思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

わたしは、テロの「標的」にされる政策を支持しません。標的にされて「徳」も「得」もないからです。

2015-02-03 | 社会批評

テロとの戦いができると思いますか?

テロとどのように戦うのでしょうか?

テロを防ぐための言動は可能ですし、どうしても必要です。

しかし、テロと戦うことは不可能です。

戦う、という思考ー態度は、よい効果を一つももたらさず、悲惨の数を増やすだけです。

これは、自明なことで、アメリカの政策は、アメリカ人にも他国人にも悪い結果しかもたらしていないのは、誰でもが知ることです。

 10年前の自衛隊のイラク派遣が、日本に「徳」や「得」をもたらしたでしょうか? 小さなNPO一つの力にも、医師の中村さん一人の力にも及ばなかったことは、みなが承知です。

後藤さんは、「平和主義の国家=日本」を守ろうとしました。安倍政権とは正反対の言動でしたが、その彼が、殺害されたのには言葉がありません。
拘束されている中東に行き、アラブとの敵対関係にあるイスラエルに入り、超タカ派のネタニヤフ首相との親密ぶりをアピールし、「イスラム国と戦う国に2億ドルの援助をします」と言う。あまりの無謀な言動に怒りも通り越して「呆れ返る」しかありません。

なぜ、わざわざ標的になる言動、イスラム国に、というだけでなく、イスラム過激派(有名な「アルカイダ」は、イスラム国とは対立関係にあると言われますが、アルカイダという過激組織は、対ソ連のためにアメリカが作ったものです)にテロ対象国にされてしまう政策に何の意味・価値があるのでしょうか。

冷静に、理性を働かせ、 「染脳」・「占脳」から目を覚ますことが必要です。

テロと戦うことは不可能で、テロをなくすための努力だけが可能なのです。
いますぐに出来ることは、テロの対象国にならない方策です。それは、安倍首相が壊した日本を元に戻すこと=平和国家の原則に戻ることです。

平和をつくるのは、後藤さんの行動のように、人々に直接寄り添う言動です。安倍政権のように、「米に追随する(せざるを得ない)国家への援助」ではなく、現地の人々を直接助けるためにNPOなどへ助力することです。

お金(わたしたちの税金)を出して反感を買ったのでは、無益なだけでなく、有害です。

 「アルカイダ」は直接アメリカがつくった組織ですが(クリントン氏も証言)、それと対立する「イスラム国」も、アメリカのイラクへの無差別空爆があって誕生したものという冷厳な事実を直視しなければ何もはじまりません。

後藤さんが願っていた通り、日本は、平和主義に戻らなければなりません。安倍首相から日本を取り戻すことが必須です。

   武田康弘 (元「参議院行政監視委員会調査室」客員調査員 哲学講師)



後藤さんの発言(大竹まことさんの番組でインタビュー・イスラム国へ行く直前の22分30秒)
最後の2分間で、安倍首相の発言次第で重大な変化が起きる、と話しています。
殺害された意味がわかると同時に、日本がテロ対象国になったのが、安倍首相の思想・政策・発言にあることが明瞭に分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=voxwOoyt-NI

日本が空爆を支持する、例えば安倍さんが、国連などでアメリカの空爆を支持するなどと言えば、日本も同盟国と思われて、今、日本人の方がたはいろんなところに旅行など行っていますけども、これから「テロ」や誘拐に気をつけなくちゃならなくなる。」(後藤健二)

 

 

 

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