遠くを見る、沈思する習慣を持てない人は、
即物的な現実主義(勝負・金銭・外的価値が目的)に陥り、
眼の前の現実をよく見、深く知ることができない。
心=内面世界が希薄となり、「人間の貧困」となる。
ただ、技術(やり方)と情報があるばかりだと
勝ち負け主義に陥り、
上位者か下位者か、有名か無名か、を評価基準とするしかない哀れな人生となる。
人間が昆虫化していく。
本質的に愚かで
豊かな愛の発露がなく
内的世界が希薄であっては
悦び、輝き、艶のない人にしかなれない。
それでは、生きている意味が消えてしまう。
武田康弘