NY市場、ダウ、Ｓ&P500、ナスダックともに様子見の中、過去最高値更新、一方、トランプ米大統領は1月20日の米新大統領就任式に出ないとツイートした（学校で教えてくれない経済学）

8日、ロイター電は「12月の米雇用者数が前月比14万人減少したと米労働省が発表した」と伝えた。同記事によると「新型コロナウイルス感染拡大で娯楽・飲食関係で49万8,000人が減少、レストラン、バー含む飲食店関係で32万2，000人減少が響いた。いずれも女性雇用者が多い職種である。約1,500万人が失業中である。雇用されているが休職中の数は失業者に含まれていない。失業率は6.7%と11月と同率だが休職中の数を含めれば失業率は7.3%に拡大する。米FRBはコロナの影響拡大で雇用者数減少が続くとして債券購入量を維持、量的緩和政策の長期化を先のFOMCでパウエル議長は示唆していた。」と伝えた。

ロイター電によれば、8日のNY市場では前日の急騰の翌日で全般様子見の中、ダウは31,097ドル、56ドル、0.2%増と小幅ながら続伸、過去最高値を更新した。Ｓ＆Ｐ500は3,824、0.6%高、ナスダックは13,201、1.0%高と共に過去最高値を更新した。個別銘柄ではテスラに買いが集中した。880.02ドル、7.8%高と続伸した。その他ではアップル、0.5%高、マイクロソフト、0.6%高、コカ・コーラ、2.2%高、ビザ、0.8%高、シエブロン、1.1%高と、材料株に小口に買いが入った。前日上げた銀行株は利益確定の売りに押された。前日、4.2万ドルまで急騰したビットコインは4万ドルを割り、3.9万ドルで取引を終えた。

8日、NY市場で恐怖指数は21.51、3.6%低下した。バイデン新政権で景気対策として財政支出増、財政赤字拡大とみて債券が売られた。米10年債利回りは年1.119%と4.5%上昇した。NY外為市場ではドルが対円で買われ、1ドル＝103.97円とドル高・円安が進んだ。1ユーロ＝127.04円、1英ポンド＝140.92円とそれぞれ円が売られた。NY原油（WTI)はバレル52.72ドル、3.7%高、北海ブレンント、同56.25ドル、3.4%高と続伸。サウジアラビアが2、3月減産で需給改善が材料。一方、NY金はオンス1，835.50ドルと続落した。

9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でフランスF2は「新型コロナ感染者数は1日当たり2万人超えが続いているがワクチン接種が当初の予定通り進んでいない。2回目を4週間後から6週間後にずらし1回目の接種機会を増やすことに変更して対応する。」と伝えた。ロシアテレビは「ロシアの新規コロナ感染者数が1日当たり2万3，000人を超えた。人口2,000人当たり一人の割合となる。オンラインによる仕事を増やすなど対面による感染拡大を減らしたい。ロシアワクチンは冷凍保存を必要としない有利さを生かす。」と伝えた。フイリピンABS/CBNは「香港から帰国した女性に変異ウイルス感染者が確認された。ファイザー及びアストラゼネカワクチン提供を求めているが確保されていない。ロシアからロシアワクチン接種許可願いがフイリピン政府に7日、提出された。フイリピンでは安全への不安が強い。」と伝えた。トルコ国営テレビは「エルドアン大統領は8日、「民主主義を謳うアメリカでの議事堂乱入事件は世界中にショックを与えた。自分もショックを受けた。」と語った」と伝えた。WSJ紙は「トランプ米大統領は「1月20日のバイデン新大統領就任式に出ない」とツイート。バイデン氏は「良いことだ」と答えた。」と伝えた。（了）

ペロシ米下院議長はトランプ支持派の米議事堂乱入を煽ったとしてトランプ米大統領解任を要求したと米ABC,一方、ＮY株、ダウ、Ｓ&P500、ナスダック揃って過去最高値更新（学校で教えてくれない経済学）

ブルームバーグ電子版は7日「①米議会は7日、バイデン氏の米大統領選勝利を認定した。トランプ氏は秩序ある移行を表明した。米議会が大統領選確認審議中とトランプ支持派デモが議事堂に乱入、4人が死亡した、②シューマー米上院民主党院内総務は「トランプ大統領を即免職すべきだ」と訴えた、③フエイスブックはトランプ氏の投稿を無期限、少なくとも平和的な政権移行が完了するまで向う2週間停止延長すると明らかにした、⑤中国,河北省,石家荘園市でコロナ感染が拡大、同市への車と人の移動を7日、禁止した。~4日内に1,000万人の検査を実施する」と中国CCTVが報じた。⑦菅首相は「緊急非常事態宣言を検討と語り、日本は経済優先から転換した。」と伝えた。

8日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは7日、現地夜の放送で「ペロシ米下院議長は「米憲法修正25条に基づきトランプ米大統領解任を要求した」と伝えた。香港TVBはポンぺオ米国務長官は「香港関係者に制裁を科すと述べた」と伝えた。中国CCTVの華春栄報道官は「米議会に暴徒が乱入し4人の死者が出た。その深刻さは香港で起きたデモと大きく異なる。米メディアは全く違う対応を示した。米国は今回の事態を真剣に反省すべきだ。そしてアメリカ国民が安心して生活に戻れるよう願う。」と伝えた。中国CCTVは「中国で新たなコロナ感染者が6日、485人確認された。内河北省は144人である。韓国KBSは「コロナ感染者数が1,000人台から833人と減少傾向にある。一方、変異ウイルスが英国から帰国した家族含めて15人から確認された。英国、南アフリカからの入国は陰性証明書が義務づけられている」と伝えた。フィリピンABS・CBNは「フィリピンで変異ウイルス感染者が新たに確認された。一方、フィリピン国民は①安全性への不安、②効くと思わないを理由に挙げ、コロナワクチン接種を受け要れない人の割合は42%と多い。」と伝えた。8日朝放送のロシアテレビは「6日、トランプ支持派が米議会に乱入、議会を占拠。フエイスブックのザッカ―バードCEOはトランプ氏のアカウントを停止した。米国が過去経験しなかったことが起こった。ジョンソン英首相は「一日も早く元の米国に戻ってほしい」、スタインマイヤー独大統領は「米国の分断を露わにした」、メルケル首相は「民主主義は必ず勝者と敗者が生まれる。トランプ大統領は負けを認めるべきだ」と語った」と伝えた。

7日、NY市場はダウが31,041ドル、211ドル、0.7%高、S&P500,3,803，1.5%高、ナスダック、13,067、2.6%高、揃って過去最高値を更新した。個別銘柄ではアップル、3.4%高、ダウを28押し上げ、マイクロソフト、2.9%高、同39押し上げた。ＪPモルガン、3.3%高、同28押し上げ、ゴールドマンザックス、2.1%高、同40押し上げた。一方、ナスダックではテスラが816.04ドル、7.9%高、アナリストが投資判断引き上げを受けての急騰がひときは目を引いた。恐怖指数VIXは22.37，10.8%と大幅低下、米10年債利回りは1.080%、3.6%増、NY外為市場では1ドル＝103.82ドル、1ユーロ＝127.40円、1英ポンド＝140.76円と対主要通貨で円が売られた。NY原油（WTI)はバレル50.92ドル、北海ブレント、同54.42ドルと上値は重いが続伸した。NY金はオンス1，914.40ドルと様子見している。（了）

ジョージア州上院選挙で民主2議席確保、バイデン政権政策期待でＮＹダウ437ドル高、一方、巨大IT企業規制懸念からナスダック売り、米10年債利回り1.0%突破、昨年3月以来（学校で教えてくれない経済学）

米議事堂が6日、トランプ支持派デモで取り囲まれ一部が議事堂内に乱入した。警官に一人が撃たれた。トランプ米大統領が「帰宅するようにと呼びかけたが、「We　love love you」と述べ民衆を煽った。日本時間7日朝放送のCNNは現地６日、午後６にワシントンＤＣは閉鎖されると伝えた。一方、6日、ジョージア州での上院決戦投票で早々に当選を決めていた民主党、ワーノック氏に加えて最後まで僅差で争っていた民主党、オソフ氏の勝利が確実となった。確定すれば米上院の議席が民主50共和50と並ぶ。議長を務める民主党副大統領の1票が加わると民主党が多数を占める。バイデン民主党次期政権は追加の経済対策、
インフラ投資促進、脱炭素など環境対策に力を入れることを既に表明していると6日、ワシントンポスト、ＮＹタイムズ、ＷＳＪ紙、ブルームバーグ、CNNなどが一斉に伝えた。

6日、ＮＹ市場はジョージア州での上院選挙状況をみて民主党の政策を期待する銘柄が買われ相場をリードした。一方、民主党政権になればIT企業への規制強化懸念からIT企業が多いナスダックは売られた。ダウは437ドル、1.4%高、30,829ドル、S&P500,3,748,0.6% 高、一方、ナスダックは12,740,0.6%安で取引を終えた。 個別銘柄ではアップル、126.60ドル、3.4%安、ダウを29押し下げ、マイクロソフト、212.25ドル、2.6%安、ダウを37押し下げた。一方、キャタピラー、193.86ドル、5.6%高、ダウを67押し上げ、銀行株、ゴールドマンサックス、285.55ドル、5.4%高、ダウを96押し上げた。ナスダックではアマゾン、3，138.38ドル、2.5%安、アリババ、227.61ドル、5.3%安、一方、テスラ、755.98ドル、2.85高と明暗を分けた。バイデン政権の政策を見越した銘柄入れ替えが予想される。

6日、NY市場で、恐怖指数VIXは25.07、1.1%減、米債券が売られ利回りが急騰、米10年債利回りが1.039%と昨年3月来の1%台を超えた。銀行株高をリードした。NY外為市場ではドルが買い戻され、1ドル＝103.04円、1ユーロ＝127.04円、1英ポンド＝140.19円で取引された。NY原油（ＷＴＩ）はバレル50.52ドルと50ドル台復活した。北海ブレント、同54.19ドルと反発した。OPECプラスで小幅増産が決まったがサウジアラビアが独自に日量100万バレルを自主的に2，3月の追加減産で相殺を市場は歓迎した。NY金はオンス1，920.40ドルと米債券売り、米債券利回り上昇で金利のつかない金は売られた。

NHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「EU議会は6日、モデルナワクチンを追加承認した。ファイザー＆ビオンテックワクチンに加えてワクチン接種促進をサポートする。ドイツではワクチン接種が供給不足から当初の見込みから大幅に遅れている。医療従事者の3分の２がワクチンを受けられていない。」と伝えた。ドイツZDFは「小売店販売禁止に加えて外出距離15キロ以内勧告に対して異論が噴出している。都市はいいが田舎で15キロは現実を知らない者が出した結論だと非難されている。」と伝えた。シンガポールCNAは「香港で50人以上が香港国家転覆罪で当局に検挙された。内一人はアメリカ人である」と伝えた。インドNDTVは「1月8日からワクチン接種が始まる。」と伝えた。（了）

米ジョージア州選挙結果を横目で見ながらＮＹダウ、S&P500、ナスダックともに反発、一方、英国は全土ロックダウン、ドイツでは1月末まで小売店販売禁止とメルケル首相（学校で教えてくれない経済学）

「米ABCは現地5日夕方6時半放送で「まもなくジョージア州で上院再選挙の開票が始まります。共和党が1票でもとれば上院で過半数を確保できます。一方、民主党が2議席ともとれば民主党は大統領、下院、上院全てを確保できます。ある民主党有権者は2,000ドルの給付金がもらえるかもしれないと期待する。一方、トランプ米大統領はジョージア州選挙管理員会を脅して前回盗まれた11,700票を取りもどせと電話を掛けた。トランプ氏はさらに４日、ペンス副大統領を脅してジョージアで共和党で1議席確保することがお前の仕事だと言い放った。副大統領にはトランプ氏が言う権限は何もない。共和党の関係者はトランプ氏の相次ぐ脅しは何一つ選挙結果にプラスに働かない。むしろ憂慮しているとの声明を出した。」と６日朝放送NHK/BS「キャッチ！世界のトップニュース」の冒頭で流した。

6日朝放送のドイツZDFは「ドイツで新規のコロナ感染者が増加が止まらない。4日、過去24時間以内に感染者数は11,897人、死者数、944人が確認された。メルケル首相は「小売店の営業禁止、学校閉鎖を1月末まで延長する。外出距離を15キロ以内とする。人口10万当たり感染者数を5人以下に減らす必要がある。」と語った。ワクチン接種は316,900人が受けた。2回目の接種をいま待っている。」と伝えた。フランス2は「ワクチン接種に遅れが出ている。80歳以上の高齢者、医療従事が最優先者されるが十分行き渡っていない。ワクチンは医療従事者だけではない。消防隊員も忘れてはならない。」と伝えた。英BBCは「英国で新型コロナ感染者数が1,000万人を超えた。ジョンソン英首相は「英国全土でロックダウン（都市封鎖）に入る。」と語った。現時点で英国全体で80万人がワクチン接種を受けた。年内に1,300万人接種を政府は約束していた。ガラス瓶のため材料不足も出ている」と伝えた。シンガポールCNAは「ジョコインドネシア大統領は「4日、中国製ワクチン接種を決めた。」と語った」と伝えた。

5日、NY株式市場は11月小売り高が予想以上好調だったことを受けてダウ、167ドル、0.6%高、30,391ドル、S&P500、3,720、0.7%高、ナスダック、12,818ドル、1.0%高と前日の下げをカバーした。個別ではダウでは前日下げたボーイング、211.63ドル、4.4%高、ダウを58ポイント押し上げた。ナスダックではアリババ、240.40ドル、5.5%だかが目立った。ＮＹ証券取引所が4日、中国3企業上場廃止を一転取り消した。アマゾンが3，218.51ドル、1.0%高、テスラは735.11ドル、0.7%高、それぞれ小幅ながら続伸した。

５日のロイター電によれば「恐怖指数VIXは25.34，6.0%減、米10年物国債利回り、0.955％、NY外為市場ではドルが売られ円が買われて1ドル＝102.74円で取引された。1ユーロ＝126.31円、1英ポンド＝139.92円と変わらず。ドル安で商品相場を押し上げた。NY原油（WTI）はバレル49.87ドル、一時、50ドルを超えた。北海ブレント、同53.53ドルと、共に値上がりした。サウジ減産継続と米国内のガソリン相場高が支援した。NY金はオンス1，953.00ドルと4日続伸した。一人でもいいから世界の動きに関心を持って欲しい。（了）

NY市場で年明けＮＹ市場でダウ、一時、700ドル居樹下げる、一方、歴史作家、塩野七生さん、コロナ対策はいま「踊り場」、感染防止には「隔離」が歴史の教訓と語る（学校で教えてくれない経済学）

歴史作家、塩野七生さんは1月4日、NHK夜9時ニュースにゲスト出演、コロナ対策をキャスターに聞かれ「感染防止には隔離することがまず必要です。14世紀ペストが大流行した。ベネチア入港の全ての船に40日間入港を禁止し一つの島に集めて隔離した。その時の「40日」を意味する「Quarantine」という言葉が「感染の疑いのある人を一定期間隔離した歴史的事例から派生「検疫」という意味に使われるようになった。今世界はコロナ危機で踊り場に居る。階段を上に登れるかどうか人々全てが試されている。」と話しておられた。

5日朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]で英BBCは「英国ではコロナウイルス感染拡大が収まらない。ジョンソン英首相は「感染リスク最高のレベル5に引き上げる。イングランド全土に3度目となるロックダウンを実施する。公立小中学校は休校となる。」と述べた。一方、4日、英国でアストラゼネカワクチン接種が始まった。アストラゼネカは70%の効果が期待されている。一般の冷蔵庫内で管理可能で普及拡大が期待できる。」と伝えた。ドイツZDFは「ワクチン接種が当初予定より進まない状況が明らかになって来た。医療現場のスタッフの4分の1のみの病院もみられる。介護施設の入居者の50%がワクチン接種を受けていない。ワクチンが安全かつ有効であることを啓蒙する必要があるとの声が出てきている」と伝えた。米ABCは「トランプ米大大統領がジョージア州選挙管理責任者に1時間にわたり電話し不正があったと繰り返した。州当局に圧力をかける様子が公にされた。ハリス次期副大統領は「権限を大きく逸脱した違法行為である」と激しく非難した。」と伝えた。

2021年初めての4日のNY市場でダウは一時700ドルを超える値下がりの後もどし382ドル、1.3%安、30,223ドルで取引を終えた。S&P500,3,700,1.5%安、ナスダック、12,698、1.5%安と3指標共に値下がりした。個別銘柄ではボーイング、202.82ドル、5.5%安、1銘柄でダウを73押し下げた。ナスダックではテスラが729.77ドル、3.4%高と続伸、ズーム、359.98ドル、6.7%高と材料株が買われたがアマゾン、3，186.63ドル、2.2%安とナスダック指数を押し下げた。この日のNYの下げは5日のジョージア選を様子見利益確定売りが出た。ジョージア州選挙で民主党候補2名とも当選すれば共和50民主50、民主党副大統領プラスさる。一方、共和党が1人でも取れば共和党多数となり「ネジレ状態」からバイデン新政権は難題山積でむつかしい対応を迫られる。日本時間7日未明に結果が判明する。

4日、NY市場で恐怖指数VIXは26.50と16.5%増加、米10年債利回りは0.915%と変わらず。NY外為市場では1ドル＝103.16円、1ユーロ＝126.34円、1英ポンド＝139.95円と英国のＥＵ離脱、英国のコロナロックダウンの中大きな変化は見られなかった。NY原油（WTI）バレル47.30ドル、2.4%減、北海ブレント、同50.69ドルと上値は重い。OPEC臨時総会でOPECプラスで足並みが揃っていないことが弱気材料にされた。NY金はオンス1，946.70ドルと2,000ドルを再び伺う空気が一部に見られるとロイター電は伝えた。2021年はどうなるかではない。為政者に限らず一人一人がどう行動するかだろう。（了）

米カリフォルニア州で年末年始３ケ日でコロナ感染者9万人と米ＡＢＣ、英国で一日当たり新規感染者5万人5日連続と英ＢＢＣ（学校で教えてくれない経済学）、

NY市場はお休み。1月4日、NHK/BS「キャッチ！世界のトップニュース」の今年最初の放送を見た。米ABCは「米ジョージア州で5日、行われる上院再選挙で300万人の期日前投票を済ませた。トランプ米大統領は「バイデン当選は不正が行われたため無効だ」と現地に乗り込んで繰り返し訴えた。11人の共和党上院議員、140名以上の共和党下院議員がトランプ氏のアッピールを支持している。共和党首脳陣は既にバイデン次期米大統領と決めている。バイデン大統領就任には問題ない。しかし、ジョージア再選挙にはトランプ発言は影響する。上院2名が共に民主党が勝利すると上院の議席が共和50民主50、同数の場合は副大統領が民主党であれば上院の勢力図が変るから重大だ。ハリス次期副大統領候補は現地入りして「トランプ米大統領の発言は大統領の権限を逸脱行為だと非難した。ジョージア州選挙結果は現地6日未明に判明する。」と伝えた。

「キャッチ！世界のトップニュース」は「特集」「2021年世界」で第1回目にアジアを取り上げた。①インドでは独自に2種のワクチン開発している。世界最大の工場を持つ。特に中国に対抗して安価かつ大量供給が可能だとワクチン外交を展開している、②タイの高校生が現政権の①厳しい校則、②教師の体罰などを理由に現政権退陣と王政改革を求め連日デモを展開している。③バイデン次期米政権を見据えて①タイでの軍事クーデター、②フィリピン、カンボジアなどでの人権問題への対応を注目している。タイでは人口の1%の富裕層が選挙民の50%を抑えている。④米印豪日が進めている中国包囲網QUAD体制がバイデン政権以降どうなるかアセアンンは注目している」と伝えた。

フランスF2は「新型コロナ感染回復後も脳障害と見られる後遺症に多くが悩んでいる。味覚嗅覚障害がその一つである。4月に回復し退院後８ケ月以上たってもあるフランス人男性は味覚嗅覚障害に加えて記憶力減退、注意力散漫、食事中ナイフが握れないなど知覚障害、意識障害が取れない症例が報告されている」と伝えた。フランス2は「中西部マリではフランス軍兵士500人が駐在している。2日、男女2名の下士官が過激派が仕掛けた車爆弾で死亡した。マリのイスラム過激派掃討作戦にEUメンバー内でベルギー、オランダ、ポルトガルが賛同していないことが背景にある。マクロン仏大統領が昨年マリに600人仏兵士を援軍に送ったあとイスラム過激派の攻撃が激化している。」と伝えた。

シンガポールCNAは医療ツーリズムを受け入れ成果を挙げていたベトナム、インドネシアで外国人医療従事者がコロナで帰国、医療従事者不足に直面。」と伝えた。米ABCは「米カリフォルニア洲で年末から3日間で新規の感染者が98,000人出た。その間航空機を累計で130万人が利用した。マイアミビーチでは感謝祭を上回る人が押し寄せた。」と伝えた。英BBCは「連日5万人を超える感染者が出ている」と伝えた。マイアミの海水浴場をテレビの映像で見ているとさすがに驚いた。日本はどうなのかといつも思う。風邪を引かないようにひたすら過ごす日々が続く。誰も責任を取ろうとしない世の中の風潮は良くない。（了）

米上院、1日、7400億ドル国防権限法、賛成81反対１３で、トランプ大統領拒否権覆して再可決、一方、新型コロナ感染者、累計世界で8,340万人死者数、180万突破して止まらず

ＷＨＯファイイザーワクチン承認加速勧告（学校で教えてくれない経済学）


日本は正月休みの真っただ中。一方、米国はほぼ半日遅れで年が明けた。1日、トランプ米大統領が23日に拒否権を発動した7,400億ドル 国防権限法を米上院で賛成80反対13で再可決、法律が成立した。トランプ大統領は同法案の付帯条項に南北戦争当時の英雄の名前は廃棄する内容とＩＴ企業を擁護する内容がふくまれていることに不満を表明していた。1日のＮYタイムズ、ワシントンポスト、WSJ,ブルームバーグ、ロイター電には「Senate Override Trump Veto(米上院、トランプ拒否権を覆す)の見出しで揃ってトップで伝えた。下院は28日に賛成322、反対87で既に可決していた。1日、AFP通信は「トランプ大統領にとって屈辱的打撃だ。議会のプライドが許さなかった。トランプ政権下では拒否権を議会が覆したのは初めて。」と総括した。

1日ブルームバーグ電子版は上院が大統領拒否権発動を覆したとのニュースのあとに「①NY証券取引所は中国の通信大手3社を大統領令に基づき上場廃止した。3社は中国人民解放軍との関係会社と認定された、②NY株は史上最高値で越年した。米FRB始め他の中央銀行による流動性供給の恩恵を受けた。2021年は実態経済が株価上昇を許さない懸念があると市場関係者は見ている。」と書いた。

ブルームバーグ電子版は続けて「①ジョンソン英首相は年頭の挨拶で「わが国にとって素晴らしい瞬間だ。英国は自由を自ら手にした。英国のEUからの離脱を最大限に生かすかは我々次第だ」と語った、②1日、米国内で新型コロナ感染者が1日当たり22万7,616人、中国、ブラジルで変異ワクチン患者が確認された。世界で感染者数は8,340万人、死者数は180万人を超えた。WHO（世界保健機関）はファイザーワクチン承認を早めるよう勧告した。一方、習主席は「中国はウイルスを克服した」と大晦日に強調した。」と伝えた。

1日、ワシントンポスト電子版は米航空業界はBumpy year2021年をどう捉えているかと題してAlison Sider記者は「デルタ航空のCEOのBastTaianは春に回復が始まると話した。アラスカ航空のBenMinicciプレジデントは「夏までにパンデミックの水準の80%まで戻ると話した。ユナイテッド航空のScottKivlyCEO最高経営責任者はノーマルな状態にもどるのは2021年後半になると話した。ユナイテッド航空は2月にＮＹケネディ空港発マイアミ便を再開する。コロナ感染拡大が終息する気配はない。ビデオズームでの結婚式、葬儀が増加していることが象徴している。」と書いた。その他航空関連ニュースとしてワシントンポストでJunSindrer記者は「中国の航空機搭乗数を前年比8%増まで戻した。一方、米国は41%、欧州は68%レベルだ。」と書いた。別ページでワシントンポストは「中国の中間層がこの先2~3年で5億人を超えるとIAT(国際航空旅行協会）は予測。航空機搭乗者数は2019年比で2039年にかけて年5%増えるが欧米市場では最大2.2%増で頭を打つ。ボーイング、エアバス共に中国向け輸出は止められない。」と書いた。足元に絡みつく難題を払い退けることは不可欠だが最低10年先の展望も描いておかないと日本は生き残れまい。（了）

ＮY株価、ゼロ金利継続の米FRBのお墨付き期待を材料に、過去最高値更新して年越し、一方、足元、コロナ感染拡大は収束の兆しなし、ワクチン効果が出なければ2021年前半に大幅安も視野と専門家

（学校で教えてくれない経済学）


米株は最終商いの31日、ダウは30,606ドル、196ドル、0.7%高、過去最高値更新して越年する。年間では7.2%上げた。Ｓ&P500、3,756，0.6%高、過去最高値、年間では16.2% 高、ハイテク株指標のナスダックは12,888，0.1%高、56回目の過去最高値から10ポイント及ばずも年間では43.6%値上りした。31発表の直近、米失業保険申請者件数が78.7万件と4州振りに80万を割り予想外に減少したことも相場を支えた。個別銘柄ではアップル、132.69ドル、0.8%安も年間では40%値上りした。ナスダック銘柄のアマゾンは3，256.93ドル、0.9%安も年間では76%値上りした。電気自動車、テスラは705.67ドル、1.6%高、6営業日続伸、年間では8.45倍を記録した。年間ではＦＢ，33%上昇、グーグル、30%上昇した。一方、ボーイングは214.06ドル、1.2%安、年間で34%安、アメリカン航空、15.77ドル、2.4%安、年間高値の30.78ドルから45%値下がり、クルージング大手のカーニバルは21.66ドル、0.6%安、年間高値51ドルから57%値下がりなど大きく明暗を分けた。

31日、ＷSJ電子版は「太陽光風力など代替エネルギー投資に資金が流れ込んで来ている。WSJはパンデミック（世界的大流行）の中にあって、コストを下げ、不透明な国際政治をいかに乗り切って株価が上げしかもそれが持続できるかどうかを注目している」と書いた。2021年1月1日のNHKニュース電子版は「NYダウは30,606ドル、196ドル上げて過去最高値を更新。ダウはコロナ感染拡大で2月に1万8,000ドルまで急落後、金融緩和が支えて11月に3万ドルを突破した。市場関係者は「ワクチン接種が始まったが配送に手間取り感染は拡大、収まる気配は見られない。景気に目に見えた改善が見られないとなれば、2021年の前半に株価が大幅に下落する局面は十分予測できる」と指摘している」と伝えた。

31日、ロイター電子版は「恐怖指数VIXは22.75，0.1%減、米10年債利回りは0.917％と低下。NY外為市場は103.21円、1ユーロ＝126.06円、1英ポンド＝141.08円と英国、EU自由貿易協定締結後、不透明感が大きく後退、英ポンドが対ユーロで買われ、対ドルでもつれ高、対円でも値上がりした。ＮY原油（ＷTI)はバレル48.44ドル、0.1%高、北海ブレント、同51.72ドルと上値は重いが堅調。米FRBのゼロ金利政策は長期化お墨付きで利回り低下と見てNY金はオンス1，901.60ドルと0.3%高、1,900ドル台回復。」と伝えた。

一方、日本はどうか。日経ダウは2万7，444円と31年振りの高値で越年した。菅総理は2021年年頭所感で「コロナ感染拡大防止に全力を尽くす」と述べた。令和3年の予算は106兆6，100億円。コロナ対策を念頭に置いて5兆円の予備費を計上。一方税収は57兆円。コロナ危機で7兆減。予算増加は国債を11兆増で穴埋め。国債は英語でdebt(借金)と書く。借金だからいずれ子孫が返さなければならない。ゼロ金利が常態化した今、現役の政治家、経営者、教育者丸ごと緊張感を喪失している。仏語デタント（detante）はtante(緊張)の緩和の意味。キューバ危機の際当時、仏ドゴール大統領が始めて使ったと記録にある。初場所大相撲が始まる。褌が緩んだと見た行司が相撲再開を告げる瞬間だと想起して欲しい。（了）