ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

夏祭りを肴に、喫茶談義(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-06 17:40:21 | 経済学
 今朝、近くの喫茶店では、5月4日、5日の土地の神社の祭り談義に花が咲いた。マスターが話に割り込んできた。今年は例年になく羽振りが良かった。例の給付金のせいではないか。街にも結構お金が落ちたはずだと、ご自身のお店のことは棚に上げて、話していた。

 近くには神社が二社ある。阪急神戸線の御影駅近くの弓弦羽(ゆずるは)神社が、5月3,4日、JR神戸線住吉駅近くの本住吉神社が5月4,5日と一日ずらして、地車(だんじり)を出すのがいつとはなしに習いとなっている。昔、地車同士がぶつかり争いごとに発展したことがあったという。

 昨日は住吉神社の地車の屋根から落ちて一人右手を骨折した。土地に古くから住む、店のなじみ客の一人は、祭りには、昔からけがはつきもだと話していた。地車にひかれて命を落とした例もあるそうだ。

 本住吉神社の地車は、11地区に分かれている。いま住んでいるのは茶屋地区である。現在の岡山県にある高松城水攻めを中断、主君信長が本能寺で明智光秀に討たれたの報を受けて、急遽引き返す途中、秀吉が一息入れた場所に茶屋があり、それが地名の謂れと当の神社の立て札にある。

 以前住んでいた西青木地区の地車は昨年から復帰した。西青木の地車の製作は明治中期、第二次世界大戦までは、本住吉神社の例大祭には毎年参加していたと記録にある。地車を引く若衆が揃わない地区は、アルバイトを雇う。いくらか公表されていないが、一日1万円だろうとマスターが、再び、話に割ってはいってきた。

 祭りには寄付はつきものである。マンション住まいの人間にも以前は個別に寄付を集めに来ていた。寄付は、個別問題だと反対があったが、一軒一軒ピンポン、ピンポンやられると困るという声が増え、一昨年から一括して組合予算から支払うことが理事会で決まった。

 平時、神社の境内の一部を駐車場に使っている。費用はお供えという名目のようだ。当然、境内は祭りのときは地車の出入りが激しい。そのため特別のラベルを神社が出す。路上駐車は、表向きは違反である。ところが神社が出した紙を張り、自宅前で止めていたところ、違反の紙を張られた。

 紙を張った人は、土地の所轄でない、さる大阪方面での経験のある、元警察官とわかった。「ル―ル通り」駐車違反だと杓子定規に、ラベルを張られたと、店の馴染み客のNさんがしきりにぼやいていた。いくら説明してもかたくなに認めない。元警察官に限らない。辞めてからも役人臭が抜けないひとは身近にも結構おられる。

 役人に限らない。亡父が世話になっていた介護施設でもその手のご仁がおられた。元サラリーマンでも、上の役職についていたお人ほど、上司風を吹かす傾向が強い。Nさんは、「あんなおっさんは、家でもえらそうにやっているんやないか。」というので、「意外に嫁さんには頭があがらない。ぬれ落ち葉だと、奥さんにも尊敬されていないはずだ。」とまるで見て来たように相槌を打った。

 今朝の喫茶店で、インターネットで薬が買えなくなるということで心配だとある客が話していた。6月1日から改正薬事法が施行される。「一般医薬品の販売は対面販売でなければならない」と建前論を展開している。対面販売だから安全で、インターネット販売なら安全でないという理屈である。

 薬には必ず副作用がある。薬の副作用の最たるものが、ある薬を投与すれば、頭の毛が抜けるという副作用であろう。頭の毛が抜けるということが、いかに恐ろしいことであるかということに、なぜ、思いをいたさないのであろうかと、いつも思う。

 今朝のNHK・BSが紹介したドイツテレビの番組で、遺伝子組み換えのジャガイモ畑のまわりにまるで牢獄の塀のようなフエンスで覆われていた情景を写していた。花粉が飛散すれば他の作物に害を及ぼすからだという。食用にしない。糊に使うジャガイモだから試験的に許可されたと解説していた。神をも恐れぬ行為と思うが、経済優先もここまでくると、嗣子孫々に示しがつかない。

 経済と言うことでは「資本主義崩壊の首謀者たち」(広瀬隆著、集英社新書)を友達が紹介してくれた。一冊720円を投資する価値は十二分にある。ベルリンの壁が崩壊してソ連の共産主義が崩壊した。リーマン破たんからアメリカの資本主義が大崩壊を始めたところから説き起こしている。

 夏祭りも終わった。だんじりのお囃子が消えて、静かな朝を迎えた。豚インフルエンザも、神の警告かもしれない。欲にかまけて、神も恐れぬ行為を繰り返していることに早く気づかないと、あとの祭りとなるに違いない。(了)

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米経済指標好感、NYダウ214ドル高、原油バレル54ドル台今年最高値(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-05 16:55:53 | 経済学
水鳥は餌場を求めて、断りなく移動する。原油も為替も株式市場も、餌場を求めて、断りなく移動する。下手に理屈をつけて,もの知り顔で講釈すると失敗することが多い。相場の世界では、「相場は相場に聞け」という格言がある。「相場は水鳥に聞け」と言い換えても同じであろう。

週明けのNY市場で、NYダウは、先週末比214ドル、2.6%高、8,426ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)先物相場は、今年の最高値のバレル54.47ドルを記録した。

NY外国為替市場では、株高、原油高を受けて、リスク回避で、ドル買いへ流れていた資金が移動して、ドルは対ユーロで売られ、金曜日の1ユーロ=1.3264ドルから1ユーロ=1.3402ドルへ値下がりした。対円では、ドルは、1ドル=98.92円前後、ユーロは、1ユーロ=132.67円前後で取引された。

ユーロ反発の材料としては、4月の欧州の販売指数PMIが、3月の33.9から36.8へ改善した。「景気は鈍化しているが、鈍化傾向が鈍化した」と為替市場は、前向きに評価した。ただ、現実は厳しい。欧州経済はユーロ圏16国、EU27国全体でも今年マイナス4.0%と最悪の状態が続く。

今朝のWSJ紙は、この日のNY株式相場について、金融株とエネルギー・資源株がリードしたと解説した。あるディーラーは「この先も下げる場面はあるだろう。しかし、それも一週間程度だ。売りは長続きしない。多くの投資家が乗り遅れたことを後悔している。」と珍しく強気のコメントを紹介していた。

米財務省は、米金融機関に対するストレステスト(資産査定)発表を木曜日に控えている。米政府が100億ドル単位の資本不足を指摘していると伝えられる。にもかかわらず、シティーグループ7.7%、バンクオブアメリカ19%、ウエルズファ―ゴ24%それぞれ大幅値上がりした。

米金融株が底堅く推移している背景には、銀行間取引金利、ライボー金利が、1ケ月物で、リーマン破たん後ピーク4.59% だった。それが先週金曜日では0.41%である。銀行同士で貸し借りする金利が急落したことは、それだけ金融リスクが後退していることを示している。

今朝のWSJ紙は、銀行間金利は大幅に下がったが、3ケ月物のライボー金利は1.01%にとどまっている。それが、金融機関の貸し渋りに影響していると指摘していた。欧米の金融機関はいまだ本復していない。からだの健康でいえば、微熱が残っており、完全に平熱に戻っていないのであろう。

金融株の上昇に加えて、素材関連株が値上がりした。例えば、アルコア6.9%,USスチール10%それぞれ値上がりした。4月の米住宅販売高が、2ケ月連続で増加したことや建設投資が増加したとの情報が株価上昇を助けた。

その他の銘柄では、豚インフルエンザ懸念から売られていた米航空株が値上がりした。WHO(世界保健機関)が、メキシコ以外では、新型インフルエンザによる影響は軽微であると発表したことを歓迎した。デルタ航空9.4%、コンチネンタルエアー18%、サウスウエスト航空4.5%それぞれ値上がりした。クル―ジングトップのカーニバル株は13%値上がりした。

航空機内は空気が乾燥している。しかも密室状態でインフルエンザ患者が咳ひとつで蔓延の危機にさらされる。航空機株が真っ先に売られたのは十分理解できる。今回の豚インフルエンザ発症で海外旅行をキャセルした人も多い。

4月の中国製造業の景況感指数が、5ケ月連続で改善したことや中国の雇用指数が小幅回復したことの情報を受けて、休場の日本を除きアジア株が大幅上昇したこともNY株式市場を下支えした。

中国の景況感が改善すれば原油消費は伸びるとして、NY原油相場が、中国のニュースにより敏感に反応した。OPECは日量420万バレル減産を昨年末決めた。IEA(国際エネルギー機関)は、今年、世界の石油需要は、日量240万バレル減少すると発表している。

OPECは、5月28日に総会を開き、減産幅を協議するが、減産幅を据え置くものとみられている。日本では原油相場がバレル145ドルまで値上がりした時は騒いだ。原油は一時バレル33ドルまで値下がりした。原油54ドルは安値から60%値上がりしたことになる。バレル60ドル、70ドルになれば、日本人は、マスコミも一緒になってまた騒ぐのであろう。

日本人は、一般論であるが、相場の話は嫌いである。1年で一回健康診断すれば安心だと思い込んでいる人が多い。人間の体は日々刻々変化している。相場も同じように日々刻々変化している。好き嫌いで済む世界でない。「相場は相場に聞け」という格言は、日々の健康においても通じる話である。(了)

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三宮ブティック風景(スケッチ&コメント)

2009-05-04 11:14:24 | スケッチ


三宮ブティック風景

江嵜企画代表・Ken



 家族の買い物につきあって、三宮三丁目にあるさるブティック店風景をスケッチした。スケッチの効用にはいろいろある。まともにご婦人の買い物にはとても付き合えない。ただ、スケッチしていると少なくともその間だけでも,気がまぎれるから楽だ。

 この日の神戸は、連休の日曜日ということもあり、まるで祭りのように賑やかだった。年の暮れのルミナリエほどではないが、JR元町界隈、三宮商店街は、大袈裟でなく、ごった返していた。
 
 自宅マンションの傍を東西に走る国道2号線も奈良や大阪ナンバ―の車が目立った。海岸近くを走る43号線は、東から西へ向かう車で、既に先週末から渋滞していた。高速道路1000円効果もあるかもしれない。

 店の奥の椅子に座ってスケッチしたが、大勢の人が、路地を往来していた。当のブティックにも結構、人が入ってきた。しかし、半分以上が冷やかしと言うか、とりあえず物色するが、いざ財布を開けるかというとそうではない。おびただしい数のブティックが三宮界隈にあるから当然であろう。実際に買って帰る人は、意外に少ないこともわかった。

 近くに「チビ豚まん」の愛称で親しまれている中華店がある。ここは通常の日でも結構人が多いがこの日は、行列が出来ていた。豚インフルエンザもこの店には無縁のようだ。近くにあるデパートものぞいた。ここも一杯だった。馴染みのレストランでお目当てのキ―ルを飲んだ。「店長に結構な人出ですね」、と水を向けたら、「お陰さまで」とニコニコ顔で、嬉しい返事が返ってきた。

 「阪神なんば線」が3月20日に開通した。開通後初めての大型連休である。奈良方面からのお客さんも結構多いのではないかと勝手に想像した。なんばから甲子園まで20分で行ける。大阪方面からの足場が良くなった甲子園球場の昨日のナイターに4万6,440人と今朝の新聞に出ていた。

 不景気だ、不景気だとマスコミは騒ぐが、昨日の神戸の賑わいを地元の新聞でさえ、1行も報道していない。人が集まる限り、なにがしかのお金を落とす。控えめに見てGDPの60%は個人消費である。ささやかでもいい。個人がお金を落とさない限り、永遠に景気は良くならない。

 阪神難波線開通で神戸から奈良方面へ出かけたという声はあまり聞かない。むしろ、奈良方面、大阪方面、和歌山方面、遠くは吉野からも神戸へ出かけたという人の声をよく聞く。先日、神戸発祥のさる菓子メーカーの株主総会に出たら、「巣ごもり需要」を掘り起こしたいと社長さんが力説しておられた。

 昨日、神戸の街を散策していて、季節外れだが、「啓蟄」という言葉を思い出した。神戸へひとりでも多くのひとが、観光を兼ねて買い物をしてくれると、神戸の街も元気が出るだろう。いまの日本では、口を開けば東京である。関西の地盤沈下が叫ばれてから長い月日がたった。

 関西の人間は、余りにも恵まれ過ぎて、肝心要の足元の素晴らしさ、そのありがたさに、気づかないのかもしれない。大きく言えば日本全体にもいえる。日本と言う国ほど恵まれた国はない。不平不満を言い続けても問題はなにひとつ解決しない。

 現実は甘くない。しかし、阪神難波線の開通が、「巣ごもり需要」掘り起こしの一つの起爆剤になれば、景気回復に間違いなくプラスになると思う次第である。(了)

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ダリア(スケッチ&コメント)

2009-05-03 14:03:04 | スケッチ


ダリア

江嵜企画代表・Ken



春から初夏にかけては、花の季節である。例の神戸三宮にある、フラワーショップ「潤」にも、日替わりで新しい花が棚に並べられる。見ているだけで楽しくなる。ことに木曜日は大量に入荷することとお値段が安いことから、二重に「お得」ということで、店を訪れる人も圧倒的に多い。

 JR神戸線に乗れば、快速で6分、普通でも9分で三宮に出られる。日本画家の森田りえ子さんは、「神戸は風が流れているから好きだ」とよく言われる。神戸っ子を大いに納得させる言葉である。街がきれいだから、時間があればつい、足を向けてしまう。

 棚の中でダリアに目がとまった。帰宅してヤフーのブログをたたいた。キク科の多年草で、夏の花として日本でもなじみの花で、ダリアという名は、18世紀のスエ―デンの植物分類学者「アンドレアス・ダ―ル」にちなんだと出ていた。

 日本には19世紀中ごろに、オランダまたはポルトガルから伝えられた。「天竺牡丹」という名がつけられた。明治時代から日本でも育種が盛んになったそうだ。世界中で2~3万を超える品種がある。品種数ナンバーワンの花である。色もさまざまある。草丈も30センチのもから5~6メートルのものまである。

 えんじ色で花弁の先が白残しの花を選んだ。最近は、買って帰ってしばらくベランダに置いている。今朝見たら、つぼみだったはずが、開いて立派な花になっていた。買った時に咲いていた花をメインにスケッチした。次々とつぼみも膨らんできている。しばらくは、ダリアの花見が楽しめそうだ。(了)

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五十嵐喜芳コンサート(スケッチ&コメント)

2009-05-02 12:45:19 | スケッチ


五十嵐喜芳コンサート

江嵜企画代表・Ken



 五十嵐喜芳コンサートが、阪急神戸線、西宮北口駅から徒歩5分のところにある、兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホールで、大阪音楽大学同窓会、甲陽学院同窓会後援で、5月1日、午後6時半から開催された。いつものように会場の様子をスケッチした。ご婦人の姿が多かったが、同窓会後援のせいだろうか、お歳をめした紳士の姿も目立った。

 五十嵐喜芳さんは、甲陽中学校を45年3月、大阪音楽学校を49年3月、あと東京芸術大学をそれぞれ卒業しておられる。今年80歳になられると、演奏の中で、共演された娘さんの五十嵐麻利江さんが話しておられた。

 五十嵐喜芳さんは、66年に藤原歌劇団の舞台でデビューされた後、「椿姫」、「蝶々夫人」など数々のオペラの舞台で主役を務められた。日本でもテノールの第一人者としてよく知られている。プロだから当然だろうが、よく広い音域の声が出るものだと感心した。

 80歳なんてまだまだ老けこむ年齢ではないと思っておられるのであろう。演奏も良かったが、演奏の合間合間の父娘のユーモア一杯のトークも良かった。第一線で活躍される五十嵐麻利江さんが、「78になってやっとお酒を控えるようになった。」と言えば、「1928年物のブドウ酒を大事に置いてある。」とまだまだお酒はやめませんよといわんばかりに、いたずら坊主みたいに笑った。

 五十嵐麻利江さんは、「父を目標にやってきて20年たった。それでも、まだ一人です。」と茶目っ気たっぷりにウインクした。「今も父の背中が微動だにしないのはすごい。」といい、「お父さん、いつまでも元気で歌い続けてください」とエールを送った。会場から大きな拍手が起こった

 ピアノの伴奏は中村均氏、春木浩子さんのハーブの独奏伴奏が花を添えた。プログラムは、父娘による「アモ―レ・モナムール・マイ・ラヴ」(マルゴー二作曲)から始まった。五十嵐喜芳さんの独唱「すみれ」(スカルラッティ―作曲)では、葉の陰に隠れて咲くスミレの花が好きだと話した。

 五十嵐喜芳さんは、「この道」、「まちぼうけ」、「九十九里浜」と日本の歌を続けて歌い、第一部を終わった。第二部は、ハ―プ伴奏での「アヴェマリア」(グノ―作曲)で始まり、持ち歌の「荒城の月」などの日本の歌がはいり、美智子皇后作詞の「ねむの木の子守唄」、「別れの歌」(ショパン作曲)と続いた。
  
 最後に、「みんなで歌いましょう」というコーナーでは、「忘れな草」、「フニクリ フニクラ」、「故郷」など数曲を会場全体で歌った。五十嵐喜芳さんは、「まずわたしが歌詞を読みます、つづけて、うたってください。私が歌詞を間違えても、そのまま歌って下さい」と言って会場を笑わせた。

 「故郷」を歌ったあと、五十嵐さんは、「わたしの故郷は関西です。また、皆様とお会いできることを楽しみにしています。」と深々と頭を下げてお開きの挨拶とされた。拍手が止まらなかった。

 五十嵐喜芳さんのほのぼのとしたお人柄がにじみ出た演奏会だった。80歳の大先輩からまた新たなエネルギーをいただくことが出来、感謝、感謝である。(了)

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