ワシントンでの政治不安定を警戒、利益確定の売りからＮＹ株下落、一方、バイデン政権の巨額の財政出動の読みから債券売り」利回り上昇継続（学校で教えてくれない経済学）

WSJ紙電子版は11日、米下院共和党は12日夜までにトランプ米大統領弾劾決議案の投票を行うと伝えた。ドイツZDFは11日「米議会下院はトランプ大統領弾劾投票を行う。民主党多数の下院では成立のあと上院に送られるが、共和党多数の上院では否決される見通しだ。ただ、バイデン次期大統領は1月20日、第46代米大統領に就任する。ハネムーン一期間100日の間に経済対策ふくむ一連の基本政策に直ちに取り掛かりたいことから弾劾の動きには積極的でない」と伝えた。ドイツZDFは「イスラエルはワクチン接種に国を挙げて積極的に進めている。既に人口の20%に当たる1,900万人への接種を終えた。」と伝えた。米ABCは11日「ソーシアルメディア「パーラー」はトランプ大統領のツイート停止を発表した。米国では既にフエイスブック、グーグル、ツイッターがトランプ大統領のツイート停止を決めている。」と伝えた。

週明け11日、NY市場ではワシントンでの政治的混乱、金利上昇不安などから警戒感が広がり当面の利益を確定する動きからダウ、31,008ドル、89ドル、0.3%安、S&P500,3,799,
0.7%安、ナスダック、13,036,1.3%安と揃って値下がりした。個別銘柄で見るとダウでは
アップル、128.58ドル、2.3%安、ボーイング、206.79ドル、1.5%安はじめ多くの銘柄が売られた。ナスダックでは急騰していたテスラが811.19ドル、7.8%安はじめツイッター、48.18ドル、6.4%安、FB,256.84 ドル、4.0%安、アマゾン、3，114.21ドル、2.2%安と代表的銘柄が揃って利益確定の売りに押されて値下がりした。

11日のNY市場で恐怖指数VIXは24.08と11.7%上昇、米債券がバイデン政権後の巨額の財政拡大必至との見方から債券が売られ、10年債利回りは1.144%へ上昇した。NY外為市場ではドルが対円、対ユーロで買われ1ドル＝104.24円、1ユーロ＝126.68円、1英ポンド＝140.90円で取引された。NY原油（WTI)はバレル52.17ドル、北海ブレント、同55.62ドルと下げた。NY金は利回り上昇を受けて反落、オンス1，843.70ドルで取引された。

12日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「英国ではワクチン接種が当初予定した件数の４分の1も達成していない。ワクチン接種場所開設の遅れも指摘された。ジョンソン首相は新たに設置されたワクチン接種センターを訪れ「ワクチン接種で以前の生活に一日も早く戻って下さい。」と啓蒙した。2回目の接種は2月4日に予定されている。」と伝えた。スペインTVEは「スペイン各地では変異ウイルスによる感染者が増えたこともあり感染拡大が止まらない。11日、新規の感染者数は一日当たり61,000人が確認された。死者数は前日の401人から434人に増えた。「クリスマス休暇を楽しみ過ぎた影響が出てきている」とお手上げの状態だ」と伝えた。中国CCTVは「習主席は10日、北朝鮮キムジョンウン総書記就任に祝電を送り「世界は不安定な時代に入った。中朝両国の関係強化は揺るがない。世界平和と安定と金総書記のご健康と益々のご発展をお祈りする」と述べた」と伝えた。日本は「国内」右上手一本の相撲を変えていかないと世界で生き残れないだろう。（了）