昨夜遅くの日本テレビ、録画していま見ましたが、
福岡県で20年以上前に起きた小学生殺害事件の容疑者が2008年に死刑執行された事件は、驚くべき=恐るべきものであることが分かり、背筋が寒くなりました。
本人は一貫として無罪を主張、DNA鑑定も、血液型も間違いであることを筑波大学の本田教授が証言。警察の見込み捜査に合わせた「科学警察のインチキぶり」には呆れますし、テレビ局の情報開示に応じない(真っ黒に塗りつぶして「公開」!)法務省は、まさに独裁国家なみ。DNA鑑定写真は、切り取って改ざんしていることまで明らかになっていますが、すでに死刑は執行されてしまいました。
警察、検察、裁判所、こういうところに勤める人間(全員ではありませんが)は、人間としての感情世界をもたない機械人であることが分かりますし、理性(=総合判断能力)を持たないイビツな頭脳の持ち主であることもよく分かります。
司法関係者は、弁護士以外は人権感覚ゼロであること分かる番組でしたが、冤罪を引き起こしてもそれを認めないし、冤罪の動かぬ証拠が出ても誰も処分すらされないでそのまま出世していく官僚世界は底の底まで腐っていますし、彼らと共同した麻生自民党政府の責任は重大です。無実の人の命を死刑により奪うとは、言語に絶する悪行です。
公共的怒りと憤りが湧き上がります。
武田
以下は、検索で見つけた2010年の「杉並からの情報発信」のブログですが、詳しく説明されていますので、転写します。
菅家さんを犯人にでっちあげた関係者と久間三千年さんを死刑にした関係者とは誰なのか?
「足利事件」の菅家さんはついに無罪判決を勝ち取りました。これは単なる「冤罪」事件ではなく「国家権力」による「司法犯罪」だと思います。
日本では起訴された容疑者の99.8%が有罪となる世界に類のない「検察・裁判所一体司法」であり、警察、検察、裁判所の最終利害は一致しているのです。無実の人間がいくら無実を訴えたとしても、一度彼らが敷いた路線を覆すことは不可能なのです。
今回の菅家さんの無罪は、菅家さんご自身の無実を晴らす不屈の執念と菅家さんを献身的に支えた支援者の皆さんとあきらめないで最後まで果敢に戦った弁護士さんたちの努力が奇跡的に「再審」の固い門を開かせたのです。
「足利事件」の菅家さんは生きていたので「再審無罪」を勝ち取りましたが、同じ時期に同じような状況で逮捕・起訴され死刑判決を受け死刑確定後わずか2年で死刑執行された「飯塚事件」の久間三千年さんは、「政治権力」と「司法権力」によって合法的に殺されたのだと思います。
以下の記事をお読みくださりよろしければ情報拡散をお願いします。
■ 「足利事件」で菅家さんを犯人にでっちあげた関係者と「飯塚事件」で久間三千年さんを死刑にした関係者とは誰なのか?
「足利事件」の菅家利和さんは3月26日宇都宮地裁の再審判決で無罪を勝ち取りました。
宇都宮地裁の3裁判官が異例の謝罪をしたからといって菅家さんへの人権侵害と17年半もの刑務所暮らしの苦しみを回復することはできません。
菅家さんを犯人にでっちあげた関係者の実名を公表し彼ら一人一人の「責任」を明確にして相応の「刑罰」と「損害賠償」を課すべきです。
▼「足利事件」で菅家さんを犯人にでっちあげた関係者
① 誤認逮捕し自白を強要した栃木県警担当刑事:
橋本文夫刑事(警視に昇進)、芳村武夫刑事(警視に昇進)、寺崎巡査部長、茂串清警部補、手塚一郎警部補、福島康敏県警技官など
② 誤ったDNA鑑定結果を出して有罪判決を引き出した警察庁科学警察研究所の担当官:向山明孝氏、坂井活子氏
③ 自白強要して起訴した栃木地検の検事:森川検事(現在公証人役場公証人)
④ 一審の精神鑑定で菅家さんが代償性小児性愛者であると証言した精神科医:福島章上智大教授
⑤ 事実調べを一切行わず現地調査もしないで1993年7月7日無期懲役の判決を出した宇都宮地方裁判所裁判官:久保眞人裁判長。東京高裁に出世したのち2004年6月依願退官 (2010年3月30日加筆訂正)
⑥1996年に控訴を棄却した東京高等裁判所裁判官:高木俊夫裁判長。2001年11月定年退官し中央大学法科大学院教授に就任。
⑦2000年に菅家さんの無期懲役刑を確定させた最高裁第二小法廷裁判官:亀山継夫氏裁判長、北川弘治裁判官。亀山継夫裁判長は2004年2月に退官し東海大学法科大学院教授に就任。
⑧「再審請求」を5年間も放置したあげく却下した宇都宮地裁判事:池本寿美子裁判官 (現在宇都宮地方裁判所部総括、宇都宮家庭裁判所部総括)
⑨「推定有罪」報道を繰り返し菅家さんを「犯人」に仕立てたマスコミ:ほとんどすべての大手マスコミ(詳しい検証が必要)
(「足利事件年表」より引用 http://www.watv.ne.jp/~askgjkn/nenn.htm)
<この日の朝、読売・朝日・毎日3紙が、朝刊の全国版に大きく「DNA鑑定一致。容疑者事情聴取」と先行報道。地元紙の下野新聞や、東京新聞、産経新聞等には事前に情報が伝わらなかった。また上記3大紙でも地元記者には同様に情報が伝わらなかった。
警察庁が情報を特定の報道機関にリークしたとしか考えられない。>
▼ 「飯塚事件」で久間三千年さんを死刑にした関係者
「足利事件」とほぼ同時期の1992年に福岡県飯塚市でおきた2名の女児殺害事件いわゆる「飯塚事件」で久間三千年さんが逮捕され、一貫して容疑を否認していたにもかかわらずDNA鑑定が決め手となり2006年9月に最高裁で死刑が確定し2年後の2008年10月に福岡刑務所で死刑を執行されました。
もし久間三千年さんが死刑を執行されずに今もご存命であれば、菅家さんと同じく再審請求が認められ同じように「再審無罪」になった可能性は100%です。
なぜ当時の麻生首相と森英介法務大臣は死刑確定後わずか2年の久間三千年さんを死刑にしたのでしょうか?
麻生首相は地元の飯塚市でおきた忌まわしい事件を早く消し去りたかったのでしょうか?
なぜ捜査段階でも裁判段階でも一貫して無実を訴えていた久間三千年死刑囚を急いで死刑にしたのでしょうか?
なぜ「再審請求」準備中の久間三千年死刑囚を死刑にしたのでしょうか?
考えられる唯一の理由は以下の通りです。
麻生太郎首相と森英介法務大臣と法務省高官は、「足利事件」の菅家さんの「再審請求」が受理され再審裁判の中で当時のDNA鑑定の信頼性が否定されて菅谷さんが「再審無罪」になることを確信していたと思われます。
もしも久間三千年さんが死刑囚として「再審請求」を出せば菅家さんに続いて「再審無罪」が出て、しかも菅谷さんの「無期懲役」よりもはるかに重い「死刑判決」が誤りだったことが白日のもとに暴かれることが分かっていたのです。
麻生政権にとって足利事件に続いて「飯塚事件」でも、警察・検察・裁判所のでたらめさが暴露され世論の批判にさらされれば政権運営に重大な支障が生じ、警察・検察・裁判所全体に対す国民の信頼が失墜する重大な危機があったのです。
死刑確定後2年という異例の速さで、無罪を訴え「再審請求」を準備していた久間三千年さんを死刑にしたのは、「再審請求」を阻止して「再審無罪」を出させないための「明確な口封じ」であり、麻生政権による「政治権力」と「司法権力」が一体となった犯した「国家犯罪」そのものだと思います。
鳩山民主党政権はただちに国会内に「飯塚事件真相究明委員会」を設置して、麻生太郎首相、森英介法務大臣、法務省高官などの当時の関係者全員を証人喚問して真相を究明すべきです。
【関連記事】「足利事件」と「飯塚事件」を結ぶ黒い線
http: //blog.goo.ne.jp/yampr7/e/c18a8b2156cb9bb01643ffc878946612
【関連twitter】 「アカウント名chateaux1000」
http://twitter.com/chateaux1000
(終わり)
人を裁き人生を失わせることもできてしまう人間が、なぜ誤りがわかった段階に至ってさえ、人間の命と名誉がかかった案件 であるにもかかわらず、過ちを正すことができないのか。
矮小な地位保全や出世欲や自らの財や収入の目減りと、真実や正しさ、そして一個人の人生を天秤にかけて前者を選択 してしまえるような低俗な人間が、なぜ高潔な精神を必要とする法曹官僚や国政運営者になれるのか。
なぜ自らを恥じることなくそのままでいられるのか。
泣きだしたいような怒りたいような、叫びだしたい気持ちになり ます。
。
どうすれば、真実を明らかに出来るのか。。。
手を尽くしているつもりですが、力及ばず、支援者たちが途方に暮れています。
諦めずに支援していきますが、大きな力が欲しいです。
安倍自民党政府による「反民主主義」の流れは強烈で、明治維新政府(靖国思想=国体思想=天皇教に基づく)の権力者たちの子孫による戦後民主主義の否定(戦後レジームからの脱却)は、日本をウヨク的ナショナリズムの国へ導きつつあります。こういう風潮を加速するのが政府による教育改革で、そこでは「反人権宣言」の八木秀次が幅を利かせています。
また、わが国の法務省は、検察庁という一役所に全体を支配されています(課長級以上は全員が検察官!)ので、民主主義が機能しません。組織と人事を変えないとなりませんが、ウヨク的政権の下では不可能です。
現在、わが国は未曾有の危機にあると言えます。形式だけ民主主義の体裁を取り、中身(思想)は「国家統制」(天皇制を用いて国民を一つに縛る)による【個人】の否定です。
人権派ー良識派の弁護士たちは頑張っていますが、手弁当覚悟で闘える人はそう多くはありません。
一番遠いようですが、わたしは、このような悪しき日本主義に無抵抗になる精神風土の根を明晰化することが何よりも大切と思い、「恋知」の第一章に「天皇制ってなんだろう」を書きましたので、ぜひご覧ください。直接には助けられませんが、小さな勇気をもつ心ある人がその小さな勇気を集めて、わが国を人間性豊かな社会=個々人が尊重される国に変えていきたいと思っています。
負けても負けても立ち上り、個人=人間としての誇りを高く強くもって生きて行きましょう。恋知の生。
http://www.shirakaba.gr.jp/home/tayori/k_tayori147.htm
きちんとお応えするのは時間がかかるので、今は簡潔に。
この方の指摘されるように参議院行政監視委員会は、確かに「開店休業」状態でしたが、山下栄一委員長の時代に大変革が起き、その後一人おき、末松信介委員長の時代には、史上はじめての最高検察庁への視察(村木さん事件など冤罪事件多数を受け)と小出さん孫さんなど原発に批判的な4人の参考人質疑を実現し、参議院のネット中継がパンクする(アクセス多数のため)事態にまでなりました。
支える側の調査室(国会職員)は、どこの部署よりも忙しくなりましたが、わたしは、大改革がおこなわれた山下委員長時代に客員調査員に任命されたのです。
この官の改革については、後に詳しくご紹介します。今は先祖返りで「開店休業」に。それが何故か。
奴らは一生墓守りを子々孫々やらせろ。