変えていない。決まったことしか、僕は出来ませんからとさりげなく言った。

最近、決ったことをやるひとが、野球に限らず、日本のいろいろ世界で、いなくなってきたように思う。決まったことが出来なくて、応用が効くはずがない。目先、目先の利益を優先する。そのくせ臨機応変の動きができない。100年に一度の不況だと、ひとごとのように責任回避している。

決まったことをやるひとがいなくなったことでは、特に、腹立たしいのは、企業のリーダーが責任をとらない。再々触れているが、経営者の自ら経営判断のミスの責任を棚に上げて為替のせいにして平然としている。上が進退のけじめをつけない。当然、下の士気が上がろうはずはない。

韓国のある企業であった話をWSJ紙が紹介していた。社長の給料を4割カット、平取りは3割、だから職員は2割カットしてくれ。首切りはやらない。それでこそ企業のリーダーである。自分の給料はそのまま、地位も安泰、派遣切りはする。これでは組織もなにもあったものではないだろう。

当たり前のことが当たり前でなくなった。きめられたことをきっちりやることをよしとする考え方が、日本文化の原点にあった。それが崩れ始めて、日本と言う国がぼろぼろになりかけている。

日本画でもひたすらスケッチすることの大切さを、日本画家の森田りえ子先生から教わった。いま習っている日本画家の猪熊佳子先生からは、この花はどこの茎から出ていますかとよく聞かれる。花は、ただついているのではない。正確に写生することの大切さを教えられる。

先の小笠原選手は、ボールを打つ時、頭を残すことを叩き込むのだと話していた。左手でトスを繰り返す。次に右でトスをまた繰り返す。それが5分や10分でない。左、右とそれぞれ30分、40分続ける。しかも毎日続ける。叩き込んだ体だからこそ、来た球に、臨機応変に対応できるのだろう。

5月11日の週明けのNY株式市場は、ストレステストの結果後、増資不要の金融機関が増資をするなどの動きが出るなど相場の先行きに警戒感が広まり先週末の上げ分を帳消しにして、155ドル安、8418ドルで取引を終了した。

NY外国為替市場では、ドル売りの流れは変わらず、ドルは、対円、対英ポンドで値下がりした。対円では、1ドル=97.44円前後で取引された。対日本円では、ユーロも売られ、1ユーロ=132.27円前後で取引された。

NY原油(WTI)先物相場は、様子見気分の強い中も、前日比バレル13セント安、ほぼ並びのバレル58.50ドルで取引された。株安を受けて、債券が買われ、10年物米国債利回りも小動きで年3.165%前後で推移した。

日常の中に経済あり。診察に訪れた患者の顔をみれば、調子のいい悪いがお医者さんにはわかるそうだ。WBC戦でもイチローに主役を譲っているが、小笠原選手のここと言う時のしぶとい打撃が光った。ひごろの人知れぬ修錬あっての結果であろう。

原油、為替、金利の日々の動きから目を離すことは出来ない。(了)

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鳥はなんでも知っている、リスクマネーに鳥が集まり始めた(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-11 08:31:48 | 経済学
日本画教室では花の絵を描いている人が多い。昨日の教室では、最近、鳥が庭によく飛んでくる。蜜を吸っているようだ。同じ鳥が飛んでくる。それに糞を落として帰るので困るなどという声が、聞くとはなしに聞こえて来た。これは花の作戦で、花が、したたかに生きていることを教えてくれる。

外国為替の世界では、米ドルに集まっていた鳥が、ユーロとドル以外の通貨に、移動を始めているように見受けられる。WSJ紙を読んでいると最近、リスクマネーへお金が集まりだしたという解説をよく目にする。昨年9月のリーマン破たんで身を引いていたヘッジファンドという同じ鳥が再び、花の蜜を求めて集まり出したに違いない。

9日付けのWSJ紙は、ドルが対ユーロで、3月23日来の安値を記録した。ドルは、対ユーロだけでなく、スイスフラン、カナダドルに対しても値下がりした。英ポンドは、対ドルで、4ケ月来の高値を付けたと伝えた。

なぜドルが売られたのか。4月の雇用データが、予想の61万減から53万9千減にとどまった。それを受けてNYダウが値上がりした結果、米国景気が、間違いなく、回復を始めると投資家に思わせたからだとWSJ紙は書いた。

ドルの値下がりはブラジル通貨レアルを、1ドル=2.0644レアルと昨年10月3日以来のレベルまで引き上げた。ブラジル政府は、昨年9月来初めてのドル買い・レアル売り介入を実施した。これは潮目の変化であるとするアナリストの見方を今朝のWSJ紙は伝えた。

リスクマネーが、ブラジル市場へ、特に株式市場に流れ込んできている。ブラジル経済が今年後半には、リセッションから抜け出すとの見方が背景にあるとWSJ紙は解説した。

カナダドルが、対ドルで、昨年10月3日来の高値を更新した。ここ3日間の動きを見ると、水曜日、1ドル=1.1743カナダドル、木曜日、1.1607カナダドル、金曜日、1.1520カナダドルとドルは一貫して売られた。カナダドル回復は、世界景気の回復に対する期待感、楽観主義が台頭してきたからだとWSJ紙は解説している。

ペルーの株式市況が、金曜日、前日比6%値上がりし、11,475ポイントをつけて取引を終了した。特に鉱山株が値上がりした。銅鉱山のサザーン・コパー4%、スズ鉱山SAA6.7%、亜鉛鉱山コンパニア・ミネラ・ヴォルカン株14%それぞれ値上がりした。

ペルー政府は、ぺルー通貨高を鎮静化させる狙いから、ソル売り・ドル買い介入を月曜日、200万ドル、木曜日700万ドルト実施していた。為替市場でドル売りが進んだことから、金曜日は、6,800万ドル規模のドル売り介入を実施した。しかし、ペルー通貨・ソルは、1ドル=2.955まで上昇、高値を更新した。

アルゼンチン株式市場は、世界の金融危機が折り返し点を通過したとの思惑から前日比5.34%値上がりした。

金融株が株価上昇をリードしたとWSJ紙は伝えた。NY,バークレイのアナリスト、Joe Kogan氏は、「第一に、デフォルト(金融破たん)リスクを50%と見ていた。しかし、現在、それが20%に減ってきている。第二に、現在の相場回復を織り込んでいなかった。」と話したとWSJ紙は紹介している。 

世界不況が深刻化して、米ドルが米ドル以外の通貨と比べて安全であるということで避難先として米ドルが買われていた。一方、外国の金融機関が資本を一斉に引き揚げた結果、ローカルカレンシーも株価も大幅に下げていた。売られ過ぎで大幅に値下がりしていた。池の水がカラカラになっていたところへ海外から資本が入り始めた。それが週末にかけてのブラジルなどでの通貨や株価の値上がりであろう。

米国金融機関に対するストレステストも、ここ1~2週間は巧みに意図的なリークをしては、市場と「対話」をしていた。一部、日本の新聞では「当初の予測の範囲に収まった」と市場が歓迎したと書いていた。考えようによっては「出来レース」であるから用心するにこしたことはないだろう。

ロシアのプーチン首相が本日来日する。目的がなければ「鳥」は日本へやってこない。日本のお金が目当てである。日本がロシア嫌いだということを百も承知でやってくる。領土問題と言えば日本がガタガタになることも先刻ご存じであろう。日本政府の鼎の軽重が問われそうだ。(了)

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ストレステスト無視、NYダウ164ドル高、原油バレル58ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-09 10:41:20 | 経済学
 今朝のWSJ紙電子版は、トップにトヨタが、円高と世界景気悪化により、59年の歴史初の赤字で、さらに今期も赤字見通しであることを発表したと伝えていた。今期見通しについては、主力市場のアメリカ、ヨーロッパでの販売不振と、中国での小型車販売不発を指摘した。

 渡辺社長談として、欧米での販売不振と円高を赤字の理由に上げた。当面、厳しい経営環境を余儀なくされる。GMとは、情報交換とカリフォルニアでの業務提携を継続するなどと語ったと紹介している。

 日本の新聞でも、円高の影響がトヨタの決算を赤字に転落させた大きな要因としている。トヨタは、今期の円ドル相場を1ドル=95円とみている。前期が1ドル=101円だった。為替の差だけで営業利益を4500億円押し下げるそうだ。円が強いのではない。ドルが沈めば円が上がるにすぎない。ドルが沈む可能性が少しでもある限り、トヨタの今期の決算は、まだまだ油断できない。

 5月8日のNY外国為替市場では、ドルが、対ユーロで売られ、1ユーロ=1.3629ドルまで値下がりした。4月の米雇用の減少数が予測の61万減が53万9,000減にとどまった。NYダウが前日比164ドル、2%上げ、8,574ドルを記録した。安全通貨としての米ドルの相対評価が落ち、資金がドルからドル以外の通貨へ移動したとWSJ紙は為替専門家の見方を紹介していた。

 このあたりは「鳥」に聞いてみないと分かりにくいところであるが、売られるから下がる。下がるから売られるという相場の世界特有の動きである。WSJ紙は、1ユーロ=1.3740ドルの当面の心理的壁を越えれば、1ユーロ=1.4720ドルまでドルは値下がりするとの為替ディーラーの予測を紹介していた。この日、30年物米国債入札が不調に終わりドル売りを誘ったという見方もある。債券相場の値下がり(利回りは増加)は、先行き金利上昇の含みを残す。

 ユーロが買われる理由は見当たらない。そのユーロに対してドルが売られた。ドルは、対英ポンド、スイスフラン、カナダドルでも売られた。ブラジル通貨レアルに対して、1ドル=2.078レアルまでドルは値下がりした。WSJ紙によればこれは7ヶ月振りのドル安値という。

 7ヶ月前と言えば、リーマンショックでブラジル通貨のみならずルーブルなど、軒並み投げ売りされた時期である。ブラジル政府は昨年9月以降初めてのドル買い介入を実施した。日本ではアメリカのニュースは新聞はじめマスコミはこぞって取り上げる。ブラジルの出来ごとも伝えて欲しい。

 ドルは対円では、1ドル=98.52円前後で取引された。ユーロは対円で、1ユーロ=134.19円前後で取引された。トヨタは、1ドル=95円で計算して4500億円の利益を押し下げるとしている。何が言いたいのか。業績悪化の理由を為替のせいにしている限りトヨタは永遠に浮かばれない。

 一方、任天堂は5月7日、営業利益、販売利益ともに過去最高を記録したと発表した。円高は前期に限りかもしれないが、任天堂には被害を与えなかった。ただ、今期は、円高を予測している。今期の売上、利益は減るとみている。海外での携帯型ゲーム機の好調は続くが、国内では販売不振が続くためだとしている。

 米FRB(連邦準備制度理事会)は、5月7日、米19の金融機関のストレステスト(資産内容検査)を実施、そのうち10行については、バンカメ339億ドル、ウエルズファーゴ137億ドル、GMの金融部門のGMAC115億ドルなどいれて合計746億ドルが資金不足であると発表した。

 先に触れたが、ストレステスト明けの5月8日のNY株式市場は、金融株主導で値上がりした。資本増強の必要なしとされたアメリカンエキスプレス10%、JPモルガン11%値上がりしたのはわかりやすい。ところがバンカメ4.9%、ウエルズファーゴ14%、シティーグループ5.5%など資本増強を求められた金融機関もそれぞれ値上がりした。

 アメリカには6000もの銀行が存在している。今回の金融危機で30数行以上が既に倒産したと言われる。今回ストレステストの対象にならなかった地方銀行の中でも、フィフスサ―ドバンコープは11億ドル、レジョンドフィナンシャルは25億ドル資本増強を必要としている。それぞれ今朝の株価は59%、29%値上がりしたとWSJ紙は伝えている。

 株高につられて、NY原油相場はバレル58.74ドルを付け、今週だけで10%値上がりした。米国の失業率は早晩10%を超えると見られている。足元のアメリカの経済は決して良くない。逃げていた「鳥」が餌場と見て集まると、相場は上がる。「鳥」はもの知りだ。「鳥」の動きを注意深く見守りたい。(了)

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人生は「起承転結」「栄枯盛衰」の繰り返し(2)

2009-05-08 11:15:32 | 情報や案内及び雑談
健康講座   運命学講座   治療講座   側湾治療の実技   特別講師


四柱推命による運命(お役目)や運勢(周期)の鑑定について

私事(ばーば佐智子)ですが、数年前から更年期に突入し、老眼が始まり集中力が落ちてしまい、まとまった文書が書けなくなり、スランプに陥っていました。

 「唾液はスバラシイ」。体の大掃除をしようと思い、2007年11月27日から「噛む噛む実験」を開始し、4ヶ月後には拙著「単純明快ダイエット」の原稿を3日で書き上げ、実験開始から丸一年たった今、出っ張っていた私のビール腹も、11号から9号を経て7号に向かっています。

胎毒も余分な脂肪もずいぶん分解されたようで、体型も締まり、脳ミソもスッキリし、長時間パソコンに向かい、文書も書けるようになり、四柱推命による運勢鑑定も再開することができました。


§ 生年月日に秘められたメッセージ §

易学の研究を始めて二十余年が過ぎました。生年月日には様々なメッセージが秘められており、その人の嗜好や骨格や体型、体質の強弱や疾患を起こしやすい器官、また未来の配偶者となるべき人のタイプや、子孫についての縁。そして人生における起承転結や栄枯盛衰の周期と、生死の危険を伴う時期など、驚く様な情報が隠されています。

子孫が生まれた時、誰しもが赤ちゃんの健康と幸せを願い、『こうなって欲しい』という思いで子育てをするのですが、周りの大人が、その子の持って生まれた特性(運命=お役目)に気付かずに、無理な方向を押し付けている場合も多々あります。

易学の教本には、生年月日から観た「体型」での特性については、「スマートな人」「小柄だが肩幅の広い人」「曲がり足(O脚)の人」「猫背の人」「成人すると丈夫になる人」「大柄な人」「頭蓋骨がイビツな形の人」「偏平足の人」「足腰に何らかの障害が起こる人」などの表現があります。

健康状態については偏食や間食を止めればある程度カバーできますが、「その他の特性」については、「僧侶に向く人」「芸術方面で天才的な才能のある人」「せっかちな人」「のんびりした人」「福家に生まれるが貧家へ嫁ぐ人」「何回も再婚する人」「相続人の人」「長男であっても生地を離れ一家を興す人」「ぼんぼんに生まれて自分の代で衰退する人」「婿養子に行く人」「土地や不動産に縁の多い人」「財運に恵まれる人」「一生を思案の内に送る人」「生涯を無病息災で過ごせない人」「事故等に巻き込まれ易い人」「ケガや手術の多い人」「奇抜な才能のある人」「おだてに乗りやすくダマサレて損をする人」「おしゃべりな人」「どもりの人」「美食家の人」「ケチな人」「子供縁の無い人」「親族との縁が薄く生死別が起こりやすい人」「兄弟の多い人」など、本当に様々な表現があります。

「オンギャー」と生まれた時点で、この様な特性がある程度決ってしまうのは、不思議としか言いようがありません。しかし、研究を重ね大勢の生年月日とその人の歴史を照らし合わせ考察しますと、やはり運命学の教本に記載されている表現は的確であり、四柱推命の手法で運命や運勢の推測ができます。

また、これらの特性は表裏一体で、「スマートな人は、胃腸障害を起こし易いので食が細く、無理矢理に食べさせると病気をする」「成人すると丈夫になる人は、幼児期病弱になり易い」「足腰に何らかの障害が起こる人は、歩けないから手先が器用で技術に秀でる」「芸術方面で天才的な人は、その才能が凡人には理解出来ないので変人扱いされる」「相続人の人は、特に資産が大きい場合、働かなくても生活が出来るので、働け無いような心身になる」「土地や不動産に縁の多い人で、女性の場合は主人が早くに他界し、未亡人になり相続による取得が起こり易く」「財運に恵まれる人は、浮気者になりやすく」「おしゃべりな人は、人の話を聞かない」「どもりの人は、寡黙な研究家に向く」など吉凶は天秤になっており、全て揃っている運命の人は無いに等しいのです。

さて、子供さんの運命鑑定の話に戻りますが、親が理想と思う方向と子供本人の運命における特性が合っていない場合、無理な事を子供に要求してしまい本来の長所が伸ばせなくなっている事があります。また配偶者に対しても自分の理想を叶えようとして、不仲になっている場合もあります。人生をより有意義に生きる一つの指針として、運命学を活用して頂ければと思います。

ばーば佐智子 ☎06-6390-4722(新城針灸治療院) メール kouenkaiアットマークbarba-sachiko.info

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ECB1.0%へ量的緩和に踏み出す、日米欧・三役揃い踏み(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-08 10:24:33 | 経済学
 ECB(欧州中央銀行)が、5月7日、ヨーロッパの銀行が発行する「カバードボンド」社債原600億ユーロ(約7兆9,000億円)買い入れ、同時に政策金利を0.25%下げ、年1.0%とすると発表した。

 同じ日、BOE(英国中央銀行)は、国債・社債の買い入れ枠の上限を5000億ポンド(7兆4,000億円)増やし、1,250億ポンド(18兆6,200億円)拡大、政策金利は現行の年0.5%据え置きを決めた。

 5月7日のNY外国為替市場は、英ポンドが値下がり、ユーロが値上がりした。英国が買い取る債券の額が、ECBが買い取る債券の額と比べて巨額であるとマーケットが反応した結果であると今朝のWSJ紙は解説している。

 為替市場は、それぞれの通貨の値打ちを決めてくれる。英ポンドは1ポンド=1.5195ドルへ1月9日来の高値まで値上がりしていた。それがBOEの発表のあと1ポンド=1.4945ドルまで急落した。英ポンドの値打ちが対ドルで下がり、対ユーロでも下がった。

 一方、ユーロは、1ユーロ=1.3471ドルへここ1ケ月での高値まで値上がりした。日本円で見れば、1ドル=99.25円前後、1ユーロ=133円前後で取引された。対ドル、対ユーロともに、日本円は円安に動いた。日本円の値打ちが、対ドル、対ユーロでそれぞれ下がった。

 今朝のWSJ紙によると、今回のECBによる量的緩和と利下げは、経済危機に直面している東ヨーロッパの金融機関をサポートすることを狙ったと解説している。東欧から西欧の銀行が一斉に資金を引き揚げた。その結果、東欧のローカルカレンシーが急落した。ハンガリー、ポーランド通貨は経済が破たんして通貨が暴落した。

 ECBがカバード・ボンドの買い取り額を増やすことによって、東欧の自国通貨と交換する資金が潤沢になる。お金の回りが改善する。ローカルカレンシーの相場もつれて回復する。国の通貨の値打ちが上がれば、返済の負担がその分軽減される。

 英ポンドは、米ドルで下げたが、米国は、政策金利「0から0.25%」である。輪転機をまわし続けて、天井知らずに、国債を発行している。世界的にドルの需要が潤沢だから、表向き平穏に見えるだけだ。今朝のWSJ紙は、ドル下落に向けた長い旅路の過程にあると指摘している。

 NY株式市場は、ネットワ―クビズネストップのシスコシステムの業績悪化を材料に、前日比102ドル下げ、8,409ドルで取引を終えた。このところのNY株上昇を引っ張っていたグーグル、アップル、アマゾン、Eベイ株が値下がりしたとWSJ紙は書いている。

 金曜日に発表される米労働省の4月の雇用データを見極めたい。流通最大手のウオルマートの4~6期の収益見通しが、アナリストの予想を下回った。ここは多少身軽になっておきたい。ため池の中の鳥と同じで、ちょっとした羽音にも敏感に反応するのであろう。

 この日米財務省が売り出した140億ドルの30年物の国債の入札が低調で、債券相場が値下がりした。トレーダーは米国債の発行は数年がかりで増えると見ていると今朝のWSJ紙は紹介していた。次々と発行される米国の国債を誰が買うのであろうか。

 他紙は知らないが、5月6日の読売新聞朝刊に「クリントン長官、子供は国の宝。異例のメッセージ」の見出しで小さな記事が出ていた。「世界中の子供たちが、日本の子供たちのように憂いのない喜びを祝う日がくることを願っています。」と締めくくっている。米国の国務長官が、「こどもの日にメッセージを寄せるのは異例という」とあった。

 クリントン長官は、日本嫌いで通っている。誰かの入れ知恵で、日本人を喜ばそうとなったのだろう。臆面もなく、よく言うものだと思う。日本もなめられたものだ。アメリカはお金がない。お金のないアメリカが狙っているのは日本の郵便貯金であることは公然の秘密である。

 日本は1兆ドル近いドル資産を抱えている。余りに巨額だから売るに売れない。その点では中国も同じであるが、日本は日米同盟という傘の下で身動きとれない。次々発行する米国国債の買い手として当然、日本が狙われる。

 日本はゼロ金利と量的緩和の元祖である。ECBも量的緩和に踏み出した。政策金利は1.0%に抑えたがゼロに限りなく近づいた。日米欧の三役揃い踏みである。大相撲夏場所が間もなく始まる。狭い土俵で、弱い者同士の見苦しい相撲だけは願い下げにしてほしい。(了)

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米景気回復期待からNYダウ101ドル高、原油56ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-07 09:20:06 | 経済学
「The Human Nature of Birds」(日本名題名:もの思う鳥たちー鳥類の知られざる人間性―)[セオドア・ゼノフォン・バ―バ―著・笠原敏夫訳](日本教文社)という本を読んだ。鳥の行動から学ぶことが甚だ多いと常々思っているが、一読して改めて納得した。一冊2000円でやや高いが、時間が許す方はお勧めの本である。

日本では、人間は知的な動物であるから優れており、鳥は本能で動くから人間以下だと思い込んでいる人が多い。文学の世界では、純文学は優れているが、大衆文学は評価しない。いつものことながら、お金は汚いものであり、中でも相場の話には努めて触れようとしない人が日本人に多い。

5月6日のNY株式市場では、米国の雇用情勢改善と金融安定化への期待感から、前日比101ドル高、8,512ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)先物相場は、足元の原油在庫は増加を続けているが、先行きの景気回復期待から買われ、バーレル当たり前日比2.50ドル高い56.34ドルで取引を終了した。

今朝のWSJ紙によると、米国景気は底を打ち、米金融機関に対するストレステスト(資産評価)結果は相場に影響しないとの空気からNY株式市場は買われた。この日の金融株が相場をけん引した。バンカメ、アメリカンエキスプレス、JPモルガン株が上げ、シティーグループ株は17%値上がりしたと伝えた。

米調査機関の一つADPMがまとめた4月の米雇用数が発表されたが、アナリストの予測の650,000人減に対して、減少幅が大幅に減った。明日発表予定の米労働省の雇用データが改善すると先読みしたとWSJ紙は解説している。

NY原油先物相場が08年11月14日来の高値の56ドル台まで値上がりした結果おうは、資源エネルギー株が値上がりしたこともこの日のNYダウ上昇を助けた。WSJ紙によれば、世界最大の原油消費国であるアメリカの4月の原油消費量は1,820万バレルへ前年比7.9%減り、その結果、5月1日在庫は日量60万バレル増えた。

足元の在庫は依然として増加を続けている。しかし、その先には、景気回復に期待が出て来た。景気が回復軌道に乗れば、需要は回復する。原油相場反発を受けて、銅、すずなどの非鉄金属、大豆、小麦、トウモロコシなどの商品相場も値上がりした。NY金先物相場は、オンス6.80ドル上げ、910.50ドルで取引された。

リーマンブラザーズ破たんで森の中で身を潜めていた鳥が、川面に姿を見せ始めた光景を想像すれば分かり易い。原油相場は昨年7月3日に、終わり値でバレル145.29ドルの最高値を記録した。しかし、もともと原油は、コストバレル7~8ドルと言われる商品である。20数年、バレル25ドル前後を低迷していた。

WTI市場を大海と思うと間違い易い。水鳥の池だと思えばいい。狭い池におびただしい数の水鳥が集まった結果、水位が上がり、見せかけの相場が生まれた。あっという間に、145ドルまで値上がりした。

徐々に去ってくれればよかったが、鳥は説明なしに一斉に池を飛び立った。145ドルあった水位が鳥が突然いなくなって、池の水位は、半年の間に、あっという間にバレル32ドル台まで値下がりした。今その鳥が原油という池に戻り始めた。その結果が今朝のNY原油相場56ドルである。

商品相場の回復のきっかけもそうだが、NY株式の戻りのきっかけも、3月に米政府が発表した米金融機関に対する米FRBによる3,000億ドル規模の不良債権買い取りである。米金融機関が自らしでかした不始末を国民の税金で尻ぬぐいしてくれる。鳥にとってこれほどありがたいことはない。

NY外国為替市場は、ややドルが売られ、対円では1ドル=98.44円前後、1ユーロ=130.99円前後で取引された。原油や為替、株式市場の動きを鳥に置き換えて観察していると、原油や株式市場の池には、鳥はここへきて結構姿を見せているが、為替の池には余り触手を伸ばしていないように見受けられる。特にドルの周辺はきな臭い匂いを本能的に感じているのであろう。

冒頭にふれた著書「もの思う鳥たち」を詳しく読むと、鳥は、個々の現象を全体像として概念化して捉える。非常に優れた記憶力がある。道具を使う。利他的な行動をも行うことが出来るなど優れた知能の持ち主であることを教えらえる。

特に鳥の柔軟性は人間が大いに学ぶべき資質だということがよくわかる。鳥が言葉を理解しないと思うのは人間の思い上がりで、鳴き声、さえずりで、見事にコミニュケーションしていると指摘している。

一番恐ろしいことは、アメリカという鳥が日本を獲物として狙っていることだけは確かである。(了)

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